音楽ナタリー Power Push - 「Listen with」特集 Vol. 4 井上苑子
「友達みたい」な親近感を!そんちゃんとファンの音楽交流
忍耐力が鍛えられている気がします
──井上さんの近況についても伺いたいのですが、この春に高校を卒業されて、生活は変わりましたか?
変わりました! ちょっともうなんか……朝がわからなくなっちゃって(笑)。今までは6時30分とかに起きて通学してたんですけど、もう起きれない! 大学の1限がつらいですもん。でも、必修科目があるからなんだかんだ毎日行かなきゃいけなかったりして。あと、大学は高校よりも授業が長いんですよね。もう必死です。忍耐力が鍛えられている気がします(笑)。
──今までと何が一番変わったなと思いますか?
高校では毎日同じ子に会うけど、大学は授業によって受講者が違うから、思ったよりも友達ができなくて。それが寂しいなっていう思いがあります。私、友達に会うのが大好きなので……そこが一番変わったかなあ。
──では、楽しい変化は?
一般の友達ができたことですね。高校は芸能コースに通っていたから、周りは芸能活動をしている友達ばかりだったんですけど、大学に入って地方から出て来た一般の友達ができて。その子たちの恋バナを聞くのが楽しいです(笑)。友達が「先輩といい感じ!」とか話してくれるのを聞いてるんですよ。私はそういうことはホンマに“無”なんですけど、「それはなあー」とか偉そうにアドバイスしちゃって(笑)。でもめっちゃ真面目に聞いてくれるんです。
今の自分に書ける曲を
──お仕事の面では、高校を卒業して変わったことはありますか?
はい。今年は19歳になる年なので、働く時間の制限がなくなったんですよ! 今までは22時以降はダメだったんですけど、今は深夜にお仕事があったりとか。そこはすごく変わったなって思います。深夜27時スタートの「井上苑子のオールナイトニッポン0(ZERO)」のときは、外が真っ暗な時間にスタジオに行って、放送が終わったら日が出ているんです。なんか不思議な感覚だし、ちょっと大人になった感じがします。夜中に起きてるっていうこと自体に、すごくドキドキするんですよ! だから、ラジオはとても楽しんでやっていますね。
──そして、6月29日にはニューシングルの「ナツコイ」がリリースされます。
「ナツコイ」はキュンとしちゃうような曲にしようと思って作りました。「片思いだけど、この夏に気持ちを伝えるぞ」っていう、初々しくて瑞々しい感じを出せたらなと思って。自分の10代ももうすぐ終わるし、今の自分に書ける曲を作っておきたいという思いもありました。
──完成してみて、いかがですか。
何度かメロディを作り直したんですけど、みんなが聴きやすい感じの曲ができたと思います。
──そして、6月19日からは初の全国ツアーが始まります。
はい! 私の歌を聴くためにお客さんが来てくれて、私は2時間くらい、自分の歌だけを届けられるっていうことがすごく楽しみです。きっと初めて来てくれる人もいると思うし、「井上苑子が来た!」って感じを出したいので(笑)、完璧なステージができるように準備をしておきたいなって思います。
──地元じゃないとライブに足を運べないっていう人もいるでしょうしね。
そうなんです。自分と同世代の子は特にそうだと思います。
──そういった声って、井上さんのところに届いたりしますか?
めちゃめちゃ届きます! 私SNSを四六時中見てるので、なんの気なしに送ってくれたんだろうなっていうリプライとかも絶対見てますし(笑)。この間チケット販売がスタートしたときも「買ったよ」っていう声が届いてうれしかったです。
距離感を感じさせない人になりたい
──高校を卒業されて、歌手活動もますます本格的になっていくと思いますが、今後はどんな姿をファンに見せたいと思いますか?
もっともっと、距離感を感じさせない人になりたいです。これまでの活動を通して「曲を聴くと元気になる」とか「親近感が湧く」って言ってもらうことが多くて。私、ファンの人でも友達みたいに接しちゃうんですよ(笑)。特にライブではお客さんと一体になりたいので、「ファンとアーティスト」っていう区切りがいやなんです。だから、会場にいるみんなが丸ごと仲間!みたいな雰囲気でライブをしたいし、私の歌やMCで、みんなの気持ちがアガってくれたらいいなって思うんです。今後も、そういうところはずっと大切に思いながらやっていきたいですね。
──「Listen with」でも、本当に友達に送るみたいにポンポンとリアクションが来ますもんね。
そうですよね!(笑) この前、道端でよく遊びに来てくれるファンの方にばったり会ったんですけど、その子に「おう!」とか言っちゃって。その子と一緒にいた子が「え、友達なの?」って驚いてしまったんです(笑)。すぐそういうふうになっちゃうんですよ。でも、そうやって距離が近い感じが好きなので、大事にしていきたいです。
──ちなみに、今後挑戦したいことは何かありますか?
ピアノを弾きたいです! 自分の音楽の幅を広げたいと思って、電子ピアノを買ったんですよ。以前習っていたのに基礎も忘れちゃってて(笑)、指の体操から練習を始めてます。今はギターで作曲しているんですけど、今後はピアノでもやってみたいので……どんどん挑戦していきたいと思います!
「Listen with」
アーティストと一緒に聴こう
アーティストとチャットを楽しもう
「Listen with」とは、有名人やアーティストと一緒に同じ音楽を聴きながらチャットができるソーシャル機能。アーティストが自身の曲、影響を受けた曲、好きな曲などを再生し、ファンはアーティストとチャットで会話が楽しめます。「KKBOX」および「うたパス」アプリから参加できます。
井上苑子Listen withレギュラープログラム最終回
放送日:2016年6月20日(月)20:30~22:00
会場:東京都 TOKYO FM 渋谷スペイン坂スタジオ(公開生放送)
「KKBOX」
日本をはじめアジア6カ国で展開されている、アジア最大の定額制音楽配信サービス。スマートフォン、パソコン、タブレットなどで、いつでもどこでも2000万曲以上の多彩なラインアップの楽曲が聴き放題で楽しめます。
さらに4000曲をキャッシュ(一時保存)でき、通信環境を気にすることなく音楽を聴くことができます。また、離れたユーザー同士でリアルタイムに同じ楽曲を聴きながらチャットを楽しむことができる「Listen with(一緒に聴く)」といったソーシャルコミュニケーション機能も注目されています。現在、1カ月無料でお楽しみいただけます。
井上苑子(イノウエソノコ)
1997年12月11日生まれ。兵庫県出身のシンガーソングライター。11歳から大阪の心斎橋で路上ライブを始め、手売りでCDを1万枚売り上げる。2015年7月にミニアルバム「#17」でメジャーデビュー。リード曲の「大切な君へ」はLINE MUSICで250万再生、YouTubeでも150万再生を突破した。この年は野外フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015」にも出演したほか、9月には映画「私たちのハァハァ」に主演キャストの1人として参加。またTwitCastingを利用して精力的に配信を行っており、累計視聴者数は200万人を超える。11月4日にはメジャー1stシングル「だいすき。」をリリース。2016年3月にはアルバム「Hello」を発表し、6月にシングル「ナツコイ」を発売する。
- 井上苑子「ナツコイ」
2016年6月29日発売 / EMI Records - 「ナツコイ」初回限定盤
初回限定盤 [CD+DVD]
4000円
UPCH-89264 - 「ナツコイ」通常盤
通常盤 [CD]
1200円
UPCH-80433