歌のレッスンをしたからこそコラボの機会が増えた

──ここ数年はボイトレもしっかりやっていて、ライブでもその成果が出てきましたよね。技術が上がったことで何か変わってきた面はありますか？

百田　最初は「ヘタでも伝わればいいや」っていうスタンスでやってきて、最初のうちはそれでよかったのかもしれないですけど、途中から「それだけじゃダメだ」ということに気付き始めて。それでボイトレの先生がついてくれて歌うようになったら確かにすごく表現の幅も広がって。そうしているうちに歌う仕事も増えてきて、生でいろんな方とコラボをさせてもらったり。昔はそんなことなかったじゃないですか。でも最近になってコラボさせていただく機会がすごく増えてきたんです。

佐々木　めっちゃ多いよね、コラボ。

百田　そういうときに「ああ、本当に歌のレッスンしといてよかったなあ」って。それがなかったら、ほかの方と一緒に歌うこともできなかっただろうから。

──最近は少し歌に余裕が出てきたようにも感じます。

全員　いやいやいやいや！

玉井　それはない！

百田　マジで、200％ぐらいない！

高城　でも余裕はないけど、なんか楽しいなって思えるようにはなってきたと思う。

百田　あ、そうそう。そういう感じはあります。

高城　すごい微妙な進歩だけど、でも歌を褒められるとすごいうれしくて、できた！って自分でもわかるとより楽しくなる。それで「じゃあ次はここをこうしよう」って先生に言われて、またそこをクリアするために何回も何回もライブをやりたいって思えるし。だから歌に対してすごくポジティブになったなって思う。

佐々木　あと生バンドでコンサートをやらせてもらえるっていうのが本当に幸せだなって改めて思ってて。やっぱりバンドさんたちが後ろにいてくれるのはすごく安心するし、5人だけじゃないって思うから。一緒に音楽を作るっていうことの楽しさをすごい感じています。

鎮座DOPENESSが教えてくれた「堂々平和宣言」

──そして2曲目に収録される「堂々平和宣言」はラップの曲です。

高城　この曲はヤバいね。

百田　ホント面白い曲。

高城　でもこの曲、こんな陽気な感じですけど歌うのは難しいんです。

玉井　うん、やっぱりラップは音の合わせ方とかリズムが難しくて。

佐々木　「♪仲たがい打開策ダンス バース」ってとこめっちゃ難しくない？（ここからしばらく佐々木と玉井でこのフレーズの練習を始める）

高城　歌に入り込んでなりきってやらないと絶対歌えない歌だと思う。歌詞の1つひとつが速いけど、いろんな意味が込められた歌詞だから、ちゃんとなりきって歌えたらその意味が伝わるんじゃないかなって。

──この曲の作詞は鎮座DOPENESSさんですね。

高城　はい。レコーディングのときに一緒のブースに入って1人ひとりに指導してくれました！

玉井　鎮座さん、来てくれたんですよ。うちらのレコーディングは5人いるからすごい長時間になるのに、ずっと付き合ってくれて。リズムとかイントネーションとかも体全体で教えてくれたんです。

百田　教えてもらって変わったよね。もしもうちらだけでやってたとしたら、（元気いっぱいに明るく）「♪協力！ 体制！ 万全 最前 尽くせー！」って元気な感じになっちゃってたと思う。

佐々木　やりながら「これでいいのかな？」っていう不安もあったんですけど、鎮座さんが笑顔で「いいよいいよ！」って言ってくれるから「あ、いいんだ」って思って安心しました。

“ドハマリする”「My Dear Fellow」

──3曲目の「My Dear Fellow」は、この取材の時点では解禁前ということで、まだ聴けていないのですが……。

佐々木　すっごくいい曲ですよ。

百田　マジでヤバいよ。感動する！

高城　ドハマリするよ！

玉井　ちょっと歌ってあげよっか？

──「GOUNN」のインタビューでも「いつか君が」をインタビュー中に歌っていただきましたよね。（参照：ももいろクローバーＺ「GOUNN」特集）

佐々木　じゃあ「♪ラララー」で歌おうか？

高城　せーの！

（全員で歌い出す「♪ラララーラララーラララララララーラララーラーラララララーーララララーラーラーラララララララーラララーーララララララーーラララーララララララーー」）

──ありがとうございます。本当にすごくいい曲ですね！

百田　歌詞がほんとにいい。

高城　めっちゃいいよ！

──歌詞がいいっていうのに「♪ラララー」で歌われても（笑）。

百田　もったいないもん！（笑）

玉井　もったいないもったいない！（笑）