今年結成10周年の節目を迎えたMAN WITH A MISSIONを、WOWOWが5カ月連続で大特集。
「MAN WITH A MISSION×WOWOW "WOWGOW 10TH MISSION"」と題されたこの特集では、彼らの今がパワフルに伝わるライブ映像をはじめ、テレビ初公開となるバンドのアニバーサリーを記念したドキュメンタリー映画「MAN WITH A MISSION THE MOVIE -TRACE the HISTORY-」、さらに、MAN WITH A MISSIONがクリエイターやアーティストとコラボしてミュージックビデオを新たに制作するWOWOWオリジナル番組「WOWGOW MV PROJECT」が放送される。
本稿では、11月28日にオンエアされる「MAN WITH A "REBOOT LIVE & STREAMING" MISSION」の模様をレビューする。苗場スキー場で開催を予定していた主催フェスや初のファンクラブツアーの中止を受け、8月24、25日に「REBOOT(再起)」を誓って行われたZepp Tokyo 2DAYS。今回の放送では、そこから選りすぐりのセットリストで構成・配信された8月29日の特別ライブを、WOWOWディレクターズカット版として新たに編集し直した映像が楽しめる。さらに当日配信されなかった映像や楽曲も一部追加。まさに不屈の闘志が感じられる100分強のステージ、ぜひお見逃しなく。
文 / 田山雄士
「REBOOT(再起)」と銘打たれた本公演は、7月にリリースしたばかりの新曲「Change the World」でスタート。演奏が始まった瞬間、バンドとオーディエンスの双方からグワッとあふれ出すような興奮マックスのエネルギーに、早くも胸を打たれてしまう。それもそのはず。何しろ、お互いにとって待ちに待った有観客ライブなのだから。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、この日の観客は収容人数の15%以下となる約300名(会場ではオオカミ柄のオリジナルマスクがサプライズで用意された)。躍動する5匹のオオカミたちはもちろんのこと、声は出せずとも、拳を高く掲げたり、手拍子をしたり、ピョンピョン飛び跳ねたりと大いに沸く、マスクを着けたファンの姿にも目を奪われる。そして「この手で今を 切り開いて」という歌詞もいつも以上に響く、なんともドラマティックで特別なシーンの連続だ。
衣装、舞台、機材などを白で統一して見せるアプローチもまた特別だった。Tokyo Tanaka(Vo)、Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)、Kamikaze Boy(B, Cho)、Spear Rib(Dr)、DJ Santa Monica(DJ, Sampling)は白のシャツを、サポートメンバーのE.D.Vedder(G)は白いパーカーを身にまとい、ステージとフロアを囲むLEDモニターと透過スクリーンも白が基調。そこにレーザーやタイポグラフィを駆使した演出を添え、ときに赤い炎が燃えさかったり、ときに青空があたり一面を満たしたり、ときに7色の光がカラフルに降り注いだりと、映像および照明でさまざまな色が表現されていく。バンドが伝えたかったのはおそらく、公演タイトルとして掲げた「REBOOT」の意志。すなわち、「まっさらなここからまた始めていこう」「僕らはどんな色にもこの世界を染められる」「鮮やかに塗り替えていける」というメッセージで、セットリストを含めたすべてに、MAN WITH A MISSIONの再起へ懸ける思いが強く感じ取れた。
「Raise your flag」「Rock Kingdom」といったベストアルバム「MAN WITH A "BEST" MISSION」収録の代表曲ほか、10-FEET「super stomper」や和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」のカバーなど、ライブ初披露となったパフォーマンスも見どころ。「多くのファンと迎えるはずだった春気分をちょっとでも味わえるように」とJean-Ken Johnnyがアコギ弾き語りで披露した「アカツキ」、また世界中で当たり前のように音楽が鳴ることを祈って届けられた「フォーカスライト」は、そのじんわりと温かいサウンドが聴き手の涙を誘う。一方で、DJ Santa Monicaをフィーチャーした笑えるミッション動画が彼ららしくあったりもする。新たな編集を施した今回のオンエアでは、マンウィズのヒストリーをまとめたインターバルムービー、8月25日にのみ演奏された「Take Me Under」が追加となっているのがうれしい。
また、当日ライブに参加できなかった人たちのために、事前に募った声援と応援動画が演出の一部として使用されているのも感動的。会場が一体となってタオルを熱く振り回した「DANCE EVERYBODY」、ファンと共にライブで進化させてきたアンコールラスト渾身の「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」など、今回ならではの試み、そして光景が盛りだくさんで、思いがこもった1つひとつのMCも見逃せない公演だ。この機会にぜひMAN WITH A MISSIONの魅力と、親愛なるファン(ガウラー)の前で再起を誓って新たな一歩を踏み出したバンドの姿を、じっくり堪能してみてほしい。先に書いたとおり、ステージセットや演出の美しさは抜群だし、Zepp Tokyoのテンションが確かに伝わるカメラワークも素晴らしいので。
ライブ中のMCで「声ガ出セナイノハイタシカタナイ。ダケド、拍手ガメチャメチャ聞コエテルカラ。気持チヲ全部ソノ拍手二乗セテ、大イニ盛リ上ガッテクダサイ!」とJean-Ken Johnnyが話しているけれど、WOWOWでの放送を観る際は「Raise your flag」「Emotions」「Remember Me」「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」で轟くTokyo Tanakaのアジテート「singing!!」に導かれて、ガッツリ歌って盛り上がりながら、スペシャル感にあふれた歓喜のステージを満喫しよう。
WOWOWが結成10周年を迎えたMAN WITH A MISSIONを大特集!ライブや映画、オリジナル番組を10月から5カ月にわたって放送中
2020年2月9日に結成10周年を迎えたMAN WITH A MISSION。彼らのアニバーサリーイヤーを祝し、2016年の愛知・ポートメッセなごや公演、テレビ初公開となるバンド初のドキュメンタリー映画、今年の8月にREBOOT(再起)を誓って行われたZepp Tokyo公演、さらにオリジナル番組と、WOWOWが10月から5カ月間にわたって彼らを大特集!
