ナタリー PowerPush - AOMORI ROCK FESTIVAL'13~夏の魔物~

フード出店でDPGと全面対決!? 成田大致×歌広場淳の暴走対談

「今年からはちゃんとしたフェスになりますから」

左から成田大致、歌広場淳。

──ここまで話を聞いていて、「夏の魔物」は相変わらず破天荒なフェスであることがはっきりしましたが、今年に関して言うといろいろな部分で改善も施されたようですね。

成田 今年はイベンターさんに仕切りをまかせたりとか、今までに不備があった点を全部改めたんですよ。なので、今回で8回目になるんですけど、気持ちとしては1回目みたいな感じがあるんです。

──公式サイトには“シン・ナツノマモノ”という言葉が躍っていますよね。

成田 まさにここから新章スタートですね。

歌広場 そこに参加できるのはうれしい限りなんですけどねえ。そもそもフェスの主催者を1人でやるエネルギーってとんでもないものがあると思うんですよ。誰にでもできるもんじゃないというか。そういう意味で大致さんを人間として尊敬してるところはありますよね。今回のフェスを通して、僕としてもいろいろ勉強できそうな気もしないでもないですし。まあでも、とりあえずはっきりしたのは「夏の魔物」はめちゃくちゃだっていうことではありますけど(笑)。

成田 来年はぜひゴールデンボンバーとして出演してくださいよ。

歌広場 それも今年次第ですよね。ゴールデンボンバーとしても出たいと思うか、今後一切、成田大致には近寄りたくないと思うかのどっちかだと思うので(笑)。

成田 試される年ですね。でもほんとに、過去7回を通して試行錯誤してきたことを生かして、今年からはちゃんとしたフェスになりますから。大丈夫だと思います。

すべてが理解不能の集団

──あとは先ほどから話題に上っているDPGに関しても、もう少し詳しく教えてもらえますか?

DPG

成田 DPGは歌って踊ってプロレスするグループです。

歌広場 それがよくわからない(笑)。

──「夏の魔物」のホストバンドではあるけれど、楽器は弾かないそうですよね。

成田 ライブでは一応楽器持ってますけどね。そもそも俺はオーディションから始まっていろんなドラマを繰り広げていく「マッスル」っていうプロレス興行が好きだったんですよ。それを音楽でやりたいなと。なので、メンバーはガチでオーディションで選んだんですよね。ライブを観れば、俺らのやりたいことが一発でわかってもらえるとは思うんですけど。

歌広場 アー写がもうすごいですよね。ゴールデンボンバーにはギリギリのところでアイドル性みたいなものがあるんですけど、 DPGにはまったくない(笑)。しいて言えば、ユカ・サカザキに目が行くかなっていうくらいで。

成田 そうっすね(笑)。

歌広場 このメンツを眺めてると、改めてとんでもないことに巻き込まれた気がしてきます。すべてが理解不能だから何やってくるかわからない恐怖がありますよね。

成田 見た目はアレですが、全員本気でやってますし、とにかくガッツがあるんですよ。イメージとしては「アベンジャーズ」か「ジャスティス・リーグ」です。

DPG=ゴールデンボンバーのフォロワー?

──あとは楽曲のクオリティが高いっていうのは救いでもありますよね。すごく面白かったです。

成田 あ、そうですか。それはよかった。だって曲がダメだったら、ただのおふざけですからね。もちろんメンバーはみんな真剣なんで。

歌広場 格好がふざけてるように見えると、そこがどうしても伝わらないところはありますよね。ゴールデンボンバーも最初の頃はそういうことをよく言われてた(笑)。

──楽器を持ちつつも演奏しないというスタイルも含め、実はゴールデンボンバーとDPGは非常に近い存在なのかもしれないですね。

成田 僕は歌広場さんを師のようにリスペクトしてるんですよ。例えて言うなら「まんが道」の手塚治虫先生の後ろに広がる宇宙みたいな感じというか。自分にとって手塚先生のような存在である歌広場さんの後ろにはいつも宇宙があって、それを俺は満賀と才野のように眺めて刺激をもらっているんです。

歌広場 いいこと言われてそうだけど、よくわかんない例えですよね(笑)。

成田 とにかく俺とDPGはゴールデンボンバーのフォロワーとしてがんばっていくっていうことですよ!

歌広場 ……ゴールデンボンバーはフォロワーがいないことで有名なバンドだったんですけど、やっと現れたと思ったらコレかよっていう(笑)。不安にしかならない対談でしたけど、最後にこれだけは言っておきます。「夏の魔物」ではオータムリーフのおいしいスムージーが飲めます!これだけは確実です!

左から成田大致、歌広場淳。

AOMORI ROCK FESTIVAL '13 ~ 夏の魔物 ~

2013年9月14日(土)
青森県 夜越山スキー場
OPEN 6:30 / START 7:00

夏の魔物

<出演者>
バンドTOMOVSKY / フラワーカンパニーズ / 大槻ケンヂ・橘高文彦 / エンケン&カレーライス+宮藤官九郎 / 中川翔子 / ピエール中野(凛として時雨) / ZAZEN BOYS / N'夙川BOYS / HAWAIIAN6 / TOTALFAT / SiM / MY FIRST STORY / group_inou / でんぱ組.inc / BiS / BiS階段 / アップアップガールズ(仮) / Negicco / hy4_4yh / 人間椅子 / ROLLYwith人間椅子 / 遠藤賢司 / 曽我部恵一 / 前野健太 / 奇妙礼太郎 / 踊ろうマチルダ / ブラインドミウラストレンジャー(夜のストレンジャーズ) / ザ50回転ズ / 電撃ネットワーク / The SALOVERS / Wienners / 非常階段 / 初音階段 / 三上寛 / フルカワミキ / envy / GOMA & The Jungle Rhythm Section / this is not a business / 桃井はるこ / milktub / ハナエ / 影山ヒロノブ / 川越シェフ / ビッグダディ / DJダイノジ / DJ.ギュウゾウ(電撃ネットワーク) / DJ.掟ポルシェ / 吉田豪×杉作J太郎 / 久保ミツロウ×能町みね子 / 大根仁 / うしじまいい肉 / AKBPOID / 豊満乃風 / 大仁田厚 / DDTプロレスリング / KAMINOGE ROCK FESTIVAL'13(佐藤大輔、マッスル坂井、井上崇宏、伊賀大介) / アントーニオ本多(MC)/ 歌広場淳プロデュース オータムリーフ / and more

成田大致(なりただいち)
成田大致

1986年青森県生まれ。2006年、19歳のときに「AOMORI ROCK FESTIVAL~夏の魔物~」を主催し、個人による手作りフェスとして話題を集める。以降「夏の魔物」は規模を拡大しつつ継続中。2013年春からはオーディションでメンバーを集めた新プロジェクト「DPG」を発足し「世の中とプロレスするバンド」をキャッチフレーズに、新たな活動をスタートさせた。

歌広場淳(うたひろばじゅん)
歌広場淳

千葉県出身。“Be-su”担当として2007年よりゴールデンボンバーに加入。バンド内では振り付けや煽りを担当し、エネルギッシュなパフォーマンスで注目を集める。2013年3月に東京・秋葉原に自身が運営するフルーツパーラー「オータムリーフ」をオープンさせたほか、「月刊TVnavi」にてコーナー企画「イケメンがなきゃ生きていけない!」を連載するなど多方面にわたって活躍中。