クラブシーンからメジャーフィールドへ　イギリスでの「約束」を実現させたデビュー曲

「あの約束を忘れないように」と自分に向けても歌ってる

10月22日に発売されるシングルの表題曲「PROMiSE」は、高性能なダンスロックサウンドに乗せて、MiChiがずっと大切にあたためてきたメッセージが歌われる。

「最初は全部英語詞でした。それから1年半ぐらいかけて歌詞を何度もブラッシュアップしてきました。メッセージも伝わってほしいから日本語を加えて、納得いくまで書き直して。日本で歌手になってくるよって、みんなに、自分にも約束（PROMiSE）したこと。初めてシンガーになることを夢見てからこれまでに感じたこと、ジャーニー、つらかったこと、楽しかったこと、感じたことを全部書いた。自分の夢を追いかけるのって簡単なことじゃないし、つらいことも多かったりする。MiChiも何度もイギリスに帰りたいと思ったけど、「あの約束を忘れないように」と自分に向けても歌ってる歌。夢を追いかけてる人には勇気を与えたいし、もしそれを諦めかけてたり、ほんとは夢があるんだけどムリだと思いこんでる人には「人生一回きりなんだからやっちゃいなよ！」っていうことを伝えたい」

「Everyday is a new page／この手で描けるStory／あの日のFeelings／思い出して」というフレーズに込められたのは、ずっと夢見てきたシンガーになるために18歳でイギリスから日本に渡り、「異国」で音楽活動を始めたMiChiの「ゆずれない」約束。「Be Yourself」であること、「Be Honest」であること、そして「Believe Yourself」であること。MiChiのメッセージの核は、自分自身であること、自分に素直に、自分を信じることだ。その思いはシングル2曲目の「HEy GirL」でも女の子たちに向かって歌われている。

「女の子ってボーイフレンドができると、それまでの友だちからも離れて、自分がやりたかったことも捨てて、彼の存在が自分のすべてになってしまうことが多くなる（笑）。だから、その恋愛が終わって彼が去ってしまったときには、自分には何も残ってない。だけど前の自分を取り戻そうよ、もう一度GirLsで集まって楽しもうよ、っていう歌です。GirLs Power！それを取り戻さなくちゃ！って」

一所懸命やってそれを乗り越えたら絶対にいいことがある

MiChiの歌詞に一貫しているのは、ラブソングにおいても「I Want You Back」（あなたに戻ってきてほしい）ではなく、「自分自身を取り戻そう」ということ。このポジティブな姿勢とメッセージの強さは（そのルックスも！）、同性からも強く支持され、憧れられる存在になるだろう。前回のインタビューでは「何も考えずに聴いて、かっこいい、踊りたいって思ってほしい」と語っていたMiChiだが、当初の英語詞に日本語詞をミックスしていく過程で、内包されているメッセージを「伝えたい」という想いも強くなっている。

「もちろん何を歌っているかはわかってほしい（笑）。でもあのときは全部英語だったから、すべてが伝わらなくてもとりあえず楽しんでほしかった。今回のシングルはメッセージも伝わってほしいし、すごくアップテンポな曲だからエナジーもゲットできる。MiChiもランニングするときにいつも聴いてるし（笑）。だからみんなもそうだったらうれしいし、一緒に歌ってくれたらもっとうれしい！　英語の部分は難しいかもしれないけど、……がんばってください（笑）」

インタビューで最後に訊いたのは、「もし今、シンガーを夢見てイギリスから日本に飛び立つ直前の、18歳の自分に電話できるとしたら何と言いますか？」という質問だった。

「つらい時期もあるかもしれないし、泣きたくなるときもあるかもしれないけど、とりあえずがんばれ！一所懸命やってそれを乗り越えたら絶対にいいことがあるから、ってことですね。Keep Going, Never Give Up！」