音楽ナタリー PowerPush - Little Glee Monster
実力派JC&JK6人組ユニットがメジャーデビュー作でさらなる高みへ
アサヒの新しい部分が出た「放課後ハイファイブ」
──ここからはデビューシングルについても話を聞いていきたいと思います。「放課後ハイファイブ」にはパワフルな歌と気持ちいいハーモニー、そして皆さんの年代にピッタリの弾けた曲調と、すごくリトグリらしさが詰まった1曲だと思いました。初めてこの曲を聴いたとき、皆さんはどう思いましたか?
芹奈 この曲が一番リトグリらしい曲だなって、最初に聴いたときに思いました。
麻珠 実は20曲ぐらい候補曲があったんですけど、大半の子がこの曲が一番いいって思ったんです。
アサヒ 私は普段こういうタイプの曲を聴かないから、初めて聴いたときはうまく歌えるか心配だったんですけど、みんなと一緒に歌っていくうちにだんだんリトグリらしさが出せるようになったかなって。結果、みんなの個性が詰まった1曲になったと思います。
manaka アサヒは昭和歌謡が好きなんで、仮歌を聴いたときにすごく心配していたんです。こういうパワフルな曲は芹奈みたいな歌い方が合ってるし。でもいろいろ挑戦したことで、アサヒの新しい部分が出たんじゃないかなって思います。
アサヒ 褒められた……照れますね(笑)。
──例えばカラオケでこの曲を歌うときに、こういうふうに歌ってほしい、ここを注意してほしいというポイントはありますか?
芹奈 とにかくみんなで一緒になって盛り上がって歌ってほしいかな。
manaka 力強く歌うことはポイントだと思います。堂々と、ガツンと。
──放課後にみんなで集まって楽しく騒ぐっていう、その雰囲気を出せばうまく歌えるんじゃないかと。
全員 はい!
──その感じはビデオクリップにも色濃く表れてると思います。オープニングの生歌もインパクトがあるし、終盤に向けてどんどん人が増えていってパーティ感が強まるところにもリトグリが持ってる、みんなを巻き込んで楽しもうっていう精神がちゃんと映像で表現されてますよね。
manaka ちょっと「glee/グリー」や「ハイスクール・ミュージカル」みたいな海外ドラマみたいですし。素晴らしいですよね、あの映像は。
曲を聴いたときに感じたイメージを大切に
──カップリングもそれぞれ個性的な楽曲ばかりです。「空は見ている」はすでにライブで何度も披露している楽曲ですね。
manaka はい。この曲はいしわたり淳治さんが作詞してくださったんですけど、歌詞を大切にして歌いたい、歌詞の内容を聴いてる人たちにしっかり伝えたいなと決めてレコーディングに臨みました。
──ゴスペル調の本当に気持ちいい曲で。同じR&Bをルーツにしながらも「放課後ハイファイブ」とは違ったタイプですよね。
manaka 「放課後ハイファイブ」は1人ひとりが歌で勝負してるような感じなんですよ。レコーディングでも1人が歌ったら、じゃあ次は私がもっといい歌を聴かせる、みたいな。でも「空は見ている」はみんなで楽しむってことを大事にして、息を合わせて歌ってる曲です。
──なるほど、歌のアプローチ自体も異なるんですね。例えばレコーディング前は皆さんで歌について相談するんですか?
manaka というよりもまず、それぞれが曲を聴いたときに感じたイメージを大切にしていて。そこから1人ずつ歌ってみて、「この子はこう歌ったから、次の私のパートはもっと力強く歌おう」とか自分たちでアレンジしてます。
──相談するというよりは、それぞれが感じたことをぶつけてみて、そこから微調整していく?
manaka そうですね。だから誰かに「こう歌いなさい」って言われて歌うんではなくて、みんながそれぞれ考えたことを一度試して、それから足したり引いたりして完成させてます。
──カップリングにはもう1曲、The Jackson 5「I Want You Back」のカバーも収録されています。この曲は9月のファン感謝祭で初披露しましたが。
MAYU そうです、そうです。しかもちょっと失敗しちゃったときです。
芹奈 すみませんでした!(笑)
manaka みんな緊張していて、その結果いろいろ飛んじゃったんですよね。
──そういうトラブルがありながらも、皆さんのカバーバージョンは原曲に忠実で、曲のよさがストレートに伝わる好カバーだと思いましたよ。
全員 ありがとうございます!
