音楽ナタリー PowerPush - lyrical school

4本立てインタビューで迫る6人の“PRIDE”

ayaka単独インタビュー「大部のアイドル道」

V.A.「lyrical school ayakaが選ぶ アイドルベスト盤 vol.2」

SIDE A
  1. Colorful Life / Dorothy Little Happy
  2. School Days / ガーディアンズ4
  3. チャイムが終われば / LinQ
  4. SEXY BOY~そよ風に寄り添って~ / モーニング娘。
  5. 有頂天LOVE / スマイレージ
SIDE B
  1. 天国のキッス / 松田聖子
  2. セシル / 浅香唯
  3. スローモーション / 中森明菜
  4. 瞳に約束 / 渡辺美奈代
  5. 私がオバさんになっても / 森高千里
  6. なんてったってアイドル / 小泉今日子

──ではカセットテープの内容に触れていきましょう。タイトルは「lyrical school ayakaが選ぶ アイドルベスト盤 vol.2」。

vol.1はこの前の生誕祭のセレクトです。

──今回の選曲はどういう基準でセレクトしたのでしょうか。

ayaka選曲 ベストテープ

まずカセットだからA面とB面があるので、A面は今のアイドルさん、B面は80年代アイドルさんにしました。A面は朝っぽい感じから始めようと思って、Dorothy Little Happyさんの「Colorful Life」で。お昼はガーディアンズ4さんの「School Days」とLinQさんの「チャイムが終われば」。……選びたい曲がいろいろあるから夜に行くまでにテープ何本あっても足りない!と思って(笑)、モーニング娘。さんの「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」と、スマイレージさんの「有頂天LOVE」、PVが好きな2曲を選びました。「SEXY BOY」は衣装が真っ白のワンピースで本当にかわいいので、みんな観てください(笑)。

──ちなみにアイドルソングで好きになる基準ってありますか?

曲で好きになるポイントは歌詞ですね。好きな単語が入ってるとすごくうれしいですね。やっぱり80年代アイドルさんが好きなので、「パラソル」とか細かいフレーズにキュンときちゃいます。あとは振り付けで好きになることも多いですね。

──B面はその80年代アイドルを中心としたセレクトですね。

1曲目に入れた「天国のキッス」はこの間の生誕祭でも歌わせてもらったんですけど、私が理想とするアイドルがギュッと詰まった曲で、完璧だなと思いますね。「セシル」は、もともと浅香唯さんが好きだったのもあるけど、武藤彩未ちゃんがカバーしたのを聴いて改めてイイ!って。中森明菜さんの「スローモーション」は、レコードがすごくかわいいんですよ。私が好きな80年代アイドルさんのジャケットの中でも一番かわいい。

──ジャケ推しなんですね。

ayaka

でも持ってないんですよ! レコードがなかなか見つからなくて。神保町とかいろいろ回って、ほかの明菜さんのレコードはいっぱい見つけたんですけど。「瞳に約束」は……以前、渡辺美奈代さんとご一緒する機会があって(2013年12月に開催された「CITTA IDOL FORCE」)。ライブで美奈代さんの次が私たちだったんですけど、私すっごいうれしくて。「瞳に約束」のコールも覚えていたのに、うれしすぎて舞台袖で泣いちゃって(笑)。美奈代さんのブログによく出てくるマネージャーさんが舞台袖にいらっしゃって、「あとで挨拶する?」って言われたんですけど「いや、緊張するからいいです」って(笑)。私、lyrical schoolでマイク番号1番だから、美奈代さんが使ってたマイクが回ってきて。マイク持って帰ろうと思ったんですけど、PAさんにめっちゃ怒られました(笑)。美奈代さんファンの皆さんが法被を着てたのがうらやましかったですね。「これYouTubeで観たことある!」って。

──いい感じにキモくなってきたので次に行きましょう。森高千里さん。

「私がオバさんになっても」は森高さんの中で一番好きな曲で。今年の「SUMMER SONIC」でご一緒したときに歌ってたんですよ! 裏でスタッフさんと「今日森高さんが『私がオバさんになっても』歌ったらヤバいですよね。しかも外ハネだったらどうしよう」って話してたら、まさかの外ハネで。しかも投げキッスしてたんですよ! 私に。めっちゃ距離あったんですけど、私に。幸せでした。

──大好きな森高さんと、tofubeatsさんを介して間接的につながっているという。

そうなんですよ。だからよく間接的におしゃべりしています。お父さんも森高さんの大ファンだから、よく自慢してます(笑)。そして最後は、やっぱり私はアイドルが好き!というのを伝えたくて、小泉今日子さんの「なんてったってアイドル」にしました。小泉さんはファッションも面白いんですよね。アイドルっぽくない衣装を着て、髪の毛もバーン!って。

