ステージドリンクはいつもホッピー

──昨年の夏フェス出演や全国ツアーを経て、ついに2枚目のアルバムが完成しましたね。

真城めぐみ　ホッピーを飲んでるうちにできました。ホッピーで成り立ってるバンドです（笑）。

──ましまろはライブのときのステージドリンクもホッピーですもんね。

中森泰弘　3人で飲みに行くとだいたいホッピー飲んでるからね。

──ましまろ以外のライブでは飲まない皆さんが、ましまろではなぜ飲みながら演奏するんでしょうか？

真島昌利　やっぱ憂歌団への憧れじゃないですかね（笑）。

──なるほど（笑）。

真城　でもホントそうなの。憂歌団みたいにやりたいし、あれでいいはずなのに、私たちまだちゃんとやろうとして緊張しちゃってるから。木村（充揮）さんの境地に至るにはまだまだですね。

──3人は普段から一緒に飲んでるんですか？

中森　うん、スタジオに入ってる日も、夕方ぐらいになったら切り上げて飲みに行く（笑）。飲みながら話してる内容は中高生みたいな感じなんですけど。

──どんな話をしてるんですか？

真城　テレビの話とか。だいたいくだらない（笑）。でも飲みに行くって言っても2時間ぐらいパッと飲んでパッと解散って感じで。「今日も3000円いかなかったね」みたいな。

マーシーがアコギを買ってバンド誕生

──2ndアルバム「ましまろに」は奇をてらわない、ましまろらしい1枚に仕上がりましたね。

中森　まあ、1stアルバムの延長線上にある感じですよね。細かいことで言えばコーラスをもっと増やそうとか、マーシーが歌う曲がもっと欲しいなとか、そういうのはあったけど。

真島　今回ストリングスやマリンバが入ってる曲もあるんで、そういう曲は新しいかなっていう気はしますね。

──3人に共通する音楽的なルーツはどのあたりなんですか？

真城　私も含めてだと、初期のThe Beatlesかも。

中森　でもみんないろいろ聴いてますよ。3人で集まったとき最初に話してたのはネオアコの話だよね。

──マーシーさんにあまりネオアコのイメージはありませんでしたが。

真島　よく言われるんですけど、僕はリアルタイムでガンガン聴いてました。トレイシー・ソーンとかベン・ワットとか。

真城　Pale Fountainsがカッコいいって話もしたよね。

真島　Border Boysとかね。

──でもましまろのサウンドを聴くと、ネオアコ感はそれほど強くないですよね。

真城　この編成でやってみたらそうなったの。スピリットはネオアコなんですけどね。

中森　ちょうどマーシーにアコギブームが来てたんだよね。

真島　そう、アコギを弾くのが楽しくなって。

──どういうことですか？

真島　僕は今までアコギを弾くってことに対してそんなに興味がなかったんです。でもきっかけはよく覚えてないんですけど、急に「アコギいいよな」って思い始めて、楽器屋にいいアコギを買いに行ったんですよ。そこでマーチンのD-45っていう名器と言われるやつを試奏したら、あまりの音のよさに感動してしまって。

──これまであまりアコギは弾いてなかったんですか？

真島　弾いてたんですけど、そんなにいい音で鳴らないやつだったんで。だから新しいアコギを買ったときは、中学生が初めてエレキギター買って盛り上がるみたいな感覚でしたね。それがちょうど2年前ぐらい。

真城　そのおかげでこのバンドが生まれたからよかったです（笑）。