M!LK|今という宝物詰め込み 未来へ託すタイムカプセル

M!LKが2月6日に2ndアルバム「Time Capsule」をリリースする。

2018年に山中柔太朗、曽野舜太、琉弥の3名が加入し、7人で新たなスタートを切ったM!LK。現体制初のオリジナルアルバムとなる本作には、7人のM!LKの決意を歌った最新シングル「Over The Storm」やすでにライブでも披露されている「ジャングリズム」、み!るきーずがクラップとコーラスでレコーディングに参加した「Around The World」、そしてさわやかに未来への希望を歌い上げるリード曲「My Treasure」など、力強く前向きなメッセージを発信する14曲が収録された。

メンバーはこのアルバムについて「僕らの今を詰め込んだ」と話す。未来の自分たちへ向けた“タイムカプセル”に、彼らはどんな思いを込めたのか。メンバー全員に話を聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 須田卓馬

転機の2018年

──作品の話を聞く前に、皆さんそれぞれにとって昨年はどんな1年だったか、教えてもらえますか?

佐野勇斗 毎年あっという間に過ぎていく感覚なんですけど、2018年は長かったなと思います。

吉田仁人 わかる。長かった。

勇斗 濃かったんだと思います。いつもの3年分くらいに感じる! それは個人のお仕事の充実もそうだし、M!LKとしては体制が変わって、一致団結してがんばれた。いい意味で大変だったし、成長できた1年だったと思います。のちのち見返したとき、佐野勇斗としてもM!LKとしても、転機になったと言えるような1年だったなって。

山中柔太朗 1年間で振り返ると僕はBATTLE BOYSのメンバーとしての期間もあるんですけど、その活動の中ではLIQUIDROOMでのワンマンライブでワンステップ先に進んだ感覚がありました。そして8月にはM!LKに入って。すごく目まぐるしかったんで、人間として2回りくらい皮がむけたんじゃないかなと自分でも感じています。本当に、完全燃焼しました。

琉弥 僕も、M!LKに入ったことで大人になったというか。柔くん(柔太朗)とかそのしゅん(曽野舜太)はわかるでしょ? 付き合いが長いので……。

柔太朗 わかるよ。琉弥は人のことをより考えられるようになったなと思う。

琉弥 まだまだなんですけど、2018年はM!LKのメンバーになって、いろんな方と関わるようになって。それこそこういう取材もそうです。ミュージックビデオやカレンダーの撮影とか、初めての経験をたくさんさせてもらって。その中で成長したなと思うんです。自分で言うことじゃないかもしれないけど、自分で言えるくらいに変わったと思うんです。

M!LK

曽野舜太 僕も怒涛の1年だったなと思います。上半期と下半期で環境もがらりと変わって、いろんなものに出会えたし、思い出もたくさんできました。悩んだときもあったけどそれも乗り越えて、最近はすごく楽しいです。幸せを感じた1年だったなと思います。この間仁人くんに言われたんですけど、「そのしゅんはずっと笑ってるな。バカみたいだな」って。

仁人 そこまで言ってない(笑)。

舜太 でもそこで初めて気付いて、それがうれしくて。

板垣瑞生 ホントにずっと口元がニコニコしてるよね。

太智 そのしゅんの笑顔は人を幸せにするから、ずっと笑ってたほうがいいよ。

舜太 (作り笑顔で)あはははは!(笑) でも本当に、こうやってみんなと絡めるくらい仲良くもなれましたし。ホントに楽しさと幸せを感じられた1年でした。

──瑞生さんはどうですか?

瑞生 2018年はいろんなことに挑戦しましたね。お芝居でもいろんな役を演じさせてもらいましたし、M!LKには新メンバーが入ってきてくれて。そんな中で、いろんな気持ちを知れたというか。僕、これまでの人生“山”しかないと思っていたんですけど、そうじゃないときの気持ちも経験しました。でも全部含めて、すごく面白かったと言えると思います。

板垣瑞生 板垣瑞生

塩﨑太智 今は7人で幸せに活動できているけど、新メンバーを迎えることについてもすごく真剣に悩んだなあとか思い出すよね。でも、「あの決断をしてよかった」と思える今があるというか。1つひとつの行動や判断が今につながるんだと感じられる2018年でした。僕はこれまでやってきた行動は間違っていないと思っているし、すごくいい方向に進んだまま2019年を迎えられたなと思っています。

仁人 ホントにね、振り返ると挑戦ばかりだったと思いますよ。シングル「ボクラなりレボリューション」を出してツアーをやって、そのあとはBLACK M!LKの活動もあったし。「これからもそういうチャレンジが続いていくんだろうな」と思っていたら、グループの大きな変化があって。でもそれは最終的に、僕の中でいろんなことを勉強させてもらったいい経験値になったなと思います。新メンバー3人が入ってきてくれたことは並大抵の覚悟じゃないなと思いましたし、3人はすごい努力をずっとしてくれていて、感謝しかないです。グループとしても個人としてもいろんなことを勉強して、実りある1年だった。もしいつか「これまでの人生でどこが転機でしたか?」と聞かれたら、この2018年を上げるだろうなと思います。

“タイムカプセル”をよいものにできるかは、これからの自分たち次第

──皆さんそれぞれにとって変化の年だった2018年の活動を経て、7人体制で初めてリリースするアルバムは、全体を通してすごく前向きなメッセージを発信する作品になっているなと感じました。タイトルが「Time Capsule」と付けられましたが、このタイトルについてはどう思いました?

勇斗 これは初めての感覚だったんですけど、タイトルを聞いて直感的に「いい!」って思いました。純粋にカッコいいし、通して聴くと僕らのターニングポイントになった1年が14曲に詰め込まれているから、本当のタイムカプセルのようにいつかいろんな思い出がよみがえりそうなんですよ。僕らの今を閉じ込めることができたと思う。だから僕、今後のことを考えちゃって。この作品を作ったことがのちのち「いい思い出」として残るように、この先活動していきたいなって思えたんです。

琉弥 そうだね。

仁人 僕は、7人になって最初のアルバムで未来を見据える「Time Capsule」というタイトルが付いたことは、「覚悟」なのかもなって思いました。「僕らはこの先変わるつもりはないよ」とも受け取れるし、この“タイムカプセル”をよいものにできるかは、これからの自分たちのがんばり次第だし。

舜太 そうだね。

仁人 タイトルから決意を受け取ったから、新たな課題も見えたんです。改めて腹が決まった感じがしましたね、本当に。

琉弥 収録曲にはジャンルが違う曲がそろっていて、1つひとつ宝物のような曲が詰まっているので……ふふっ(笑)。

琉弥 琉弥

舜太 なんで笑っちゃったの!

柔太朗 せっかくいいこと言ったのに!(笑)

琉弥 話まとまってたかな?って不安になっちゃって。とにかく、ホントに「Time Capsule」というタイトルがピッタリなんです。

舜太 背伸びをしていない、等身大の僕らを歌う曲が多いので、感情をそのまま曲に乗せて歌っている感じでもあるし。

柔太朗 今しかできない表現なのかもしれないです。

舜太 それを言うと、声も“タイムカプセル”だよね。いつか聴いたとき「こんなに高い声だったんか!」って思うかも。

柔太朗 ジャケット写真もそうだよ。「僕、こんな顔だったっけ……?」って(笑)。

舜太 え、すごいタイトルだね!? そう思うと。