ナタリー PowerPush - ASIAN KUNG-FU GENERATION × Music Unlimited

デビュー10周年アジカンが伝える 定額制音楽サービスの楽しみ方

10周年記念ライブで伝えたいこと

──ところで「デビュー10周年記念ライブ」は2日間それぞれ違う内容になるそうですね。

ええ。1日目はメンバー4人だけで演奏する「ファン感謝祭」。サイトでのリクエスト投票に基づいたベストセット的な内容ですね。4人だけのステージが観たいという要望は、前からすごく多くて。なんだろう、みんな俺らの“生涯一チーム”的な感じが見たいのかな。まあ、気持ちはわからんでもない(笑)。今年の5月下旬から6月上旬、初めてヨーロッパをツアーで回って。その際にひさしぶりに4人だけで演奏したんですが、正直大変だった。4人だけだとごまかしがきかないというか、文字通りガチンコ勝負で一瞬も気が抜けませんでした。1日目はいわばその感覚。今まで4人を応援してきてくれたファンのために、シンプルに演奏できればと思います。

──2日目についてはいかがですか?

後藤正文

今、国内のライブではサポートも加えて基本7人で演奏してるんですね。音楽的なフォーマットとして、この7人編成の手応えもすごく感じていて。それだけいるとアレンジ面でもいろんな挑戦ができるし、演奏していて痒いところに手が届く実感があります。なので2日目は、サポートメンバーも加えた「オールスター感謝祭」にしました。今の俺たちがやりたい音楽を聴いてもらいつつ、いろんなゲストミュージシャンにも混ざってもらって、いろいろ面白いことをする日にしようと。

──ゲストにはどういう方が出るんですか?

the HIATUSの細美(武士)くん、ストレイテナーのホリエ(アツシ)くん、フジファブリックのダイちゃん(金澤ダイスケ)。あと外国人助っ人枠としてTHE RENTALSのマット・シャープが来てくれます。ライブではそれぞれ1曲ずつ自分のオリジナルも歌ってもらおうかなと。どういう演奏になるかはやってみてのお楽しみ。俺たちわりとマジメなので、「それって、完コピじゃん!」って事態になる可能性も大いにありますけど(笑)。まあ実際には編成も違うし、全然違った感じになるはずです。あと細美くんとホリエくんはアジカンの曲も歌うと言ってくれたので。それぞれ1曲ずつ選んでもらおうかなと思ってます。

「いい音楽をやっているバンド」の1つとして評価されたい

──「Music Unlimited」では、ライブの開催に合わせてASIAN KUNG-FU GENERATIONのスペシャルチャンネルを開設します。ライブ終了後には、当日のセットリストもすぐ公開されるそうですね。

当日参加できなかった人たちが、セットリストや音源を通してライブを追体験できるのは意義があると思いますね。俺自身、好きなバンドのセットリストを見るのは楽しいし。「ネタバレ」って感覚も全然ないんですよ。もし自分がRADIOHEADのライブに行くとしたら、たぶん海外ファンサイトとかチェックして、どの曲をやるのかちゃんと調べて行くだろうし。少なくとも俺はそのほうがよりライブを楽しめる気がします。

──では例えばアジカンの国内ツアーで、セットリストを順次「Music Unlimited」上で公開していくのにも特に抵抗はないと?

全然ない(笑)。海外でも国内でも、曲目をリアルタイムでネットに上げているバンドはたくさんいますし。そのページ内で実際に曲が聴けて、ちょっと予習できたりしたら便利ですよね。使ってみたいというミュージシャンは、今後増えてくるんじゃないかな。そもそもアルバム収録曲をセットリストの順番で聴いても、ライブとはまったく違うし。せっかく「Music Unlimited」みたいな新しいサービスが出てきたのなら、いろんな人がいろんな使い方を試してみて、ミュージシャンとファンの両方にとってハッピーな使い方を見つけるのがいいんじゃないかなと。この業界を取り巻く状況は決してバラ色とは言えないけど、ネガティブに考え始めるとキリがないですから。新しいツールはいろいろ試しつつ、何か面白いことをやっていけたらなと。少なくとも現時点ではそんなふうに考えています。

後藤正文

──ちなみに後藤さんがプライベートで「Music Unlimited」を使うとしたら、どんな楽しみ方になりそうですか?

