なついろ「exotic Love ～君の過去も全部抱きしめたい～」（Full version）

夏をテーマにしつつ年中楽しめる音楽を

──プロフィール資料を見ると、森川さんは元々ジャズをやられてたんですね。

森川　そうなんです。始めたのは15歳くらいからで、もう11年目になりますね。ずっとフリーのシンガーとして活動をしていて、ライブハウスでライブをしたり。そんな中で19歳のときに現在のプロデューサーと出会い、そこでレコード会社に所属して、ジャズシンガーとしてアルバムを出させてもらい、ライブ活動を続けてきました。そして今度はJ-POPのユニット結成を提案され、去年、なついろを始めることになったんです。

──ジャズのソロでアルバム3枚も出すほどだったのに、いきなりの転身ですね。

森川　はい。でもジャズシンガーを完全に辞めるってわけじゃなく、それも並行してやっていけたらなということで。ジャズも好きなんですけど、実は私自身ずっとJ-POPもやりたかったんですよ。より幅広い年代に伝わる音楽を届けたいって気持ちと、単純に新たなジャンルに挑戦したいという願望があったので。

──じゃあ、すごくいい提案をいただいたと。

森川　はい。純粋に「やったー！」って（笑）。どうなっていくんだろう……っていう気持ちもありつつ、やっぱりうれしい気持ちが強かったです。

──山崎さんと北川さんは、元々何か音楽をやられてたんですか？

北川　私は4歳からクラシックピアノを。七月ちゃんとは知人を通して知り合って、なついろで初めてJ-POPに挑戦させていただいています。

──ずっとクラシック一本だったんですよね。

北川　はい。弾いていたのは、ショパンやベートーベンとか……。

森川　加奈ちゃんの楽屋から聴こえてくる指ならしのピアノがすごいんですよ。別室で聴きながら「（拍手をして）うわーっ！」みたいな（笑）。思わず拍手をしたくなるっていう。

──なるほど。山崎さんはどんな経緯で加入されたんですか？

山崎　私も知人の紹介なんですけど、昔から文字や文章を書くのが好きで。書きためてはいたんですけど、メロディに合わせて本格的に書き始めたのは、なついろに入ってからですね。

──結成は約1年前ということでまだ日は浅いですが、この3人でやっていくにあたってのビジョンはありますか？

森川　やっぱり「なついろ」というユニット名だけあって、まずは夏をテーマにしたいろいろな楽曲をお届けしたいというのがあります。3人とも四季の中で夏が大好きだし、夏って短い期間の中でギュッと凝縮された思い出ができやすいじゃないですか？ だから、そういった世界観をテーマにしつつ、年中通して楽しんでもらえるような音楽作りもしていきたいねっていう。