my fav インタビュー|改名&新メンバー加入!装いも新たにフレッシュな魅力増大

2022年5月に活動終了したアイドルグループ・ラストアイドルの名前を引き継ぎ、2023年9月にデビューした新生ラストアイドル。ライブと新曲のリリースを重ねてきた中、彼女たちは今年6月にグループ名をmy favに改め、8月に元STU48の川又あん奈と田中美帆を新メンバーに迎えて新たなスタートを切った。音楽ナタリーでは、フレッシュな空気感を放ちつつ、未来への希望に満ちあふれているメンバー6人にインタビュー。グループや各メンバーの特徴を語ってもらった。

取材・文 / 土屋恵介撮影 / 上野留加

新体制になってグループに統一感が出た

──まずは、my favのグループとしてのコンセプトや特徴を教えてください。

黒瀬梨花 「ファンの方の“推し”や、お気に入りのグループになりたい」というテーマで活動しています。

西村瑠香 my favはmy favoriteの略なんです。「メンバー自身が自分たちのことを好きになる」という意味も込められていて、ファンの皆さんと一緒に自己肯定感を高め合えるグループになれたらと思っています。

my fav

my fav

古松華 楽曲は、夢や愛を歌ったさわやかな青春ソングが多いです。

園田一花 グループのロゴもさわやかな水色ですし、衣装も淡い水色や黄色が多いんです。でも新体制初のシングル「間違ってないyes!future!!」の衣装は濃い青で、グループとしてパワーアップしたことが衣装からも伝わると思います。

my favのエンブレム。

my favのエンブレム。

古松 my favはメンバー1人ひとり歌声が違うのも魅力だと思います。曲を聴いていて「これは西村さんの声で、これは田中さんの声やな」ってすぐわかるんです。

西村 ダンスが歌詞の世界観とマッチしているのも特徴です。

古松 しなやかで感情的なダンスが多いんです。でもそれだけじゃなく、かわいらしい“ザ・アイドル”な姿や、熱く燃えている姿など、ステージではいろんな私たちが見られると思います。

──my favは今年6月に新生ラストアイドルから現在のグループ名に改名し、その後8月に川又あん奈さん、田中美帆さんを新メンバーとして迎えて新体制になりました。田中さんと川又さんはグループの一員になって、今どんな心境ですか?

田中美帆 オリジナルメンバーの4人がどう迎えてくれるのか、初めて会うまではちょっと不安でソワソワしていたんですけど、みんなすごく優しく迎えてくれました。初ステージの「TIF」(アイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」)までの準備期間がわりと短かったんですが、レッスンで丁寧に教えてくれましたし、どんどん仲よくなってお互いの信頼感が高まっているのを感じています。

川又あん奈 4人が本当に優しくて、常にありのままの姿で接してくれるんです。すごくフレンドリーな雰囲気のグループだなという印象を持ちました。

田中美帆

田中美帆

川又あん奈

川又あん奈

──既存メンバーは、川又さんと田中さんに対して最初にどんな印象を抱きましたか?

園田 初対面からまだ1カ月ちょっとしか経ってないんですよ(※取材は8月上旬に実施)。そこからほぼ毎日会って一緒にレッスンしてるんですけど、2人はアイドルとして先輩なので見習いたいところがたくさんあるし、尊敬しています。歌もダンスも上手なので、私もがんばろうと思えますね。

黒瀬 初めて会ったときはすごく緊張しました。2人とも本当に尊敬するところばかりなんですよ。私がくだらないことを言っても優しく乗ってくれるんです(笑)。6人で「TIF」に向けて力を合わせて練習していく中で、my favのことがさらに好きになりました。

西村 「新体制になってパフォーマンスに迫力が出たね」とファンの方に言ってもらえて、自分たちでもグループに統一感が出たなと感じています。

古松 今までの4人はわちゃわちゃしてるばかりで、何か大事なことを決めなアカンときも全然話がまとまらなかったんです(笑)。そんな中、しっかりした大人な雰囲気の2人が入ってきてくれて、グループとしてひとつにまとまった感じがあります。2人を見ていてとても勉強になるし、私も見習わきゃなって。わちゃわちゃしているところを残しつつも、グループとしていいバランスになったと思います。

