やっと10周年を迎えた実感が沸いた
──2日間の東京ドーム公演「ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-」を終えた心境はいかがですか?(参照:新「Z伝説」で幕開け!ももクロ、32曲メドレー×2で10年振り返った東京ドーム初日 / 結成10周年ももクロ、満員御礼の東京ドームで決意新たに「お前ら全員付いて来いよ!」)
佐々木 今までにないような「やりきった!」という達成感、充実感がありますね。すでに夏のライブが決まってたり、私は6月にソロコンサートが控えてたりするので休んでる暇はないんですけど、モノノフさんと無事に10周年を迎えられてホッとしています。
玉井 ライブが終わったときっていつも「現実だったのかな」って不思議な気持ちになるんですけど、今回はより一層その感覚が強いですね。「夢だったのかな」と思うくらい幻のような、でもすごく素敵な空間でとても楽しかったです。また大切な思い出ができました。
高城 5月17日に10周年を迎えたときは10年間活動してきたという実感があまり沸かなかったんです。でも東京ドーム2日間を終えて、やっと10年やってきたんだなという思いが沸き上がってきました。
百田 今回は新バージョンにリニューアルして披露した曲がたくさんあったし、みんなで作り上げてきたライブでたくさんの方が喜んでくれたことがホントに幸せで。モノノフさんがすごく楽しんでくださったので、私もすごく楽しかったです。でも、蝶野(正洋)さんにビンタされそうな流れになったときはホントにヤバかったです。
佐々木 もしホントにビンタされても、蝶野さんの手のほうが痛いんじゃないかってくらい顔を固定してたよね。
百田 あんなに自分の顔を固定したの初めてで、あらゆる筋肉に力を入れました。ホントにあの流れは聞いてなかったんですよ。スタッフさんからは「蝶野さんが来てくださるからその流れに乗っかればいい」とだけ説明されていて。サングラスの奥に見える蝶野さんの目が怖かったです。
高城 本気でビンタされちゃうんじゃないかと思った。
百田 みんな私から離れていったよね!?
佐々木 夏菜子ちゃん以上にれにちゃんがめっちゃビビってたよね。
高城 だってまだライブが半分残ってるのに、本気でビンタされたらどうなっちゃんだろうと思って! 「かなちゃんの顎がズレて歌えなくなっちゃう!」って考えたらマジで怖かった。
百田 でも、今までたくさんの応援やお祝いの言葉はいただきましたが、「これからやっていけんのか!?」って面と向かって言われたのは初めてだったので、「がんばらなきゃ」という思いが強く芽生えました。で、顔を固めました(笑)。
まだまだももクロを続けていきたい
──2日間共に「Z伝説 ~ファンファーレは止まらない~」が1曲目に披露されましたが、ステージ上から見たお客さんの反応はどうでしたか?
玉井 今回のライブのキーとなる曲でもあったし、この2日間でこれからのももクロを皆さんに見てもらいたくて。昨日はベスト盤を聴かずに来て、ライブで初めて新しい「Z伝説」を聴く人も多かったかもしれませんが、私は「お前ら、しかと聴けよ!」という自信にあふれた気持ちで歌いました。
高城 ライブの1曲目っていつも少し不安で、構えてしまうことが多いんですが、昨日と今日に関してはドヤ顔で歌えたと思います。
──今日の2日目公演では、4人バージョンの「ゴリラパンチ」を初披露してモノノフを驚かせましたね。
佐々木 「ゴリラパンチ」は私たちの意志表明として歌ったと言うか。私たちは過去のことも受け入れて進んでいかなければいけないし、この曲があったことも有安がいたことも隠すことじゃないし。そういう過去があるからこそ今の私たちがあるわけで、曲がお蔵入りになっちゃうのも悲しいと思ったんです。それで、やるなら10周年ライブのタイミングしかないと思って、歌わせていただきました。
──なるほど。今回の公演では5thアルバムの発売やミュージカル「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」の上演など、今後の活動についての発表がありました(参照:ももクロ来年結成11周年の日に5thアルバム発売、今秋にはミュージカル上演)。ドーム公演を終えて、思い描くこの先のビジョンに何か変化はありました?
百田 変化はないですけど、今日発表されたミュージカルみたいに私たちがやったことのないことってまだまだたくさんあって、その中にはももクロだからこそできるものがあると思うんです。どんどん新しいことをやっていって、「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」でもももクロらしいミュージカルを作っていきたいです。
高城 いろんなジャンルに挑戦していきたいし、何よりこのももクロの活動をずっと続けていきたいです。10年前の結成当初はわからないことが多すぎて、続けていきたいという感情もなかったんですよ。でも10年やってきていろんな人と会って、たくさんの温もりに触れてまだまだももクロを続けていきたいなと強く思いました。