ナユタン星語による新曲
──星座をテーマにした曲や、太陽系の惑星をテーマした曲など、「X」「Y」からの流れを汲んだ曲も今作には収録されています。
「水星のワルツ」「火星のララバイ」に次ぐ「金星のダンス」が「Z」には収録されています。言わずもがな“水金地火木土天海”の惑星をテーマにしていて、すでに8つ分のアイデアやタイトルは考えてあるんです。「レグルス」「ライブラ」「サークレット」と言った12星座をなぞった曲についても、残りの9曲分の構想はすでにできているんです。「宇宙テーマだけだとネタ切れしない?」とたまに言われるんですが、宇宙は本当に広いですし、書きたいものはほかにもありすぎて尽きることはまだまだなさそうです。
──初回限定盤の追加ディスクには“ナユタン星語”による新曲「halo」が収録されています。この曲のボーカルはナユタン星人さん本人が担当しているんですよね?
はい。ずっと前から“ナユタン星語の曲”っていうのをずっとやりたかったんです。
──この曲ではなぜVocaloidを使わなかったんでしょうか?
正直に言うと、ボカロという表現方法があるので、自分を出すのはそんなに考えてなかったんですけど、ナユタン星語の楽曲を作るという新しい試みに対して、今までと違う方法で作った曲があってもいいなと思ったんです。それにボカロだとうまくナユタン星語が表現できなくて……。
──実際に「halo」を聴いてみると、ところどころ聴き取れそうなフレーズもありますが……。
ホントですか? 完全にナユタン星語で歌っているので、もしかしたらナユタン星への思いを馳せた人には言葉でなくて感覚で理解できるかもしれないです。
──聴き手によっては解読できるかもしれないと。
はい。もしかしたらナユタン星語が解読されてしまう日が来るかもしれないですね。もし解読できたら宇宙の大発見なので、ぜひ報告してほしいです。
今後の侵略計画は……
──3年で計画通りに3枚のアルバムをリリースし、さらに提供曲やアルバム未収録の曲まであるわけで、ナユタン星人さんの制作ペースってかなり早いですよね。
本気を出せば週1でアルバム曲をそろえられるぐらいの速度で作れます(笑)。作りたい曲やアイデアもまだまだたくさん増え続けてるし……ボツ曲やストック曲とかもあまりないので、作ったものはだいたいリリースしています。
──制作スピードが速くて、作品の精度も高いということですか。今作「Z」で三部作が完結するわけですが、今後のビジョンは何かあるんでしょうか?
次の侵略計画ですか?
──そうです。
侵略計画を先に教えてしまったら、侵略じゃなくなってしまいますから(笑)。まだ教えられません。もちろん、今後も侵略は続けていきます。
- ナユタン星人「ナユタン星からの物体Z」
- 2018年8月29日発売 / UFO RECORDS
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初回限定盤 [CD2枚組]
2800円 / NYT-301~2 -
通常盤 [CD]
2400円 / NYT-303
- DISC 1 収録曲
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- ユーフォーユーフォー
- 星の王子サマ
- 明星ギャラクティカ
- 彗星ハネムーン
- エンドレス空中戦
- サークレット
- 金星のダンス
- パラレリズム恋心
- ルミナ
- ハイカラーガールスーパーノヴァ
ボーナストラック
- 恋スル侵略計画
- リバースユニバース
- ドリームドリーム夢ドリーム
- 光線チューニング
- 初回限定盤付属 DISC 2 収録曲
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- ピーポーマイフレンド
- 突発☆ギャラクティック恋
- 藍と極星
- halo(vocal.ナユタン星人)
- ナユタン星人(ナユタンセイジン)
- ボーカロイドプロデューサー。2015年7月に「アンドロメダアンドロメダ」をニコニコ動画に投稿し、ボカロPとしての活動をスタートさせる。自身が手がける脱力感のあるイラストを用いた動画作品と宇宙をテーマにした楽曲が人気を集め、たちまち人気のボカロPとして注目を集める。2016年7月に1stアルバム「ナユタン星からの物体X」を、2017年1月に2ndアルバム「ナユタン星からの物体Y」をリリース。2018年8月には「X」「Y」「Z」のシリーズ三部作の完結編となる3rdアルバム「ナユタン星からの物体Z」を発表した。