──今でこそトリッキーなアイドル、メタ的なアイドルはたくさんいるけど、その先駆者ですもんね。「なんてったってアイドル」はまさにそんなメタアイドル曲だと思いますけど。

そういう80年代アイドルさんのリアルタイムな話をお母さんから聞いてると、ホントにうらやましいですね。私もその時代に生まれたかったなって思います。

好きなアイドル大集合「大部彩夏フェス」

──それだけディープにアイドルを研究しているのなら、lyrical schoolと並行して活動の幅が広がるといいですね。

「大部彩夏フェス」がやりたいんですよ。自分は出ないで、私が好きなアイドルさんだけを集めて。最後に出演者の皆さんに「大部彩夏、好きーっ!」って言ってもらえれば満足(笑)。

──でも出演者と直接は話せないんですよね(笑)。

ayaka

はい。だから台本に「最後にみんなで『大部彩夏、好きーっ!』って言う」って書いておきます(笑)。「T-Palette Records感謝祭」みたいな感じでやりたいんですよ。最後に出演者が全員集まって歌うみたいな。好きなアイドルさんをギュッと集めて、それをファンの皆さんと共有したいんですよ。合間のトークコーナーだけ私が出てきて「観ました? 素晴らしくないですか?」って(笑)。自分が好きなアイドルさんを共有できる方が欲しいんです。

──ああ、80年代アイドルだと知ってる世代も限られてくるし、かつ現行のアイドルに対する造詣も深い人となると。

そうなんですよ。バニラビーンズのレナさんとか、プールイちゃん(LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN、ex.BiS)とは振り付けとか楽曲の話をよくしてますけど、もっと仲間が欲しい。でも私が見るポイントは、どうも男性目線らしくて。だから嶺脇社長(タワーレコード代表取締役)とか吉田豪さんとか、ライターの南波一海さんとか……新メンバーのクロちゃん(安田大サーカス)。勝手に新メンバーって呼んでるんですけど(笑)、そういう男性の方たちとアイドルについて語ると話が合います。

──それだけ心強い仲間がいれば、「大部彩夏フェス」は遅かれ早かれ実現しそうですね。

20代のうちにやりたいです。あと、ゆくゆくはアイドルのプロデュースがしたい。理想のアイドルグループが作りたいです。中学生ぐらいの子を集めて……うふふふ(笑)。

──なんでニヤニヤしてるんですか(笑)。

小学生だと難しいかなーと思って(笑)。プロデュースと振り付けは私で。さくら学院さんみたいに、成長過程が見えるアイドルグループにしたいんですよね。(スタッフに向かって)超よくないですか? 中学生のグループですよ? 5人組の。

──具体的ですね。グループ名も決まってるんですか?

名前どうしよう! 早めに考えとかないと。グループができたらぜひ取材お願いします(笑)。私もアイドルですけど、それ以前に私はアイドルが大好きなので、これからもずっとアイドルに関わって生きていきたいです。

Contents Index
ayaka単独インタビュー「大部のアイドル道」
minan単独インタビュー「未南の歴史」
hina特集「小松大図鑑」
ami×mei×yumiインタビュー
ニューシングル「PRIDE」 / 2014年10月28日発売 / T-Palette Records
通常盤 [CD] / 1080円 / TPRC-0109
通常盤 [CD] / 1080円 / TPRC-0109
ayaka盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0110
minan盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0111
hina盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0112
yumi盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0113
mei盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0114
ami盤 [CD] / 1350円 / TPRC-0115
通常盤収録曲
  1. PRIDE
  2. 抜け駆け
  3. PRIDE(inst)
  4. 抜け駆け(inst)
メンバー盤収録曲(共通)
  1. PRIDE
  2. 抜け駆け
  1. PRIDE(inst)
  2. 抜け駆け(inst)
ayaka盤
  1. tengal6 take3
minan盤
  1. Akikaze take2
hina盤
  1. photograph take2
yumi盤
  1. まちがう take2
mei盤
  1. プチャヘンザ! take2
ami盤
  1. しってる/しらない take2
lyrical school(リリカルスクール)

lyrical school

「清純派ヒップホップアイドルユニット」というコンセプトのもとオーディションで選ばれた、ami、ayaka、erika、mariko、mei、yumiという6人のメンバーにより2010年に結成。「tengal6」というユニット名で活動し、ハイクオリティな楽曲と「アイドルラップ」という特異なスタンスで大きな支持を集めた。2012年にタワーレコードのアイドルレーベル・T-Palette Recordsに移籍し、それを機にユニット名を「lyrical school」に改名した。2013年にはmarikoとerikaの卒業を受け、hinaとminanが加入して新体制に。同年9月には1stフルアルバム「date course」を発表した。2014年10月には通算7枚目のシングル「PRIDE」をリリース。