超特急を印象付けるために

──「MBS音祭」の出演者はE-girls、きゃりーぱみゅぱみゅ、ゴールデンボンバー、スキマスイッチ、 T.M.Revolutionと、豪華なラインナップです。

タカシ　はい！ 本当に、今回の「MBS音祭」ではすごく豪華なアーティストの方々と共演させていただけるのがうれしいです。超特急を関西の方に知ってもらえるチャンスでもあるので、すごく気合いが入ります。

ユースケ　本当に名だたるアーティストの方々だもんね。その方たちのオープニングアクトですから、盛り上げないと！っていう使命感がすごくあります。

──超特急がこういったイベントライブやフェスに出るとき、観客にインパクトを与えるために心がけていることはありますか？

コーイチ　やっぱりセットリストじゃない？

リョウガ　そうだね。「ああでもない、こうでもない」って、みんなで時間をかけてこだわりながら決めて。その上で演出も1つひとつ、その日だけのものになるようにいろんなアイデアを出し合っています。

コーイチ　「バッタマン」や「Burn!」のような初めて超特急のライブを観たお客さんにもインパクトを与えられる“アゲ曲”や、ドラマの主題歌になって知ってくださっている方も多い「Yell」や……自分たちが持っているカードを、限られた曲数の中どういう順番で披露すればより自分たちを印象付けられるか？ということを考えて、みんなで悩みながら決めていますね。

──フェスやイベントになると定番のセットリストがあるバンドやグループも多い中、超特急はいつも曲目や演出をガラリと変えるな、というのは取材をするたびに感じていました。

カイ　僕ら、毎週末にフリーライブをやっていたような時期から毎回セットリストを変える習慣ができているので、そういった経験がベースになっているのかなとは思います。過去の経験が実になって、今に生きている実感はありますね。

コーイチ　その日その日、その場面場面で求められるものは違うしね。

ユーキ　大事なのは会場の雰囲気をどれだけ事前にイメージできるかですね。例えばお客さんは男性が多いのか、女性が多いのか。超特急を知ってくれている方が多いのか、それとも少ないのか……超特急を知ってくれている方が多い環境のときは「ちょっとマニアックな曲をやってもいいな」って思うし、逆に初めて観てくれる方が多いときは僕らを知らなくても一緒に盛り上がれるような曲をパフォーマンスする。1つひとつのライブごとにテーマや目標を決めて、それをみんなで達成できるようにライブをしています。

コーイチ　この夏はスタジアム級の会場でのライブも経験させていただいたのですが、そのときはステージに立つまでどういった景色が広がるのか、今までと違ってなかなか想像がつかなかったです。そんな中でセットリストを組んだりステージングを考えたりと最大限の準備をして、本番ではパフォーマンスやMC……とにかく超特急の総合力で、できる限りのお客さんを巻き込みたいという思いを持ってステージに立ちました。あとで聞いたら「印象に残った」という反応があったようだから自分たちに自信を持つことができたし、一方では「まだまだだな」と思える反省点もあった。この経験は、僕らの節目のひとつじゃないけど……いつか過去を振り返ったときに「このライブは大事だったね」って言えるようなものだったんじゃないかな、と思います。

「バッタマン」の葛藤

──今夏超特急が出演したイベントでも披露されることが多かった「バッタマン」や「Burn!」では、センターのユースケさんが7人の先頭に立って思い切りステージを駆け巡っていましたね。

ユースケ　超特急はまだまだ知られていないグループだし、少しでも知ってもらうためにはインパクトを与えたいじゃないですか。だから「どのグループもやっていないようなことをやりたい」っていう思いから、僕はパフォーマンスをあえて“散らかす”ような動きやヘン顔をしたりしています。そうすることで超特急が皆さんの印象に残ってくれるのであれば、ずっとやり続ける所存です。

コーイチ　でも「バッタマン」に関しては一時期葛藤があったよね？ タクヤが言い出したんです。「僕らは『バッタマン』に頼りすぎなんじゃないか」って。

タクヤ　言い始めたのはユースケじゃなかったっけ？

ユースケ　僕、言いました。でも悩む中で気付いたんです。第一線を走っているアーティストさんって、同じことをやり続けているじゃないですか。

ユーキ　みんなの求めているものを裏切らずに見せるっていう意味でね。

ユースケ　違うことを毎回見せるのも大事だけど、それと同時に、同じことをやり続けていかないと認識されないんじゃないかなって気付いたんです。葛藤の末にそうやって答えを出しました。僕たち、売れたいです！ だから今は、超特急ならではのインパクトを与えられるこの曲を、完全に振り切ってパフォーマンスしています。

──タクヤさん、そんなユースケさんの姿を見ていてどんなことを感じますか？

タクヤ　ユースケは本当に印象の残し方が神がかってると思う。

ユースケ　ありがとう（笑）。

タクヤ　「@JAM×ナタリー EXPO 2016」のファッションショーにユースケと僕が2人で参加したときもそうだったんですが、ユースケはランウェイを歩いているときもずっと1人でヘンなことしてて、「この状況でよくこんなことできるな」って思ってた（笑）。

ユースケ　いやっ、あのときは僕とタクヤのギャップを見せられたんじゃないかなって思うよ！ ヘンなヤツが出てきたと思いきや、後ろから歩いてくるタクヤはカッコいい！みたいな。特に「@JAM×ナタリー EXPO 2016」は8号車さんじゃない方もたくさんいたので、インパクトを残せていたらいいなあと思います。

ユーキ　ランウェイはカッコよく歩くものっていうイメージがあるから、ユースケの動きは衝撃的だったよ。

タクヤ　その概念を壊したよね（笑）。

インパクトを残したい

──まもなく「MBS音祭」の本番ですが、当日はライブの模様が「auビデオパス」で生配信されます。配信を楽しみにしている視聴者へ、メッセージをお願いします。

タクヤ　僕たち超特急は、昨年は「MBS音祭2015 Opening Party」に出演させていただいたのですが、今年は「MBS音祭」のオープニングアクトとして素晴らしいアーティストの方々と同じステージに立たせていただきます。会場に行きたかったけど行けなかった方、もちろん8号車も観てくれると思うので、最初から超特急らしく飛ばして、強いインパクトを残すライブをしたいと思っています！

──ちなみに、「MBS音祭」にはどういった作戦で臨むのでしょう？

カイ　オープニングアクトなので、とにかく思い切りやって「今の奴らはいったい何だったんだ？」と思われるようなインパクトを残したいなと思っています。何かしらの“衝撃”を与えることを大前提に、構成を考えましたよ。

──では当日のステージ、期待しています。

全員　もちろんです！