芹奈 マイケル・ジャクソンが10歳のときの曲なので声がすごく高いんですけど、その高音パートを私が担当していて。この曲をカバーするのって、たぶん今の時期じゃないとダメだと思うんです。大人になってからあの曲をカバーしたら、声域や声質の問題もあるし絶対に原曲と違ったものになっちゃうんじゃないかなって。じゃあ今歌うしかないじゃないってことで、この曲を選んだんです。
いつか自分たちのバンド演奏で歌いたい
──今後リトグリとしてチャレンジしてみたいことって、何かありますか?
かれん 私はカッコいい系のブラックミュージックを歌ってみたいなと思ってます。
芹奈 1つのジャンルだけじゃなくて、とにかくいろんな曲を歌ってみたい。
麻珠 ロックも歌ってみたいし。
manaka 実は私たち、いつか自分たちのバンド演奏で歌いたいなと、今年の夏フェスを経験してから思うようになって。それで今、麻珠とMAYUはギター、私はベース、芹奈がドラム、かれんとアサヒはピアノを練習していて。
──それはいいですね!
manaka バンドリハもしてるんですけど、それが気持ちよくて。
芹奈 楽しいんですよ! 今、ライブをやりたいっていう気持ちがどんどん強くなっていて。早く披露したいですね。
manaka ハードルが上がっちゃうけど(笑)、期待していてください!
──じゃあ今後、リトグリとしてこうなりたいという夢は?
かれん 私たちが目標とされるような、唯一無二の存在になりたいと思います。
MAYU もっとリトグリに付いていこうと思ってくださる方が増えるような、そんなアーティストになりたいですね。
芹奈 Little Glee Monsterの“Monster”には“大物”っていう意味があるんですけど、私たちも大物になりたい。
麻珠 あと、日本だけじゃなくて海外の方からも注目されるようなアーティストになりたいです。
manaka そうだね。リトグリには武道館でワンマンライブをするっていう夢が結成当初からあるんですけど、今は世界中の人たちにも私たちの歌を届けたいっていう気持ちもあって。そのためには自分たちで作詞作曲ができるようになって、自己プロデュースできるアーティストになりたいとも思ってます。
──では最後にアサヒさん。
アサヒ 日々進化できるアーティストになりたいです。
──シンプルな言葉で締めましたね。
アサヒ ふふふふ(笑)。
- メジャーデビューシングル「放課後ハイファイブ」2014年10月29日発売 / Sony Music Labels
- 初回生産限定モンスター盤[CD+DVD]1700円 / SRCL-8628~9
- 初回仕様限定盤 [CD]1300円 / SRCL-8630
CD収録曲
- 放課後ハイファイブ
- 空は見ている
- ダイヤモンド
- I Want You Back
- 放課後ハイファイブ -instrumental-
初回生産限定モンスター盤DVD収録内容
- 放課後ハイファイブ Music Video
Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)
ソニー・ミュージックレコーズとワタナベエンターテインメントが主催した「最強歌少女オーディション」の合格メンバーを中心に、2013年5月より活動をスタートさせた6人組ガールズボーカルユニット。メンバーは芹奈(16歳)、アサヒ(15歳)、麻珠(16歳)、MAYU(15歳)、かれん(16歳)、manaka(13歳)と2014年10月現在全員中学生&高校生で、その卓越した歌唱力によるハーモニーやコーラスを生かした名曲カバーがライブやYouTubeで話題を集めている。2014年3月、プレデビューミニアルバム「Little Glee Monster」をLoppi&HMV限定でリリース。同年夏には「SUMMER SONIC 2014」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」などのロックフェスにゲスト出演したほか、アメリカ出身のアカペラグループPentatonixと共演して知名度を高める。10月29日、シングル「放課後ハイファイブ」で待望のメジャーデビューを果たした。