セルフカバー曲を歌ってみて

──「GIRLS'FACTORY 15」といえば、miwaさんはそのステージで本作に収録されている「いつか君が」のセルフカバーバージョンも初披露しました。もともとはももクロに提供した曲ですよね。

そうですね。私はモノノフなので、楽曲提供のお話をいただいたときは本当にうれしかったんです。しかも、この曲でももクロちゃんが初めて作詞に携わることになって。秋をテーマに、それぞれが歌詞を書いてくれたんです。全体としては、モノノフとももクロの絆をイメージしてて。応援する気持ちと、その応援があるからこそステージでがんばれるっていう気持ちを表現してる。原曲は、それぞれ自分で歌詞を書いたパートを歌ってもらってるんですけど、（高城）れにちゃんの意外な作家性が発揮されてて。

──彼女が書いたのはどの部分ですか？

「春に出会い 夏にうちとけ 秋、ぶつかる 初めて芽を出す冬が来る」っていう。すごく詩的で、しっかりした歌詞を書くんだなって思いました。

──その楽曲をセルフカバーしてみてどう感じました？

1人で歌うのは寂しかったですね。でも、ももクロの“びわ色”担当として、モノノフさんにもmiwaバージョンを聴いてもらえたらうれしいなと思ってます。

今のmiwaの正直な気持ち

──3曲そろって、このシングルはご自身にとってどんな1枚になりましたか？

バラエテイに富んだ、挑戦が詰まったシングルになったと思います。コラボも初めてだし、シングルカットもセルフカバーも初めて。それぞれの世界観も違うし、新しいことに挑戦できたなと思う。

──だからこそ私は「miwaさんがアーティストとして新しいフェーズに!?」と思ってたんですが。

そんなに深く考えてはないんですけど（笑）、でもやる気に満ちあふれてるのは間違いないし、面白いことをしたいなっていう気持ちはあります。

──なるほど。

ただ、今はまだ到達できないステージがあるなって感じてるんです。例えば夏フェスでも、いちばん大きいステージに立たせてもらうことはあっても、まだ早めの出演時間ですし、パンパンに埋まるわけじゃない。だからステージとか、お客さん1人ひとりに届ける力とか、いい曲を書くっていう１つひとつのレベルやクオリティを上げていきたいなっていうのが、今の私の一番正直な気持ちです。大きなステージに立てるとか、大きな会場でワンマンができるとか、タイアップをいただけるチャンスは増えてるので、そのチャンスに負けないくらい成長をしていきたいし、常にみんなの期待以上のことを出していきたいなって思ってます。

──「ストレスフリー」がドラマ主題歌になったことで、アルバム「ONENESS」に収録された楽曲は「Faraway」「フィロソフィー」以外すべてタイアップが付いてることになったんですよね。

ちょっと信じられないですけど、すごくうれしいです。だから、「ストレスフリー」でmiwaを知ってくれた人は、「ONENESS」に戻ってアルバムを聴いてもらえたらいいなと思ってて。「ONENESS」もすごく気に入ってるので、まだまだ忘れないでほしいです（笑）。