ナタリー×WOWOW ミュージックスタイルJAPAN PowerPush - Crystal Kay

ダンスで魅せた「VIVID」ライブ WOWOW連動インタビュー

T.KuraさんとMICHICOさんは私のポテンシャルを引き出してくれる

──また「CK 2012 LIVE 『VIVID』」のステージでは、新曲のみならず「Ex-Boyfriend」「hard to say」 「Can't Be Stopped」「Boyfriend part II」といった懐かしのダンスチューンを立て続けに披露するパートがありました。オーディエンスからは大きな歓喜の声が上がっていましたね。

そうですね。あのメドレーは、自分も大好きな曲だからパフォーマンスしたいっていう理由もあるけど、多分みんなも聴きたいんじゃないかなっていうことを考えて選曲しました。

──「VIVID」収録曲の「Forever」で5年ぶりのタッグを組んだ、T.Kura&MICHICOプロデュースの楽曲が多く含まれていましたね。おふたりの曲は、昔も今もCrystal Kayさんと相性が良いなと改めて感じました。

インタビュー写真

T.KuraさんとMICHICOさんは、そのときどきに合わせて、私からシンガーとしてのポテンシャルをとっても上手に引き出してくれるんですよ。彼らと作った曲は私の心の中で残っている曲ばかりなんですね。だから今回も、移籍して初めてのアルバムで今のCrystal Kayの良さを出してくれるのはT.Kuraさんたちだなと思って、制作するときに「彼らと一緒にやりたい」ってリクエストしたんです。

──そうなんですね。

彼らはすごくイノベーティブだし、絶対に妥協しないし、とにかく良いものを作りたいって常に思っているんですよね。10年前もそうだし、今もそう。そういう人たちと一緒に音楽を作りたいなって思う。

──なるほど。一方お客さんは、Crystal Kayさんが10代のときに歌った楽曲を、時を経てセクシーな女性に成長した姿で聴けるといううれしさもあったと思いますよ。

ありがとうございます。そういうのもうれしいですね。昔の曲ってワンマンライブとかスペシャルな企画のときしかなかなかパフォーマンスできないから、今の自分が昔の曲を歌う楽しさはパフォーマンスしている側にもあります。

──ところで約2時間のライブをダンスパフォーマンスでやり切るとなると、それなりの精神力と体力が必要ですよね。今回のステージのために自分の身体を鍛えたりしたんですか?

やっぱりすごく体力勝負じゃないですか。だからいろいろ考えていたんですよ。以前からランニングや筋トレはちょいちょいしていたんですけど、今回始めたのがボクシング。ダンスって激しく動きっぱなしなので、同じ有酸素運動のボクシングが良いかもと思ったんです。

──聞くところによると、だいぶハマっているらしいですね。

結構ハマってますねえ!(笑) ライブが終わった今も続けています。すごく楽しいですよ。良い発散にもなるし、すごく体を動かすのでたくさん汗もかくし、普段付きにくいところにも自然と筋肉が付いてくれるし、お肉も落としてくれるし、これいいな!と思って。

ステップアップの機会を与えてくれた移籍

──1999年にデビューしてから13年。若くしてさまざまな経験を積んできたCrystal Kayさんですが、これまでの活動を振り返っていかがですか?

学生生活との両立をはじめ、13年間本当にいろいろなことがあって、短かったように感じています。でもちゃんとそのときそのとき、思い切ってやっていたなと思いますね。

──デビューした13歳の頃、現在のような姿は想像できていました?

全然想像できてなかったですね。「大人になるってなんなんだろう」とか「大人になった自分ってどんな感じだろう」っていうくらい。ただ、とにかく多くの人に自分の歌を届けられるシンガーになりたいなという気持ちはずっとありましたね。

──ご自分の中でターニングポイントだったと思う時期は?

「恋におちたら」をリリースしたときですかね。初めてのドラマの主題歌になって、そのおかげで今までCrystal Kayの音楽を聴かなかった人たちにも知ってもらえる機会になったから。あの曲に出会えたことをすごく感謝してます。同時に、結構難しかったこともありました。

──と言うと?

それまでやってきた楽曲があまりメインストリームじゃないR&Bだったのに対して、「恋におちたら」はすごくキラキラしたポップスの曲で、今までとちょっと違うスタイルに出会ったんですね。だからその後のアルバムは、R&B寄りのCrystal Kayが好きなファンと、ポップスを歌っているCrystal Kayが好きなファン、その両方に聴いてもらいたくてバランスを取るのがちょっと難しかったです。

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──そして昨年のレーベル移籍も大きな区切りになったのではないでしょうか。

はい。自分にステップアップの機会を与えてくれた移籍だったなと感じています。常にパワーアップしていくためには1回どこかで区切らなきゃいけないじゃないですか。そういうタイミングなんだなと思って移籍を決意しました。全部リセットできたことで、今はかなりフレッシュな気持ちで活動させてもらってますね。周りの人たちにはまだまだこれから恩返ししていかなきゃいけないけど、ゼロからスタートして“新生Crystal Kay”に向けて新しいステージを用意してくれたことにすごく感謝しています。これからも期待に応えられるよう、たくさん曲を作って歌ってパフォーマンスして、良い作品をお届けできるように活動していきたいです。

MUSIC STYLE JAPAN

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Crystal Kay

WOWOWライブ
2012年11月11日(日)22:30~
2012年12月7日(金)22:00~

Crystal Kay(くりすたるけい)

1986年生まれ、神奈川県横浜市出身の女性シンガー。1999年に弱冠13歳にしてシングル「Eternal Memories」でデビューを果たす。2005年4月よりフジテレビ系ドラマ「恋におちたら~僕の成功の秘密~」主題歌となる「恋におちたら」がスマッシュヒットを記録。その後もCrystal Kay×CHEMISTRYのコラボ曲「Two As One」がロングヒットし、2007年6月リリースのアルバム「ALL YOURS」がオリコンウィークリーチャート1位を獲得するなど、確固たる地位を築き上げる。2011年にはユニバーサルインターナショナルに移籍。2012年6月に移籍後初となる通算10枚目のフルアルバム「VIVID」をリリースした。