10年間のミュージカル経験者、絶対音感の持ち主

──ではここからは、メンバー1人ひとりから自身の特徴やアイドルとしての武器を聞かせてください。まずは古松さんから。

古松 私は最年少で、一番身長が高くて一番髪が短いです。見た目的に一番覚えやすいメンバーだと思います(笑)。歌声がちょっとカッコいい系なところにも注目してほしいです。あとは……なんかある?

田中 レッスンでは、メンバーを引っ張ってくれたりして、すごく頼りがいがあります。

川又 場を盛り上げてくれますね。

田中 大阪出身なのですごく面白いです。

古松 私1人だけ関西弁なんですよ。関西弁やったら、なんでも言えちゃうみたいな雰囲気があります(笑)。

古松華

古松華

園田 あと歌もいいけど、ダンスも上手なんです。

田中 どっちも完璧ですね。

古松 完璧なアイドルになりたいです。≠MEの冨田菜々風さんに憧れています。

──5歳から15歳まで10年間ミュージカルをやられてたそうですが、どのようなきっかけでアイドルに転身したんですか?

古松 小さい頃から歌とダンスを習っていて、昔からアイドルが好きだったんです。ミュージカルも楽しかったんですけど、役柄としてじゃなく、自分自身として歌を歌いたくてアイドルにチャレンジすることにしました。ミュージカルをやっていたおかげで振り覚えは早いほうだと思いますし、これまでの経験が生きてますね。とにかく歌って踊ることが大好きなので、アイドルになれて今すごく楽しいです。

──では、続いて園田さん。自身の特徴や武器は?

園田 私は北海道出身で、「(肌が)白いね」とよく言われるんですけど、最近フェスで焼けちゃったんですよ(笑)。あと、いつもツインテールをしているのが特徴です。私もずっとアイドルが好きだったんですけど、自分もなりたいという気持ちはなかったし、歌やダンスの経験も一切したことなかったんです。でも、たまたまオーディションの告知を見て、直感で「アイドルをやってみよう!」と思いました。

──もともとアイドルのどんなところに惹かれていたんですか?

園田 かわいいところですね。服もかわいいものが好きで、地元でブリブリしたかわいい系の服を着ていたんですけど、北海道だと目立っちゃうんです(笑)。ツインテールもあんまりできなかったですね。だから東京に出てきて、好きな格好ができて楽しいです。曲もかわいいアイドルソングが大好きで、特に≠MEさんの曲をよく聴いています。だから、≠MEさんによく曲を提供しているバグベアさんに「間違ってないyes!future!!」を作っていただけて、すごくうれしかったです。

園田一花

園田一花

──園田さんはショパンの「英雄ポロネーズ」が弾けるほどのピアノの腕前があり、絶対音感の持ち主だとか。

園田 いやいやいや、ちょっと音感があるだけで。

古松 ちょっとじゃないですよ! 曲を聴いたら、耳コピしてすぐにピアノで弾けるんです。発声練習のときに「ドの音は?」と聞くと教えてくれます。

園田 ピアノは小さい頃からやってたんです。音楽はずっと好きでした。

古松 ライブ中に音を外さないんです。

園田 ハードル上げないでよ(笑)。

──(笑)。歌うことは好きなんですか?

