和田輪
シュッとしたイメージの中に変なのが混ざってて、大丈夫なのかなって
──ほかの3人とは、大まかに言えば「最近のブクガは順調だ」という話をしてきたんですよ。
そうですね。新曲の振り入れが始まりまして。新しい曲を練習していると、今までの曲へのモチベも上がっていい感じです。Blu-rayのリリイベで集合写真を撮ったんですけど、ファンの人が1年前の写真と集客を比べているのを見たら、確実に伸びているなと実感できて、「ブクガきてるな」と(笑)。この波に乗らねばって思います。曲は聴いたことはあるけどライブに行くのはちょっと怖い、みたいな在宅の隠れたファンが多いのかも。最近、「ブクガ」でエゴサすると私たちが知らない人もよく話題にしてくれてるんですよ。徳間さんの力で在宅が増えて、それがちょっとずつ浮き出てる時期なのかなと思います。
──メジャーデビューしてよかったと実感している?
してます。すごく。お尻叩いてくれる人ができて、広めてくれる人もできたから、私たちはがんばるだけだと。そこに専念できるのですごいうれしいです。
──「サクライさんは音楽を作ることしかできない人なんですよ」みたいなことを言ってましたもんね。営業向きではないと。
メジャーデビューして、サクライさんが人を頼れるようになってくれてよかったなって(笑)。本当に全部を自分でやりたいように見えてたので。よかった。
──ツアーと赤坂BLITZワンマンの集客が心配だと全員が言っているんですが、今それ以外の心配事はありますか?
そうだなあ。実は赤坂BLITZに行ったことがないんですよ。当日いきなりそこに行ったら緊張しちゃうと思うので、下見して、そこに見合う女になるような気持ち作りをしないとなって思ってます。節目のライブって緊張しちゃって、ずっとやってたことが思い出せなかったりするので心配です。手が震えるんです。今はみんなの気持ちがちゃんと一点に向かって前を見ているので、グループ全体としては以前ほど心配はないです。メンタル的にすごくいい波が来てるんですよ。
──それは感じます。
メンバーもサクライさんもスタッフさんもいい波が来てる。赤ブリとかツアーに向けては「どうなっちゃうんだろう」って心配より、「どれだけいいものが作れるかな」みたいな前向きな気持ちです。
──和田さんがブクガにもたらしたものは大きいですよね。
そうですか?
──ダンスに貢献しているし、キャラクターも立っているし。
シュッとしたイメージの中に変なのが混ざってて、大丈夫なのかなってずっと思ってるんですけど。
──まだ思ってるんですね。その存在感がブクガを引っ張ってると思いますよ。
目立っていいのかな……ってたまに思うんですけど、ファンの人がサクライさんに和田のいいところを聞いたりしたときに、サクライさんは「面白いところ」って言うので、「じゃあいいや」ってなります。ダンスに関しては、ほかの3人は変拍子を聴いても変拍子とわからないくらいなんです。でもせっかく変拍子なので、その面白味をリスナーに伝えるためには、それをちゃんと噛み砕いているメンバーも1人は必要かなって(笑)。そこに関しては、私は入ってよかったと思います。
──ミキティーさんも感覚の人だから、和田さんの役割は重要ですよね。
すごい口出ししちゃうし、「ここは和田に任せる」って言われたりもします(笑)。
社会に溶け込めないからブクガに入れてよかった
──「メガロックV」の工場見学のレポートが面白かったです。(参照:Maison book girl和田輪、愛用の「メガロックV」工場に潜入)
あれめっちゃ面白いですよね! でも会社の人は私のことなんか全然知らないんですよ(笑)。
──あれを見て、やっぱり独自すぎるキャラだなと思って。
ホントですか(笑)。私はこの仕事をしてなくても見た目はこうだったと思うんです。黒髪ロング、メガネっていうのは個人的な趣味なので。たまたまたこの仕事ができたから、いい意味で目立ててますけど、普通の仕事に就いてたらちょっとヤバかったなと(笑)。個性が強すぎて、OLの子たちと絶対に仲よくなれない。
──ああ。想像付きます。
社会に溶け込めないからブクガに入れてよかったなと思います。悪いところを個性にできて。キャピキャピのアイドルでもダメだったと思うし。
──和田さんの加入以降はグループのカラーが変わったというか、ブクガがフレッシュな感じになったと思います。
フレッシュですか。アキバにいたので、最初は「アニメっぽくない声で歌って」って言われることが多かったんですけど、最近はそれをちょっと残しながらブクガに寄せる声の出し方を模索していて。
──そういうことも考えるんですね。4人の声のカラーを分けようってことですよね。
最初は歌うことで精一杯だったんですけど、ボイトレの先生がすごくいい人で、メンタル面をいい感じに持っていってくれるんです。普通に歌うんじゃなくて、歌詞や曲調を考えて歌い方を決めたり、「前の人がこう歌ってるから、その流れを汲んでこう歌う」って頭を使いながら歌ったほうがいいって言ってくれて。
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- ニューアルバム「image」 / 2017年4月5日発売 / 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 初回限定盤 [CD+フォトブック] / 3500円 / TKCA-74485
- 通常盤 [CD] / 3000円 / TKCA-74486
CD収録曲
- ending
- sin morning
- end of Summer dream
- veranda
- faithlessness
- int
- townscape
- karma
- screen
- blue light
- opening
- ライブBlu-ray+CD「Solitude HOTEL 2F + faithlessness」 / 2017年2月15日発売 / 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- [Blu-ray Disc+CD] 4500円 / TKXA-1110
Blu-ray収録内容
- cloudy irony
- snow irony
- bath room
- sin morning
- film noir
- Remove
- last scene
- 最後のような彼女の曲
- karma
- faithlessness
- 14days
- empty
- lost AGE
- bed
- blue light
- cloudy irony
- my cut
CD収録曲
- faithlessness
Maison book girl「major 1st album『image』release tour 2017」
- 2017年4月2日(日)新潟県 SHOW!CASE!!
- 2017年4月15日(土)愛知県 ell.FITS ALL
- 2017年4月23日(日)福岡県 DRUM SON
- 2017年4月29日(土)北海道 DUCE SAPPORO
- 2017年5月4日(木・祝)大阪府 FANJ twice
Maison book girl「major 1st album『image』release tour 2017 final『Solitude HOTEL 3F』」
- 2017年5月9日(火)東京都 赤坂BLITZ
Maison book girl(メゾンブックガール)
2014年11月に活動を開始した、矢川葵、井上唯、和田輪、コショージメグミの4人からなる“ニューエイジポップ”ユニット。音楽家のサクライケンタが総合プロデュースを担当し、現代音楽とアイドルポップスを融合させた複雑かつキャッチーな楽曲で支持を集めている。2015年9月に1stアルバム「bath room」をリリースし、同年12月にはアメリカのオルタナティブロックバンド、Ringo Deathstarrの東名阪公演にサポートアクトとして出演。2016年11月に2度目のワンマンライブを東京・WWW Xで行い、チケットは即日完売となる。同月、シングル「river(cloudy irony)」で徳間ジャパンコミュニケーションズよりメジャーデビュー。2017年4月にアルバム「image」をリリースする。