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- 「MAN WITH A MISSION presents "The World's On Fire TOUR 2016" at Portmesse Nagoya [完全版]」
- WOWOWライブ
2020年11月26日(木)15:15〜17:00 -
2016年に行われたポートメッセなごや公演を全曲ノーカット放送。
2016年に4thアルバム「The World's On Fire」を引っさげて行われた全国ツアー「The World's On Fire TOUR 2016」の追加公演から、MWAM史上、東海地区で最大キャパシティーとなったポートメッセなごやでの公演の模様を全曲ノーカットで放送。世界中に希望の炎を灯す、彼らの熱いライブパフォーマンスをお見逃しなく。
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- 「MAN WITH A MISSION THE MOVIE -TRACE the HISTORY-」
- WOWOWライブ
2020年11月26日(木)17:00〜18:30 -
MAN WITH A MISSION10年の軌跡を追った、初のドキュメンタリー映画。
2010年、突如音楽シーンに登場し、怒涛の快進撃を始めたモンスターバンド、MAN WITH A MISSION。いまだその生態は不明だが、そんなオオカミたちの生態を10年間追った米国人ジャーナリストは秘密兵器・オオカミ専用翻訳機“ガウトーク”を完成させ、バンドのメンバーや関係者にインタビューを敢行し、レコーディング、ライブなどに潜入取材し記録を継続。そしてついにこのドキュメンタリー映画が生まれた!
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- 「MAN WITH A "REBOOT LIVE & STREAMING" MISSION」
- WOWOWプライム
2020年11月28日(土)19:00〜21:00 - WOWOWライブ
2020年12月22日(火)20:00〜22:00 -
結成10周年を迎えたMAN WITH A MISSION。2020年8月にREBOOT(再起)を誓い行われたZepp Tokyo公演の模様を独占放送。
2020年に結成10周年を迎えたMAN WITH A MISSION。10周年プロジェクト「MAN WITH A “10TH” MISSION」の一環として苗場スキー場にて開催を予定していた野外フェス・ワンマンライブや初のファンクラブツアーが中止となったことを受け、REBOOT(再起)を誓う2daysライブを8月24、25日の2日間、東京・Zepp Tokyoで開催。2日間異なるセットリストで行われた本公演から選りすぐりのセットリストで編集した特別なライブ映像を放送する。
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- WOWOW×MAN WITH A MISSION「WOWGOW MV PROJECT」
- #1 WOWOWプライム 2020年12月26日(土)21:30〜22:00
- #2 2021年1月放送予定
- #3 2021年2月放送予定
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10周年のMAN WITH A MISSIONとWOWOWがタッグを組んだオリジナル番組。ミュージックビデオを制作するスペシャル企画!
2015年から2016年にかけて放送された新感覚のニュースショー「WOWGOW TV SHOW」、2017年にゲストと共に音楽談義を展開した「WOWGOW MUSIC DINER」に続いて、MAN WITH A MISSIONとWOWOWがタッグを組んだオリジナル番組第3弾「WOWGOW MV PROJECT」を全3回にわたって放送する。オンエアされるのは、さまざまな分野のクリエイターやアーティストと組み、今年10周年のMWAMのオリジナルミュージックビデオを制作する特別企画。第1回は、26歳にして劇団た組を主宰し、これまで数々の舞台の作・演出を務め、ドラマの脚本家、演出家としても活躍する加藤拓也とコラボ。楽曲は11月29日に配信リリースされる新曲「All You Need」に決定した。彼が演出を手がけ、MWAMの魅力をさらに引き出していくオリジナルのミュージックビデオは必見だ。WOWOWでしか見ることができないスペシャルプログラムに注目してもらいたい。
「MAN WITH A "REBOOT LIVE & STREAMING" MISSION」
今現在世界ガ直面シテイルコロナ禍ノ中デ、ライヴシーンモ様々ナ煽リヲ受ケテイマス。中止ヤイロイロナ制約ヲ余儀ナクサレテイルトハイエ、コノ世界デモ音楽ハ変ワラズ鳴リ続ケルモノダシ、ヨリ一層世界ノ力ニナレルノデハナイデショウカ。ヒイテハコノ状況下ノ中、今マデニナイ形トシテ新シイ芽ガ息吹イタッテイイ。新シイ楽シミ方ガ生マレタッテイイ。世界ガ大変ダカラッテ心マデソッチニ持ッテカレル必要ハナイ。思ウ存分楽シンデクダサイ。当タリ前ノヨウニ集マレル日々ガマタヤッテクルコトヲ望ミナガラモ、僕ラハ今ノ世界デモ変ワラズ楽シミマス。
「WOWGOW MV PROJECT」
我々ガ今マデニ製作シテキタミュージックビデオデ関ワッタコトノナイ異ジャンルノ皆様トノコラボレーションガ主タルモノ、自分達ノ枠ヲ思イッキリ外シテクレルノハコウイッタコラボダトモ思ウシ大変刺激的デアリマス。既ニ手応エモアルノデ嬉シイ。残リ2本モヒタスラワクワクシテオリマス。