セーラームーンと同じで仲間がいることが大きい
──次が三石さんからの最後の質問になります。
ももクロちゃんたちのようにいつまでもキラキラしていられる秘訣はありますか?変わらずにいられる理由を教えて。
玉井 うーん、ももクロで活動し始めてから13年になるんですけど、これだけ長く一緒にいたらメンバー同士あまり話さなくなってもおかしくないじゃないですか。でも、こんなに毎日会っていてよく話すことがあるねって思うくらい、いつもバカみたいに笑っていられるのはなんでなんですかね(笑)。キラキラしてるかはわからないですが、セーラームーンと同じで仲間がいることが大きいんだと思います。
佐々木 ももクロがなかったら友達でも家族でもないメンバーという存在はなかったわけだし、なんだか不思議だよね。育った場所や環境は違うけど、同じ目標に向かって一緒にがんばってる仲間がいるっていうのは素晴らしいことだと感じています。
玉井 個人個人で元気がなかったり、テンションが上がらなかったりする日はあると思うんですよ。今日はちょっと笑えないかもしれないっていう日も……まあ、あまりないんですけど(笑)。
百田 見たことないよ、そんなとき(笑)。
玉井 (笑)。もしあったとしても周りに引っ張ってもらえるというか、それぞれの性格もあるとは思うんですけど、やっぱりこの環境が大きいと思います。
──例えばももクロ以外の環境で4人が出会っていたとしたら、今と同じような関係になっていたと思いますか?
玉井 この4人で仲よく集まることはないよね(笑)。
百田 絶対ない!(笑)
玉井 あーりんとか、職場で敵に回したら怖そうだなー(笑)。
高城 (笑)。メンバーもそうだし、すごくありがたいことにいろんな方々にももクロに関わっていただいていて。いろんなお仕事をやらせていただくことで、日々童心を忘れずに刺激を受けることができています。
百田 私たちとしては変わらないでいようという意識もないし、変わっていくことへの抵抗感もないんですよ。一番変化がわかりやすい子供から大人になる時期を一緒に過ごしましたけど、ホントに自然な流れだったというか。イメージを崩さないようにしようみたいな気持ちも全然なくて、みんなと一緒にいると普通に毎日が過ぎていくんです。
玉井 長い目で見ると変わってるのかもしれないけど、その変化が急じゃなく、緩やかだからあまり変わってないように見えるのかな。変わろうとも思ってないんですけどね(笑)。年齢や出会いに応じてそのときを楽しんでいる感じです。
百田 ただホントに仲よく毎日を生きてるだけです。「おはよう」から「また明日ね」まで。13年も毎日一緒にいるっていう環境は普通ないじゃないですか。そんな中でこういう空気でいられるって、これはもうありがたいというか……。
玉井 じゃあ、「ありがとう」って言いなよ。
高城 言っていいよ!
百田 なんで私だけ(笑)。毎日幸せな環境でお仕事をできているので、気付いたらそれがグループの色になっていたのかなと思います。お仕事という感覚がない時期から一緒にいるから、そのテンションがずっと続いているのかもしれないです。
笑顔が増えるきっかけになりたい
──最後に、ももクロにとって2020年はどんな年だったか、2021年はどう活動していきたいかを聞かせてください。
百田 2020年はみんな戸惑ったよね。こういう状況になって思うように動けず、どうしたらいいわからなくて。メンバーにまったく会わない時間が長く続いたのも、学生のときからお仕事をさせていただいているので長い期間おうちで過ごすことも初めてでした。でも、今まで経験したことのない時間を過ごしたことで学べたこともたくさんあって、状況が変わっても生かしていけることがたくさんあると知りました。
玉井 私たちはライブをメインに活動してきたので、それができなくなる状況になるとは思ってもみなくて。ライブが開催できなくなるとしたら、普通はグループが解散するとか、こちら側の問題が原因じゃないですか。それが外側の影響で何もできなくなるというのは予想していなくて、戸惑うことも多くかったですね。去年自粛期間が明けたときは、「私たちができるお仕事って何があるんだろう」と不安になることもあったんですよ。モノノフ(ももクロファンの呼称)さんと会える場所があってこその活動だし、必要とされていないエンタテインメントなのかもしれないとかいろいろ考えたんですけど、モノノフさんの愛やいろんな人との縁でお仕事ができていることに改めて感謝する年でした。
佐々木 2020年は2020年で悪くはなかったですよね。もちろんみんな大変だったと思うけど、私たちはその中でできることを考えて発信できたし、うちはネット環境が整って部屋もきれいになったし(笑)。お仕事をできるありがたみや、自分の人生においてももクロの存在がいかに大きいものなのかを感じられました。私は人生の半分をももクロとして過ごしているので、ももクロという存在に助けられ、引っ張られてここまで来れたんだなと実感するきっかけになりました。
玉井 こういう状況だからこそ新たに生まれたものもあったよね。配信ライブはお客さんを入れられない状況になったから始めたわけですが、逆にそれをありがたく感じてくださる方もいて。普段ライブに行きたいけど行けない人がたくさんいて、配信ライブも需要があるコンテンツなんだなと気付きました。そこで学んだことは普通にライブができるようになってからも忘れずにいたいと思います。この先の状況がどうなるかはわからないので、具体的に何ができるかわからないですが、みんな対応力は付いてきたので、そのときの変化に応じてすぐに動いていきたいと思います。
百田 今も試行錯誤が続いてますが、2020年に学んだことを今年もしっかり生かしていきたいですね。
高城 2021年は私たちらしく今できることを必死にやって、もっともっとパワーアップしていきたいです。モノノフさんもライブに行けないフラストレーションを感じてはいると思うので、そこをいかに解消していくかが課題だと思っています。2020年より少しでも笑顔が増えたらいいなと思いますし、そのきっかけが私たちももクロだったらいいなって。
三石琴乃 コメント
まっすぐで、いつだって全力なところが共通しているように思えます。前シリーズ「美少女戦士セーラームーンCrystal」の主題歌「MOON PRIDE」のときはとにかく力強くまっすぐに歌っているのが魅力だと思いました。今回「月色Chainon」でさらにに大人になったももクロちゃん達の歌声から愛や切なさを感じ、セーラー戦士の心情と重なっていると感じました。
セーラー5戦士とももクロちゃんと一緒でとても心強かったです! 完成した楽曲を拝聴し、4人とセーラー5戦士の絆で、セーラーももクロ9戦士の歌は最強でした。聴けば映画のシーンがフラッシュバックすると思います。