ナタリー PowerPush - monobright

天の邪鬼バンドが放つド直球ポップチューン monobright流ライブアンセム完成

ビートルズのようなファンタジックな音楽を

——先ほど、昔好きだったニルヴァーナとかグリーン・デイみたいなシンプルなサウンドを意識して「アナタMAGIC」を作ったとおっしゃっていましたが、これからmonobrightの音楽はシンプルな方向に?

いやいや! 体質が呼んでるんで変化球的な曲はどんどん作っていきますよ。ただ変化球をバンバン作れて演奏も上手いバンドが山ほどいる中で、「アナタMAGIC」みたいなストレートな歌が歌えると一気に変わってくるなと思って。とにかく振り幅振って、今までの自分たちの音楽を完全に棚に上げて「これはひねくれモンのお前らには歌えないだろう」と(笑)。だからこの曲ができたときは痛快でした。

——では、monobrightが目指す音楽性とはどういったものなのでしょうか?

僕はビートルズがすごく好きなんですけど、僕がビートルズに感じた気持ちを聴き手にも味わわせたくて。いろんな音楽を聴いてきて節目節目でビートルズを聴いてるけど、音楽的にも世界観的にも彼らは何でもやってるんです。あとリアルなものっちゅうよりは、ファンタジーだったりSF的な夢の音楽というか、ビートルズの音楽や手塚治虫の漫画みたいに聴いた人にいろんなことを体験させるような、ドキドキワクワクする音楽が作りたいですね。音楽でできることは何でもやりたいんで、どんどん挑戦していきたい。

——話を聞いていると、monobrightはロックというよりポップな方向に進んでいきそうですね。シングルの次はアルバムの話も出てくると思いますが。

近いうちに出せると思います。でもファンタジックな音楽を目指すと言いながら、実は東京来てからリアルな歌ばっか作ってるんですよ。昔からひねくれてるんで、やることがむちゃくちゃで。

——アルバムは「アナタMAGIC」でmonobrightを知った人が驚くようなものに?

というよりも誰もが度肝抜かれるような内容だと思います。いろんな意味で変化球だらけになってるんで、楽しみにしててほしいです。

皆に愛される国民的バンドになりたい

——対バンツアーがリリース後に始まりますが、何故このタイミングで対バンツアーを企画したんですか?

2008年はワンマンで主要都市を回ることができたんで、今度は行ってないところに行こうと。対バンツアーは呼んでもらってもやったことがなかったし、やってないことやったほうがいいと思って。

——対バン相手は意識します?

します! つねに勝負に挑む感じで。

——ところで対バンのセレクト基準は?

自分たちが好きなバンドですね。LOVE LOVE LOVE以外は対バンしたことありますし、ライブに行っちゃ前の方まで行って踊り狂ってたりするバンドばかりで。観てるだけで燃えてくるような、ある意味ムカつくメンツを集めました(笑)。あとツアーはライブも曲も成長するんで、バンドとしてもでっかくなれるんじゃないですかね。ツアー回ると各地の飯を食いまくるんで、リアルに横にデカくなりますけど。

——(笑)。最後に2009年の目標を教えていただけますか?

「アナタMAGIC」を起爆剤として“全国的なmonobright”になっていきたいですね。高校だったらインターハイとか甲子園とか、やっぱり皆に愛されるようなバンドになりたい。

——まだまだ愛され足りない?

本当にいろんな人にmonobrightのことを知ってほしいんです。知る人ぞ知るバンドではいたくないですね。

——国民的バンドになりたいということ?

そうですね。最近そういう存在になりたがるバンドもあんまりいないし、ちょうど位置が空いてる気がして。僕らホントに天の邪鬼なんですよ。

ニューシングル『アナタMAGIC』2009年1月14日発売 / 1020円(税込) / DefSTAR RECORDS / DFCL-1422

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CD収録曲
  1. アナタMAGIC
  2. いとをかし
初回仕様限定
  • 『銀魂』描きおろしMAGICALアナザー・ジャケット
  • 『銀魂』MAGICALキャラクター・ステッカー
monobright(ものぶらいと)

桃野陽介(Vo,G)、松下省伍(G)、出口博之(B)、瀧谷翼(Dr)の4人からなるロックバンド。2004年11月に桃野の弾き語りプロジェクトとしてスタートし、2006年6月に現メンバーが加入。地元・北海道で精力的なライブ活動を行いながら、ファンを増やしていく。2007年1月に東京に拠点を移し、同年7月にシングル「未完成ライオット」でメジャーデビュー。その後も、2ndシングル「頭の中のSOS」、1stアルバム「monobright one」と順調にリリースを重ね、日本のロックシーンを担う新星として注目を集める。全員がメガネをかけ、白いポロシャツにスリムジーンズという格好でライブを行っている。