南端まいな|19歳の決心

19歳の、今の私

──個人の名前を背負った初めての作品ができましたが、これが私だと胸を張って言える作品になりましたか?

なりました。今の自分です。19歳の、今の私。

──南端さんは2月に19歳になったばかりですけど、この19歳という年齢をどんなふうに感じていますか?

南端まいな

20歳になったら見せられない自分というのもあると思うので、この1年はとにかく今できることをたくさん、10代だからこそ見せられる南端まいなを、できるだけたくさん見せていきたいと思っています。

──再始動してここまでは言うなれば準備期間で、この作品をもって本格的なスタートになるんですかね。

そうですね。とにかくたくさんの方に私のことを知っていただきたいと思っているので、「Clarity」は自己紹介の1枚です。まずはリリースイベントをがんばります。

──これから「Clarity」を携えての挨拶回りが始まるわけですね。この6曲が完成したことで、また「こういうことができそう」「こんな歌が歌いたい」という新しい目標も見えてきました?

課題はいくつか見えてきました。「青い風」のときに思った「もっと強い自分を見せたい」という気持ちもそうですし、今はもっともっと新しいジャンルを増やして自分のできる幅を増やしていきたいです。その中で、自分が一番よく見える部分を見つけていきたい。

──先々の自分って想像できます? 20歳を超えて、さらには30代、40代と。

いやあ、想像付かないです。それに、先々の目標はあまり決めたくなくて。目の前のことと、少し先のこと、今の自分にできることを一生懸命やって、1つずつクリアしていきたいと思っています。

楽しいこと、つらいこと

──ちなみに今、一番楽しいと思うことはなんですか? 音楽以外のことも含めて、一番楽しいことは?

ステージに立ってるときが一番楽しいです。自分が大好きな歌を、来ていただいた方に聴いてもらうことが一番。「この曲はそんなに興味ないな」とか「こんなまいなちゃんはあまり好きじゃないな」という意見もあると思うんですけど、そういう声も聞きながら新しい自分を作っていくこと、自分がよく見える部分を探していくのが今は楽しいんです。

──心細さはまったくないですか? 何もないステージに1人で立つのは不安もあるんじゃないかと思うんですけど。

心細さは確かにあるんですけど、それよりも楽しさが勝ってますね。

南端まいな

──では逆に今、一番つらいことはなんですか?

なんだろう……あんまりないです(笑)。毎日過ごす中で「時間が足りない!」と焦ったり、心配で眠れない日もあるんですけど、今こうしてソロ活動ができているからこそ疲れたり悩んだりできるんだなと思うと、結局毎日を楽しめているのかなって。

──眠れないほど悩むことってなんですか?

ライブの直前になると考えることもたくさんあって……グッズのことだとか、ライブに関わることもそうだし、今は大学に通っているので、勉強と両立させていかなくちゃいけないのも大変で。1日の中でいろんなことを考えていると眠れなくなっちゃうんですよね。

──具体的に憧れるアーティストはいますか?

LiSAさんのライブを観ていると、お客さんとの一体感の作り方が独特で、あんなふうに自分らしさを持ったステージを私も見せられるようになりたいなと思います。

──リスナーとして最近ハマっている音楽は?

ニーヨさんの音楽を聴いてます。毎日筋トレをするときに合う音楽を探していて、アイドルネッサンス候補生のときにダンスの先生が流していたニーヨさんの音楽が好きだったことを思い出して、「あれなんて曲だったかな」と探しているうちに好きな曲がたくさん増えちゃって。筋トレきっかけで毎日聴いてます(笑)。

就寝前の反省会

南端まいな
南端まいな

──あと、このミニアルバムの宣伝用資料の中にも、音楽と同等かそれ以上の分量を割いてラグビーに関する情報が載っていますけど(笑)、ラグビーもあくまで軸の1つとして持っているんですね。

確かにこれ多すぎますよね(笑)。小さい頃からラグビーを観るのが好きだったので、自分が好きだったことがお仕事につながるのがうれしくて。

──ラグビー関連のイベントや番組に出演したり、その魅力を伝えるお仕事ですよね。どういったところが魅力なんですか?

ラグビーを観たことない人には、とにかく一度スタジアムに足を運んでみてほしいです。迫力が生で伝わってくるので。スタジアムの上のほうじゃなくて、なるべくグラウンドに近いところで音を聴いてほしい。その強い音を出すために、選手たちがどのぐらい練習を重ねて、心を強くしてきたのか……と考えると私は楽しいんですけど(笑)、どうなんだろう、伝わるのかな? とにかく一度スタジアムで観てほしいと伝えてます。

──ライブしかりラグビーしかり、生身での触れ合いが南端さんの中では大事なんですね。そういう自分を冷静に自己分析することはありますか?

あります。夜寝る前に「今日の自分はどうだったんだろう」と考えて……。

──毎日?

はい(笑)。「今日はどれぐらいがんばれたんだろう」とか、1日を後悔せず過ごせたかどうかをふと考えて。考えすぎて眠れなくなることもあるんですけど(笑)、「周りからどう見えてたんだろう」って気になるんですよ。ライブのときとかだけじゃなく、街ですれ違った人に自分はどう思われているのか気になるから、1人で人混みを歩くのが苦手なんです。

──まったく知らない人に対して?

すれ違う人にどう思われたんだろうとか。自意識過剰なんだと思いますけど(笑)、姉弟みんなそうなんですよ。人間関係に悩んでる。

──夜になると南端家ではそこかしこで反省会が行なわれているわけですね。

気になりだすと止まらなくて、夜中に思い出すんです。んふふふふ(笑)。

公演情報

南端まいなワンマンライブ ~Firsts~
  • 2019年5月1日(水・祝)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
    [昼公演]OPEN 14:00 / START 14:30
    [夜公演]OPEN 18:00 / START 18:30
南端まいな