まねきケチャが3月20日にニューシングル「いつかどこかで / ワンチャンス」をリリースする。昨年9月に東京・日本武道館公演を成功させたまねきケチャは、その後12月に18歳の高校3年生・篠原葵を新メンバーに迎え、新たな5人体制に移行。新体制初のシングルである今作には、テレビアニメ「おこしやす、ちとせちゃん」のエンディングテーマで、京都をイメージした歌詞が印象的な「いつかどこかで」や、ライブで盛り上がるキャッチーなナンバー「ワンチャンス」などが収められる。音楽ナタリーではメンバー5人にインタビューを実施し、新体制での活動をスタートさせた心境やシングルについて話を聞いた。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 中原幸
一緒にいて癒やされる“ザ・アイドル”
──新メンバーの篠原さんが加入してから2カ月弱が経ちましたが(取材は2月上旬に実施)、グループにはなじんできましたか?
篠原葵 最初は何かと緊張することが多かったんですが、だんだんとなじめてきたと思います。メンバーがみんな優しくて話しかけてくれるので。
──日本武道館公演を経験しているグループに途中から加入するのは不安じゃなかったですか?
篠原 ファンの方の期待の大きさを感じていたので、受け入れてもらえるのかなという不安がすごく大きかったです。でも今は皆さんの優しさを感じています。
宮内凛 初々しくて支えたくなるというか、オタク心をくすぐるのでファンの心に刺さるんだと思います。
──ほかのメンバーから見た篠原さんの印象はいかがですか?
深瀬美桜 すごくおっとりしていて、一緒にいて癒やされる存在です。
松下玲緒菜 しっかりしていそうで、天然なところがすごくかわいいです。
──天然なんですね。
松下 この間、携帯電話をなくしてました(笑)。
中川美優 トークショーではほかのメンバーがぶっ飛んだことを言う中、“ザ・アイドル”な発言をしてくれます。
深瀬 ずっとそのままでいてほしいね(笑)。
宮内 好きな食べ物が女の子っぽいんですよ。いちごのタルトとか。
松下 ほかの4人は激辛な食べ物が大好きなんですけど、葵ちゃんは食べられなくて、女の子だなあと思います。
宮内 ティッシュとかいつもちゃんと持っていて。うちらが女子力ないだけかもしれないんですけど、“女の子”が入ってきてくれたっていう感じです(笑)。
突然ミュージカルが始まる楽屋
──グループ加入前、篠原さんはまねきケチャというグループやメンバーに対してどういう印象を持っていましたか?
篠原 歌がうまくてパフォーマンスのレベルが高いグループだなと思っていました。凛ちゃんはクールな印象があったんですけど、すごく優しくていろいろと気にかけてくれて、イメージと違いました。
宮内 よかった(笑)。
篠原 美桜ちゃんはかわいくて歌もうまくて完璧な人という印象だったんですけど、話してみたら面白い部分もあって。玲緒菜ちゃんは正統派なアイドルというイメージで、本当にその通りでした。美優ちゃんは大人っぽい感じがあってちゃんと話せるか不安だったんですけど、実際はしゃべりやすくて前と印象が変わりました。
──篠原さんは、まねきケチャに入るまで歌やダンスの経験はなかったんですよね。ずっとアイドルになりたいという気持ちがあったんですか?
篠原 はい。アイドルが好きで、キラキラした世界に入りたいという思いがありました。
──レッスンでほかのメンバーに付いていくのは大変じゃないですか?
篠原 みんなダンスを覚えるのも早いしレベルが高くて、付いていくのは大変ですけど、一生懸命がんばっています。
宮内 初ステージは相当緊張したと思うんですけど、本人は「すごく楽しめた」と言っていて。最近は声量も上がってきているし、目に見えて成長してきているのですごく努力しているんだと思います。
中川 難しいダンスでもちゃんと付いてきてます。
──約1年前に加入した深瀬さんから見て、何か感じるものはありますか?
深瀬 私も当時覚えることがたくさんあって、いっぱいいっぱいで大変でした。でもその分、達成感があったので、葵ちゃんのこれからが楽しみです。
──新体制になってグループ内の雰囲気は変わりましたか?
深瀬 うーん、みんなで一緒にごはんに行くこともあるし、変わらず仲良しです。
宮内 最近、楽屋でメンバーが急に歌いだすことがあるんです(笑)。
松下 突然ミュージカルが始まるんですよ。
中川 葵ちゃんがそこにまだ入ってこないんですが、そろそろかなと思っています。
篠原 私は面白いなと思って横で見ています(笑)。
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歌でみんなを引っ張っていきたい