ナタリー PowerPush - 夏の魔物ロック座談会
ロックンロール代表選手4人が語る 個性派フェスの過激な魅力
2006年、当時まだ高校生だった成田大致(THE WAYBARK)は「青森でロックフェスをやりたい」という思いだけで「夏の魔物 - AOMORI ROCK FESTIVAL」を起ち上げた。「夏の魔物」はその後も毎年開催され、ロックファンの支持を集める個性的なフェスとして確固たる存在感を示している。今年は初の2ステージ制(交互にライブが行われるため、観客はすべてのバンドを観ることができる)となり、ラインナップも大充実。
現在のロックシーンはもちろん、日本のロックの歴史を1日で体感できるこのフェスについて、主催者である成田大致、今年の「夏の魔物」に出演する曽我部恵一(曽我部恵一BAND)、ウエノコウジ(武藤昭平 with ウエノコウジ)、ケイゾウ(KING BROTHERS)の4名にたっぷりと語ってもらった。
なお、モバイルメディア「ROCKS」ではこの座談会の映像を公開中。そちらもあわせてチェックしてほしい。
取材・文/森朋之 撮影/平沼久奈
今年は地球村でやれる限界に挑戦したい(大致)
──今年6回目を迎える「夏の魔物」について、皆さんに自由に語っていただきたいと思います。まずは主催者の大致くんに訊きたいのですが、今年の夏の魔物はどうなりそうですか?
大致 今年は新しい試みとして2ステージでやることになって。地球村(青森県つがる市つがる地球村円形劇場)でやれる限界のことをやろうと思ってますね。ラインナップも去年の倍くらいになってるし。
──毎年、何か新しいことをやりますよね。
大致 そうですね。去年もあれだけ話題になったので……The Mirrazのこととか(苦笑)。次も何か仕掛けないとな、っていうのもあって。
──なるほど(笑)。曽我部さんは今年で5回目の出演ですが「夏の魔物」に対してどんな印象を持ってますか?
曽我部 規模がそんなに大きくないというか、いろんなステージがあるわけじゃなくて、ずっとそこでやってる感じなんですよね。それを観ながらビールを飲んでるっていう。気持ちいいですよ。
しがらみなく好きにやってるのが素晴らしい(曽我部)
──大致くんの考え方とかロック観がはっきり出てるフェスだと思うんですけども。
曽我部 うん、いいんじゃない? 好きにやってるんでしょ?
大致 そうっすね(笑)。
曽我部 いいことじゃないですか。いろんなしがらみがあったりすると思うんですよ、でかいフェスだと。そういうのじゃなくて、好きな人に出てもらって、自分もやって。なんの文句もないっていうか、そのままずっとやってくださいって話ですよね。素晴らしいと思います。でもさ、難しいんじゃない? これだけ大きくなってくると事務所とかから「(このバンド出演OKするから)その代わりこっちのバンドも出して」とかさあ。
大致 去年はそういういわゆるバーターみたいなのが多くて。
ケイゾウ はははは(笑)。
大致 1日目は若手中心だったんですけど「いろいろあるんだろうな」っていう大人の事情がわかる感じの……。
曽我部 なるほどね(笑)。
──しかも去年、そのことをナタリーのインタビューで話しちゃったんですよね。「自分が自信をもって薦められるのは2日目だけ」って。それがThe Mirrazとステージ上でトラブルになった原因にもつながって。
ウエノ そんなこと言ったの?(笑)
大致 はい(笑)。
曽我部 でも、別に言ってもいいんじゃない、それは。言っちゃいけないことでもないよね。
大致 去年だけ2日間だったんですけど、最初は前夜祭みたいな感じにしようと思ってたんです。でも出演者が思ったよりいっぱい集まったから、若手を集めてガチンコでやろう!ってことにして。ホントは今年も絶対The Mirrazには出演してほしかったんですけどね……。今からでも枠を空けて待ってるんで、これ見て、もし出る気になったら連絡をください(笑)。
2011年7月17日(日)
青森県 つがる地球村円形劇場
OPEN 7:30 / START 7:45
ライブアクト:
KING BROTHERS / 毛皮のマリーズ / TOMOVSKY / andymori / 騒音寺 / くるり / bloodthirsty butchers / MONGOL800 / キノコホテル / 山口冨士夫 / 頭脳警察 / 外道 / 武藤昭平 with ウエノコウジ / MONOBRIGHT / みうらじゅん / LASTORDERZ / 早川義夫+佐久間正英 / THE WAYBARK+白井幹夫 / 三上寛 / 三上寛+青森菱友会囃子方(ねぶた囃子)スペシャルマツリセッション / 内田春菊 / THE NEATBEATS / ブラインドミウラストレンジャー(夜のストレンジャーズ) / SCOOBIE DO / Qomolangma Tomato / 曽我部恵一BAND / ワッツーシゾンビ / ザ50回転ズ / マーガレットズロース / 踊ろうマチルダ / ヘンリーヘンリーズ / MASS OF THE FERMENTING DREGS / カルガモネンド / THE BOHEMIANS / KiNGONS / THE 抱きしめるズ / ソンソン弁当箱 / 青森最後の詩人ひろやーとダークネス・ナイトメヤーfeat.三國愛実
MC:アントーニオ本多
スペシャルゲスト:緒方恵美 / 鳥居みゆき
チケット:
1人券 6800円 / ペア券 13000円 / 4人券 24000円 / 中高生 3000円(当日券のみ)
モバイルメディア「ROCKS」では、この座談会の模様を動画にて配信中。さらにシステム&決済手数料が0円の数量限定特典付きチケットも販売しています。「ROCKS」でチケットを購入すると先着でオリジナルカラビナ付きペットホルダーをプレゼント。このQRコードから今すぐアクセスしてください。