音楽も環境から生まれるもの

──taxさんは生まれも育ちも仙台という、生粋の地元っ子なんですよね。

tax　はい。自分は父が転勤族で、単身赴任してて家にいなかったんですよ。子供のときはそれを、いろんなところに行けていろんなもの食べられてすっげーうらやましいなあなんて思ってて。今は自分もツアーであちこち行くっていう似たようなことをしてるけど、仙台は一生大事にする場所っていうか、それはいろんなところを見ないとわからない部分もあるんですよね。長く住んでると人との出会いも構築されていくし、いろんなことを感じられて、この環境の人生を受け入れるというかね。結局そういうことなんだろうなあとうっすら思いながら生きていますね。

──もう仙台以外には住めない？

tax　いや、2年ぐらい違う街に住んでみるのもいいですよね。バンドで転勤とかあったらいいなってたまに思うもん（笑）。

Maynard　絶対仙台！っていうわけではないんですよ、正直。でもほかに住む必要がない限りは仙台でいいかなって。

tax　だから農家の人とかうらやましいよね。「この土が俺の家族だ」みたいなことを言えれば、ものすごい説得力だから。

Maynard　何百年もあってね。俺の土地だ！っていう。

DICK　家の中に先祖代々のお墓があったりするもんね。

tax　そういうのって本当にここに生きてる理由があるじゃないですか。そういうこと言ってみてえなって思うから、農業やってみたいとかちょっと思ったり（笑）。

──でも楽曲という産物はできてますよね。もし全員東京に住んでいたらこれまでの曲は違うテイストになっていたんじゃないかと。

Maynard　だと思いますよ。何が変わるかはわからないけど。

tax　もちろんあると思うけど、それが何かって聞かれるとわかんない（笑）。

DICK　うーん、でも出身から見えるかもな。九州と広島とか、ちょっとカラーあるかもって思ったりする。

Maynard　やっぱり音楽も場所、環境から生まれるものですよね。だから土地の影響はあると思うんだよね。

武道館で“history of MONKEY MAJIK”

──来年2月にデビュー15周年を記念して日本武道館ライブが決定しました。武道館でワンマンを行うのは初めてですよね？

Maynard　はい。

──まだ先ではありますが、どんなライブにしようと思いますか？

Blaise　すごいいいライブになるよ。面白いチャレンジをやりたい。

Maynard　“history of MONKEY MAJIK”みたいなテーマはあるよね。15年やってきたことをいろいろ聴いてもらったり観てもらったり、15周年らしいお祭り感も出して。しっかりしたテーマがあるから、もしかしたら今までのライブとは少し違うかも。普段のライブは「アットホーム」ってよく言われるし、自分たちもリビングルームにいるような感じでラフにやってるんだけど、武道館は演出の面でカッコいいライブをやりたいなって。

tax　正直、これからいろいろ詰めなきゃいけないなっていう話なんだけどね。

──楽しみにしてます。その前に9月13日からツアーもありますが、こちらはどんな内容に？

Blaise　まだ誰も聴いてない新曲、そしてライブでやったことのない曲にもチャレンジしたいなって。

Maynard　気付いたら、昔の曲でもライブでやったことのない曲があって。そういう意味では15年前に戻ったような感じもあるよね。一番初めのツアーってお客さんが聴いたことのない曲を演奏するじゃないですか。そこから増やしていく。ちょっとつらいけど楽しい。いっぱい歌詞覚えないとな（笑）。

──15周年に向けて新曲をたくさん作っているということですか？

Maynard　はい。アルバム制作真っ最中ですね。

DICK　うまくいけば近いうちに届けられると思います。

Maynard　いい曲が生まれてきてるので、すごくいいアルバムになると思います。（参考：MONKEY MAJIK初武道館ライブ、盟友も集合）