音楽ナタリー PowerPush - lyrical school
4本立てインタビューで迫る6人の“PRIDE”
ami×mei×yumiインタビュー
よりエモくなった“take2”
──今回のシングルではさらに、初回限定盤の6仕様でそれぞれ過去の楽曲を現在の6人で取り直した新しいテイクが入っています。それを今このタイミングで出すのも意義深いことだと思うのですが。
yumi そうですね。私たちもいつかやりたいと思ってたけど、まあ、今だったんでしょうね。えへへ(笑)。できあがったのを聴くと、メンバーが変わるだけでこんなに変わるのかって思いましたね。
──「tengal6」はもはや3テイク目ですからね。
ami 私にとっては3度目ですけど、雰囲気が全然変わって自分でもびっくりしています。
──メンバーが変わったのも大きいけど、時代の変化と皆さんの成長も大きな要因なんじゃないでしょうか。
yumi 最初の頃はラップもよくわかってなかったしね。ラップは低い声じゃなきゃいけないと思って、マイクに向かってめっちゃアゴ引いて歌ってましたもん(笑)。
──ラップの定義とかではなく、lyrical school流のラップとはなんなのかを皆さんが見つけ出して表現できるようになったということでしょうね。
mei うん。「photograph」とか「Akikaze」とかも、最初に録ったのってグループ結成して間もない頃だったから。今は自分の色も出せるようになったし、よりエモくなったなと思いましたね。「Akikaze」「まちがう」「しってる/しらない」みたいなしっとり系はライブで歌う機会もあまりなかったし、このメンバー6人で「しってる/しらない」歌うの初めてなんですよ。
yumi あー、そうだね。
──「PRIDE」というシングルのタイミングでリテイクを出したのは、ここに1つの布石を置いて次に進むような意図を感じたんですけど。
yumi&ami えへへへへへ(笑)。
mei なんだ、すごい笑い方だぞ(笑)。
ami 昔があるから今があるというのをすごく感じるんですよね。昔の曲を再録すると。
mei 10月で結成4周年、丸4年なんですよ。それもふまえた上でのことだと思います。
ami このシングルから5年目に突入するので、ここからって気持ちがあるよね。
mei 昔ライブに来ていて今は来てない方の耳にも届かないかなーとか(笑)。
リリスクは女子校
──6人それぞれのバランスって、自然にできた感じですか?
mei 自然にこうなりましたね。中にはキャラを作っている子もいるかもしれないけど(笑)。
ami 6人の中でバランスを見てこうしよう、みたいなことはまったく決めてないですね。
──もちろん一緒にがんばってきたメンバーが離れてしまうのは寂しいことだったと思うんですけど、結果的に今の6人のバランスってすごくいいなと思うんですよ。
mei ニヤッてしちゃう(笑)。
ami この6人でずっと長くいたような錯覚があるんですよね。まだ1年しか経ってないのに。
yumi あー、確かに。
mei 不思議だよね。ホントhinaとminanは溶け込むのが早かったんですよ。
yumi なんかね、この、なんだ、元があるところになじむのってけっこう難しいと思うんですよ。2人はたぶんそういう才能があるんだろうなって。
──4人とも2人の加入に違和感はなかったんですね。
mei なかったですね。私たちが優しかったのかなー(笑)。
yumi 私、中学と高校が女子校だったんですけど、lyrical schoolは女子校っぽいです。
mei へー。
ami 私ずっと共学だから、どこが女子校っぽいのか全然わかんないんだけど。
yumi 女子校出身は私とminanだけで。minanに聞いてみようか。ねえminan、minan。リリスクってさ、女子校っぽくない?
minan うん。わかるわかる。あのね、meiとamiだよね。
mei&ami えっ!?
ami わかんないわかんない。どこが?
minan わかんないけどー(去る)。
yumi 言い逃げしちゃった(笑)。
ami なんだろう、気になる!
スタッフとヘッズへの恩返し
──5年目のlyrical schoolはどうなっていくのでしょうか。
mei lyrical schoolの5年目……売れたりしたいですね(笑)。
──めちゃめちゃ売れたいですか? めちゃめちゃ売れるということはめちゃめちゃ忙しくなるだろうし、今だってライブの本数はめちゃめちゃ多いですけど、自由な時間はさらに削られていくと思うんですよ。きっと大変なことも増えると思うんですけど、それでも上に行きたいと思いますか?
mei 私は思いますね。今もどんなに忙しくたって、そんなに疲れたとは思わないんですよ。ステージに立つと喜んでくれる人がいることが、本当にうれしくて。私たちも一緒に楽しませてもらってるというか、私たちもお客さんに笑顔と元気をもらってるんです。それを考えると忙しくなるのは全然苦じゃないんで。
──どこまで大きくしたいですか?
mei 今のこのlyrical schoolをとにかく1人でも多くの人に知ってもらいたいです。どこのステージに立ちたいみたいなのは全然ないんですけど……距離を遠くしたくはないので、大きい会場でやって見えなくなるよりは、みんなが楽しめるくらいの空間で何日も何日も続けてやりたいです(笑)。
──そうなんですよ。大きくなることで距離が遠くなってしまうことは、どのグループもファンも抱えているジレンマなんじゃないかと思うし、リリスクの場合はヘッズとの関係性もあるからなおさらなのかなと。でも、ほどよい空間で何日も続けてやるというのはリリスクらしい解答ですね。
yumi でも、大きいところでもみんなが幸せになって帰るライブもあるじゃないですか。そういうのは憧れますよ。リリースイベントに毎回来てくれたり、ときには遠征したり、休日のほとんどを私たちに使ってくれるヘッズの方も1人や2人じゃなくいるんですよ。目に見える形で成功しないと、ヘッズの皆さんにも顔向けできないというか。
mei 恩返しというかね。ファンの方とかスタッフさんのほうが、私たちより絶対大変だと思うんですよ。
ami うんうん。それはすごく思いますね。大きいステージには立ちたいです。だけど必ず思うのは、一番後ろの人まで楽しんでもらえるようにしないと。その気持ちは6人とも絶対忘れないと思います。
- ニューシングル「PRIDE」 / 2014年10月28日発売 / T-Palette Records
- 通常盤 [CD] / 1080円 / TPRC-0109
- 通常盤 [CD] / 1080円 / TPRC-0109
- ayaka盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0110
- minan盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0111
- hina盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0112
- yumi盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0113
- mei盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0114
- ami盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0115
通常盤収録曲
- PRIDE
- 抜け駆け
- PRIDE(inst)
- 抜け駆け(inst)
メンバー盤収録曲(共通)
- PRIDE
- 抜け駆け
- PRIDE(inst)
- 抜け駆け(inst)
ayaka盤
- tengal6 take3
minan盤
- Akikaze take2
hina盤
- photograph take2
yumi盤
- まちがう take2
mei盤
- プチャヘンザ! take2
ami盤
- しってる/しらない take2
lyrical school(リリカルスクール)
「清純派ヒップホップアイドルユニット」というコンセプトのもとオーディションで選ばれた、ami、ayaka、erika、mariko、mei、yumiという6人のメンバーにより2010年に結成。「tengal6」というユニット名で活動し、ハイクオリティな楽曲と「アイドルラップ」という特異なスタンスで大きな支持を集めた。2012年にタワーレコードのアイドルレーベル・T-Palette Recordsに移籍し、それを機にユニット名を「lyrical school」に改名した。2013年にはmarikoとerikaの卒業を受け、hinaとminanが加入して新体制に。同年9月には1stフルアルバム「date course」を発表した。2014年10月には通算7枚目のシングル「PRIDE」をリリース。