MASH A&Rによるライブイベント「MASH A&R presents『MASHROOM 2019』」が今年も行われる。
これまでは毎年1月に行なわれていたが、2019年は8月14日に東京・新木場STUDIO COASTで開催されることが決定した。THE ORAL CIGARETTES、フレデリック、LAMP IN TERREN、パノラマパナマタウン、Saucy Dog、YAJICO GIRLといった「MASH A&R」在籍バンドのほか、昨年開かれたオーディション「MASH FIGHT! Vol.7 FINAL MATCH」でグランプリに輝いたユレニワが出演する。
音楽ナタリーでは「MASHROOM 2019」の開催に向けて、出演7バンドのフロントマンによる座談会を実施。THE ORAL CIGARETTESの山中拓也(Vo, G)、フレデリックの三原健司(Vo, G)、LAMP IN TERRENの松本大(Vo, G, Piano)、パノラマパナマタウンの岩渕想太(Vo, G)、Saucy Dogの石原慎也(Vo, G)、YAJICO GIRLの四方颯人(Vo)、ユレニワのシロナカムラ(Vo, G)に集まってもらい、各バンドの現状、ライブの魅力についてなどを語ってもらった。
取材・文 / 田山雄士 撮影 / 後藤壮太郎
後輩が増えたわー!
──MASH A&Rの所属アーティストもかれこれ7バンドになりましたね。
山中拓也(THE ORAL CIGARETTES) 今日のメンバーの半分くらいは名前がわかんないですよ(笑)。
松本大(LAMP IN TERREN) いやいやいや!(笑) しかし、こうやって1つの場所に集まるとすごいな。
三原健司(フレデリック) ね。後輩が増えたわー!
山中 最近はもう想太がすっごく生き生きしてきたよな。
松本 今日もシャツに「夢」とか書いてあるし。
岩渕想太(パノラマパナマタウン) アホみたいに言わんといてくださいよ! 僕らはMASHに入るまで先輩バンドというものにほぼ接したことがなかったんで、オーラルやフレデリック、LAMP IN TERRENは初めてできた先輩で。だから、ずっとかしこまってた部分があったと思います(笑)。
松本 それを言うなら、今日はシロくんが緊張してる感じだよね。
シロナカムラ(ユレニワ) そうですね、少し緊張してます。
石原慎也(Saucy Dog) 僕なんていまだに緊張が解けないですよ。目の前にすると「先輩や!」というのをすごく感じるから。新しい音源を聴いてもらうのもドキドキして。この前も拓也さんに送ろうとしたときに……。
山中 あったわ。メールに「新しい音源、聴いてください!」とか書いてあるのに、添付がなかった(笑)。
石原 すいませんっ!
全員 あははははは!(笑)
四方颯人(YAJICO GIRL) 「リリースしたんでよろしく!」みたいな感じじゃないですか(笑)。
山中 「俺、自分で買いに行ったらいいんかな?」と思った。
石原 失礼しました!
早くもバチバチやなあ(笑)
──ユレニワのシロさんはMASHの先輩たちとそんなに話せてはいないんですか?
シロ ちゃんとお会いするのは今日が初めてです。YAJICO GIRLとイベントで共演したことがあるくらいで。いざこうやってそろうと、圧倒されますよね。
岩渕 まだハタチなんやもんな。
シロ そうです、今年21歳になります。
四方 僕が今年23歳なんで、一番近いですね。
──新しくMASHに入ってきたユレニワの印象はどうですか?(参照:「MASH FIGHT!」決勝戦、応募総数1000組の頂点に立ったのはユレニワ)
松本 僕らが決勝戦のゲストアクトだったので、ユレニワのステージは会場で観てて。すごく熱量が伝わってくるライブだったのを覚えてます。ただ、僕らが演奏してるときにオーディションバンドたちはみんなPA卓の前で待っているんですけど、ユレニワのメンバーがずっとケータイ触っててめっちゃ気になった(笑)。
山中 おーっと! 早くもバチバチやなあ(笑)。
シロ マジっすか!? やばー! これは連帯責任ですね……。
松本 「ガラ悪いバンドが来たなあ」と(笑)。ま、そのくらい「周りとか興味ない」みたいなほうがいいんだろうなとも思った。俺らはオーディションのときはメンバーと楽しく過ごして1日終わっただけだったしさ。
石原 僕はスマホで中継を観てたんですけど(※オーディションの模様はスペシャアプリとLINE LIVEで生配信された)、ユレニワだけが異質だったというか、盛り上げ方とかもすごくて、発表前にこいつらが優勝しそうだなと思った。
岩渕 話を聞いて、ライブを観るのが楽しみになってきた。腹に一物抱えてる感じというか、まだ見せてない一面もありそうだし、そこにしっかり軸がある気がする。
三原 ライブが間違いないんやろなってのは感じるよね。じゃないと「MASH FIGHT!」で優勝できないし。「MASHROOM 2019」で競演するのが本当に楽しみ。
シロ 正直な話、僕らは知名度を上げるために「MASH FIGHT!」に応募したようなものだったんです。だから優勝できると思っていなかったし、グランプリに選ばれてポカーンとしちゃって。もちろんうれしかったけど、実感らしい実感がないというか。そのあとまだ大きいイベントもない中、今日ご一緒させてもらってやっと少し「MASHに入ったんだな」と実感しました。だって、画面やスピーカー越しで聴いてた人たちがこうやって一堂に会してるなんて、自分にとっては異常事態ですから。
──だんだんとなじんでくるんでしょうけどね。
松本 そうですね。去年はみんなで旅行にも行ったじゃん。
石原 そういうのがけっこう大きかったですね(笑)。
三原 すでに懐かしい。事務所全員での社員旅行な。
岩渕 「MASHROOM 2018」が終わってちょっとしてから。
山中 あの旅行で四方が目覚めたな。
全員 あはははは!(笑)
松本 ボーカルチームはボーカルチームの出し物があって。
──あ、パートごとに分かれて何かやるみたいな?
岩渕 そうです。ギターチーム、ベースチーム、スタッフチームとか。僕らはけっこうまとまらなくて、行き当たりばったりでどうにかしながら、大オチはみんなでピラミッドを作って、四方がハゲヅラ付けて一番上に乗ったら面白いんじゃないかって。
三原 しょーもない宴会芸(笑)。
山中 なんやかんや面白かったよ。四方に丸投げしてもうたけど。
四方 先輩方、むちゃくちゃですよ、もう(笑)。
シロ いやー、とんでもない事務所に入ってしまいましたね……。
松本 ボウリング大会とかもあるから。
シロ えっ!?
石原 あれも楽しかったです!
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MASHのイベントのほうが変化や真価がわかる