園田 はい。音を取れるおかげで、なんとかがんばれている感じですけど……歌もダンスも未経験なので、メンバーの足を引っ張っちゃダメだという思いがあります。

田中 あと、一花ちゃんは大人しい性格に見えますが、楽屋では一緒に騒いでくれるというか、みんなのテンションを上げてくれるタイプなんです。

古松 楽屋では一番うるさいです。

園田 ちょっと!(笑)

ゲームが得意な癒やしキャラ、モー娘。きっかけのアイドル好き

──次は、グループ最年長の西村さん。

西村 SNSなどで配信をしていると、ファンの方から「声を聞いてると安心する」とよく言われるので、私は癒しキャラみたいな感じかなと思います。あと、ゲームが得意です。パソコンで「Apex」などの銃を使うゲームをよくやってます(笑)。あと、マンガも好きで家にいっぱいあります。

西村瑠香

西村瑠香

──わりと秋葉原寄りなんでしょうか?

西村 そうですね。ゲームセンターも大好きで、毎日行ってます……なんかヤバいですかね、私のイメージ(笑)。

──(笑)。クレーンゲームが得意だとか。

西村 そうですね。プライズを取りまくっていて、その置き場所に困ってるんです。

黒瀬 ゲームセンターに一緒に行って「これ欲しいな」って言うとホントに取ってくれるし、めっちゃカッコいいです(笑)。

──アイドルにはもともと興味があったんですか?

西村 昔はそんなに興味はなかったんですが、前に在籍していたグループでアイドル活動の楽しさを知りました。たくさんの方から「キラキラしていて、元気をもらえたよ。ありがとう」と言ってもらえて、人を笑顔にしたり元気を与えたりできるのがうれしかったんです。前のグループの活動が終わってしまったときに、「もっとがんばりたい。もう1回アイドルをやりたい」という心残りがあって、今のグループのオーディションに応募しました。でも歌とダンスにはちょっと自信がなくて。私の武器は一生懸命やってるところだと思います。

田中 瑠香ちゃんはステージ上で目が合うと、仏のような笑顔をしてくれるんですよ(笑)。すごく安心感を覚えます。

川又 あと、いざというときに落ち着いて行動してくれるので、そういう面でも安心しますね。

西村 よかった(笑)。私はあまり緊張しないタイプなんです。

──では続いて、黒瀬さん。

黒瀬 私は小さい頃からアイドルが大好きで、自分もなりたい気持ちはあったけど、実際になれるとは思ってなかったんです。でも家族や友達が背中を押してくれて、いろいろオーディションを受け始めたのがきっかけで今ここにいます。

──オーディションはたくさん受けたんですか?

黒瀬 はい。でも、けっこういいところまで行っても毎回落ちゃってたんです。だから、このグループのオーディションに受かったときはうれしくてめっちゃ泣きました。歌ったり踊ったりすることが好きなので、アイドルになれて毎日が楽しいです。

黒瀬梨花

黒瀬梨花

──どんなきっかけでアイドルが好きになったんですか?

黒瀬 親戚がアイドル好きで、小さい頃にモーニング娘。さんのライブに連れてってもらってそこからハマっちゃったんです。物心ついたときには、テレビでアイドルばかり見てました。好きなアイドルさんはいっぱいいて、今は≠MEの鈴木瞳美さん、元=LOVEの齊藤なぎささん、超ときめき♡宣伝部さんが大好きです。いろんなアイドルさんのライブによく行ってます。

──アイドルとしての自分の武器は?

黒瀬 正直、ずば抜けてできるものがまだないので、これから武器ができたらいいなと思っています。

古松 あざといところは武器だよね(笑)。

黒瀬 確かに周りから「あざといよね」とよく言われるんですけど、特に意識しているわけじゃないんですよ。みんなに言われるまで自分があざといことを自覚していなくて。あざといのっていいことじゃないと思ってたんですけど、メンバーやファンの方に長所だと言ってもらえたので、かわいくがんばっていこうと思ってます(笑)。

西村 梨花は歌もダンスもなんでも器用にこなせるタイプだと思います。

古松 どんなダンスを踊ってもあざとくなっちゃう(笑)。

黒瀬 アイドル好きだったから染み込んでたものが表に出ちゃってるのかな。あと、吹奏学部で全国大会に行った経験があり、音楽に人生を懸けていた時代がありました。その経験が今のアイドル活動に生きていると思います。