「願い星」の最後はみんなで歌いたい

──そしてこのしっとりとしたアルバムの流れをぶった切るのが「Call me From Hell」ですね。gariさんのシャウトが炸裂しています。

バジル　（この曲はインディーズ時代にSEとして使っていたんですけど、今回のためにレコーディングし直しました。）

──「アルテ魔ダンテ」は「Call me From Hell」からの流れを引き継ぐラウドな1曲です。

gari　この曲はウイさんから上がってきたオケから“強そう”なイメージを抱いたので、「ファイナルファンタジー」シリーズの最強の魔法・アルテマと「ドラゴンクエスト」シリーズの最強の魔法・マダンテを組み合わせたタイトルの曲にしました。どっちの魔法もすごく犠牲を払うものなんですよ。そこから「犠牲を求める」というワードが浮かんで、「I WANT A SACRIFICE」とシャウトしています。

──そして最新シングルの「ヒメサマスピリッツ」を経て「願い星」へ。「願い星」はラウドロックチューンですが、歌詞に希望が込められたナンバーですね。

ウイ・ビトン　この曲はアルバムに「速い曲も欲しいね」という話になって、新たに書き下ろした新曲です。あ、僕、みんなの願いを叶えましたね……。

gari　あれ？ ウイさんこそ僕らの“願い星”だったかな？（笑） ……っていうのは置いておいて、一番僕らが伝えたいメッセージが詰まっているのは「願い星」なんです。

明治　「『願い星』は最後に置きたい」ってみんな意見がそろったよね。

バジル　（うん。この曲は絶対ここに置くべきだって。「願い星」の最後のサビはライブでみんなで歌いたいなと思ってます。私とgariさんの掛け合いもポイントです。英語の部分をちゃんと訳してもらうとグッと来ると思いますよ。）

アルバム制作で増した結束力

──通常盤にはこれに加えて「冒険の書1」も収録されますね。

gari　僕らのことを“まだ知らぬ勇者”にこの曲も届けたくて。世界中のみんなは魔法少女になり隊のプレイヤーになり得るのにまだそれに気付いていない人がいっぱいいるんですよ。

──この1枚を手に取れば、魔法少女になり隊がどういうバンドなのかがわかりますね。

バジル　（シングルだけじゃ伝えきれなかった「魔法少女になり隊とは何か」「一体魔法少女になり隊は何をしたいのか」を伝えられる1枚になったと思う。）

明治　アルバムというパッケージでやりたかったことは全部できた自覚があるよね。

ウイ・ビトン　うん。聴いてくれた人には「魔法少女になり隊はこういうことがやりたいんだ」っていうのがちゃんとわかってもらえると思います。

バジル　（私はレコーディングが終わってからずっと「早くみんなに聴いてもらいたい！」という気持ちでいっぱい。このアルバムの制作で各々のやれることが増えたから、次のシングルでどんなことしようかなって自分たちの未来にもワクワクしてます。）

明治　アルバムの内容を詰めていく中で、メンバーそれぞれが「こんなことがやりたいんだ」っていうのをお互いにちゃんとわかり合えた気がするよね。なんか結束力が増したなと思っています。

TSUTAYA O-EASTは挑戦です

──12月には初の全国ワンマンツアーが始まります。

バジル　（ドキドキです！ 各地にどんな勇者たちが待っているのか、想像もつかないので。初めて私たちのライブに来る人もいると思うので、そういう人たちにもどうしたら楽しんでもらえるのか、しっかり考えてツアーに出たいです。）

gari　ツアーではまだ自分が勇者だと気付いていない人たちに「君は勇者なんだよ」と伝えに行けたらと思っています。

──ツアーファイナルの会場は東京・TSUTAYA O-EASTです。キャリア最大規模のワンマンになりますね。

バジル　（挑戦ですね。）

ウイ・ビトン　大きい会場だからこそできることをしたいですね。

gari　大きいスクリーンで映像を使えるのも楽しみです。

バジル　（映像を大きく出せるところでライブをできることが本当にうれしい。私たちが見せたいものをちゃんと見せられると思います。ぜひ遊びに来てください！）