ナタリー PowerPush - 南波志帆
きらめく「水色ジェネレーション」連想クイズで不思議キャラを探る
ANOTHER SIDE OF「水色ジェネレーション」
──さて、ここからアルバムについて具体的に話を……と思ったのですが、楽曲そのものについてはこれから耳にする人の判断にゆだねることにして。
えー(笑)。
──今回は1曲ずつタイトルにちなんだ質問に答えてもらい、南波さんの類いまれなキャラクターを連想クイズ形式で引き出せればなと。
面白ーい! 行きましょう!
水色ジェネレーション
──まずは1曲目「水色ジェネレーション」から。ジェネレーション=世代ということで、世代観についてお訊きします。南波さんは1993年生まれで現在は高校3年生ですけど、世間一般がイメージする「東京の高校3年生」とはちょっと違う感じがするんですよ。アゲぽよ感は皆無ですよね。
アゲぽよ? オリエンタルラジオの藤森(慎吾)さんと一緒にお仕事したときに「アゲぽよ~」とずっとおっしゃっていたんですけど、よく意味はわからなくて。アゲぽよとは結局何?
──僕もよくわかんないんで、アゲぽよ世代の南波さんに教えてもらおうと思ってたんです。
学校にも「マジアゲぽよ~」みたいに言ってる子とかいますけど、私は知らないです……。
──アゲぽよジェネレーションなのに。
アゲぽよジェネレーション! 一気にタイトル軽くなりましたね(笑)。世代というか今の年齢は、すごく「水色ジェネレーション」という言葉がピッタリだと私は思っていて。水色は青と白が混ざった色ですよね? 今の自分たちに置きかえると、未来に対する期待だったり、大人になるのが楽しみだなと思う真っ白い気持ちと、そうは言ってもまだ子供でいたいし、大人になることに対する戸惑いとか不安がある気持ちが青色だなと。自分の中でその青と白の色が、ちょうど同じぐらいにあるんですよね。バランスを保ってちょうどよく混ざり合っているので、まさに今「水色ジェネレーション」だなと思います。
ミライクロニクル
──次は「ミライクロニクル」で「未来」について。漠然と、50年後ぐらいの未来ってどうなっていると思いますか?
50年後は年金が……。
──アハハハハ。いきなり生々しいですね。
結構本気で心配しているんですよ。年金もらえるのかなーとか。年金問題も心配だし、キャンペーンでいろんな場所に行くときも「老後に隠居するときはどこに住もうかな」というのを、うっすら考えつつ回っていますね(笑)。
──50年後、68歳の自分って想像できます?
想像できないですよー! 20歳はまだなんとなく見えるけど、68歳は漠然としすぎてて。生きてるかなー? でもあんまり変わってなさそうだなあ。
──では、50年後の地球はどうなってると思いますか?
地球はねー、大変ですよ(急に真顔)。環境破壊が進んでますからね。南極の氷が溶けて海面が上昇したり。このままだと地球はたぶん滅んでしまうので、やっぱり今私たちができることをコツコツ始めることが大切だし、ちょうど今節電が大事な時期なので、それがエコにつながっていけばいいなぁと思いますけどね。シロクマが心配!
こどなの階段
──「こどなの階段」は、こどな……階段……階段にまつわるエピソードなんてないですもんね。
階段、ありますよ!
──えっ?
小学校5年生のとき、体育館までの道のりに階段がありまして。そこで6年生の男子の先輩たちがサッカーをしているときに通ったら、サッカーボールに玉乗りになっちゃって、そのまま転がって階段の角でゴンッ!とココ(人中の辺り)を思いっきり打ったんですよ。ここは急所だから「もしかして私死ぬのかな」と思いましたね。
──傷は残ってないですか?
病院に行ってレントゲン撮ったら何ともなかったんですよ。だから私は無敵だなと思いました。……あれ、こんな話で大丈夫なんでしたっけ?
CD収録曲
- 水色ジェネレーション
- ミライクロニクル
- こどなの階段
- たぶん、青春。
- みっつの涙
- まちかどハルジオン
- もんだいとこたえ
- ふたりのけんか
- あいのことかも
- 2センチのテレビ塔
- オーロラに隠れて
南波志帆(なんばしほ)
1993年6月14日生まれ。福岡県出身。2008年11月、矢野博康プロデュースによる1stミニアルバム「はじめまして、私。」でLD&Kよりデビューを果たした。2009年9月には2ndミニアルバム「君に届くかな、私。」2010年6月23日にはメジャー第1弾ミニアルバム「ごめんね、私。」を発表。透明感のある歌声と独特の存在感が話題を呼び、幅広い層から支持を集めている。2011年7月20日に初のフルアルバム「水色ジェネレーション」をリリース。