うーん、やっぱりプレイリスト作りかな。「今年よく聴いた10曲」とか「ベストアルバム10枚」みたいなのを作って交換し合うのって、音楽マニアにとって昔も今も変わらない娯楽だし。俺自身、好きなミュージシャンが今年どんな音楽にハマってたかって、ミーハーだけどやっぱり気になりますし(笑)。昔は雑誌に載った曲名と短いコメントを眺めて曲の想像を膨らませるだけだったけど、「Music Unlimited」ならクリックするだけで楽曲をフルで再生できる。もし曲が気に入れば、きっとアルバム全体を聴いてみたくなるだろうし。アルバムがすごく気に入ったら、CDが欲しいと思うかもしれない。そういう循環で裾野が広がればいいなと。

──そう考えると最初に話に出た「NANO-MUGEN FES」自体が、後藤さんがリスナーに提案したい“プレイリスト”だとも考えられますね。

ああ、確かに。世の中にはこんな面白くていい音楽があるんだよって、多くの人に知ってもらいたい側面は大きいですね。俺自身、ミュージシャンとして“偶像”になりたいわけじゃないし。ASIAN KUNG-FU GENERATIONも、あくまで数ある「いい音楽をやっているバンド」の1つとして評価されたい。シーンという言葉はあんまり好きじゃないけれど、いわゆる“音楽シーン”が多様な盛りあがり方をしているほうが状況的に豊かだし。俺としても楽しい。実際、そこに刺激を受けて新しい表現が生まれてくることも少なくないしね。がんばって自分たちで「NANO-MUGEN FES」みたいなイベントを続けているのは、それが大きい気がします。なんだろう……仮に音楽が川の流れみたいに循環するものだとして、その流れ自体が豊かであることが今の自分たちにとっては重要なんですね。収入やステイタスみたいなことより、本当にいい音楽を作り出せることがミュージシャンにとって素晴らしいことだから。その意味では「Music Unlimited」みたいなサービスと自主イベントを組み合わせれば、より広く深く、音楽を届けられる可能性は大きいと思います。

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ASIAN KUNG-FU GENERATION
(あじあんかんふーじぇねれーしょん)

1996年に同じ大学に在籍していた後藤正文(Vo, G)、喜多建介(G, Vo)、山田貴洋(B, Vo)、伊地知潔(Dr)の4人で結成。渋谷・下北沢を中心にライブ活動を展開し、エモーショナルでポップな旋律と重厚なギターサウンドで知名度を伸ばす。2003年にはミニアルバム「崩壊アンプリファー」がキューンレコードから異例の再リリースとなりメジャーデビュー。同年「FUJI ROCK FESTIVAL '03」や「SUMMER SONIC 2003」などの夏フェスに出演し、メジャー1stアルバム「君繋ファイブエム」を発表。2004年には2ndアルバム「ソルファ」でオリコン週間ランキング初登場1位を獲得し、初の日本武道館ワンマンライブを行った。
2010年には映画「ソラニン」の主題歌として書き下ろし曲「ソラニン」を提供し、大きな話題を呼んだ。2003年からは自主企画によるイベント「NANO-MUGEN FES.」を開催。海外アーティストや若手の注目アーティストを招き、幅広いジャンルの音楽をファンに紹介する試みも積極的に行っている。2012年1月には初のベストアルバム「BEST HIT AKG」を、4月にはシングル「踵で愛を打ち鳴らせ」をリリースした。2013年2月には映画「横道世之介」の主題歌「今を生きて」をシングルとして発表。同年9月にはメジャーデビュー10周年を記念して、横浜スタジアムで2DAYSライブを開催する。


2013年9月6日更新