音楽ナタリー Power Push - LINE MUSIC presents LINE MUSIC スタート記念!あなたのスマホ、見せてください!
Crystal Kay編
SNSはビジネス面でも欠かせないツール
──ご自身のアーティスト活動においても、スマホが普及した影響は大きそうですね。
はい。昔と比べるともうすごいことになりましたね。音楽とか情報が届くスピードがめちゃくちゃ早くなったし、すぐに大勢の人に情報が伝わるので、そこはすごくいいことだなって思います。
──リスナーのリアルな声もアーティスト本人に届きやすくなってますよね。例えばライブが終わったあとやテレビ番組に出たあと、自分の名前で検索すれば観ていた人の感想が読めたり。
そうですよね。リアルタイムで反応がわかるっていうのもなんか楽しいです。まあ、あんまり見たくないものもいっぱい入ってくるっていう部分はもちろんあるんですけど、やっぱりファンの方との距離が一気に縮まった気がしますね。あと、今はそういうふうにファンベースを作っていくアーティストが多いじゃないですか。(ジャスティン・)ビーバーもそうだったし、テイラー(・スウィフト)もそうだし。それが普通に成立するようになったんだなって思いますね。
──それが成立するようになったっていうのは?
以前はインターネットと(アーティスト)本人の間にまだ壁があったと思うんですよね。でもSNSによって、ファンも増えて、ファン同士のつながりも生まれて、そのおかげでセールスが上がったり有名になったっていう結果が出てるから、今はアーティスト自身もインターネットとかSNSを使うのが当たり前になったじゃないですか。普段の生活はもちろん、ビジネス面でも欠かせないツールになってるんだなってすごく思います。
ルーツミュージックとJ-POP
──今回、LINE MUSICのプレイリストとしてCrystal Kayさんのルーツミュージック10曲を選んでもらい、やはりアメリカのブラックミュージックがベースにあることがよくわかりました。ここから受けた影響とオリジナリティを混ぜてJ-POPに落とし込んでいくっていうのは難しいことだなと思うんですが。
難しいですよ。私も今思いました(笑)。だからデビュー当時は、洋楽チックなカッコいいトラックじゃないと絶対にイヤだみたいな思いがありましたね。「こういうのじゃないと」っていう固定観念があったと思います。結果、シングルはJ-POPらしいメロディと歌詞にして、アルバムの中に踊れるR&Bみたいな曲を入れてバランスを取ってましたね。
──なるほど。
13歳でデビューしたので、歌詞の世界観も実年齢が追いついてないからわからないし、とりあえずうまく歌えばいいんじゃないみたいな感じでしたね。今思うと。
──それがキャリアを重ねて変わってきた?
はい。日本人って言葉をすごく大切にするじゃないですか。歌詞の大切さが最近やっとわかったっていう感じですね。それから歌いやすいメロディ。昔は「クリの曲はカラオケで歌えない」ってよく言われました(笑)。それは変えないとなってここ最近すごく思います。
──そのように自覚した上で歌う曲は、リスナーにも「今までとちょっと違うぞ」と伝わると思います。
ええ。だから今回3年ぶりのシングルとしてこの曲(「君がいたから」)に出会えたのはよかったなって思いますね。3年の間にアメリカに行って、向こうでいろんな作業やライブをやっていたので、客観的にJ-POPを見ることができたのかもしれないです。「君がいたから」のレコーディングでも、日本語を大切に、言葉を大切に歌おうって意識したので。あと年齢的にもこういう歌詞がわかるようになったから、歌い甲斐があるっていうか歌っていて楽しいなって思いました。これからは自分のエゴじゃなくて、もちろん妥協はしないですけど、もっとファンが求めてるものとか、自分のよさと日本の音楽のよさを出していけたらいいなと思ってます。
──では、これからのCrystal Kayを楽しみにしてます。
まあ、ちょっと大人になったんですかね(笑)。人に届けたい気持ちが深くなったのかなと思います。
Crystal Kayプレイリスト
テーマ My Roots Music
- Human Nature / マイケル・ジャクソン
- Always Be My Baby / マライア・キャリー
- Waterfall / TLC
- Bad / マイケル・ジャクソン
- Rhythm Nation / ジャネット・ジャクソン
- Got til it's gone / ジャネット・ジャクソン
- I Wanna Dance With Somebody / ホイットニー・ヒューストン
- Conga / グロリア・エステファン
- Fantasy / Earth, Wind & Fire
- NO, NO, NO Part 1 / Destiny's Child
プレイリストが開けない場合はLINE MUSICを端末にインストールの上、再度お試し下さい。
子供の頃にすごく聴いて影響を与えられた曲たちです。まずマイケルとジャネットを観て「この人たちみたいになりたい」と思ったんですよ。ジャネットは直接インタビューをしたことがあるけど、マイケルは会えなかったなあ……。特に歌で影響を受けたのは、マライア。これだけテクニックを持っている人はこの時代では新しかったと思うので、すごくマネしてましたね。(3)も同じ時代の曲なんですけど、TLCは当時ファッションアイコンでもあったと思うんです。私もあのダボダボなコーディネートをマネしたり、(「Creep」のPVで着ていた)シルクのパジャマを欲しがったりしてました。(7)(8)(9)はお母さんの影響ですね。こういう、ブラックミュージックなんだけど世界中の人がノれる、ユニバーサルなヒット曲がまた生まれたら素敵ですね。
- 「LINE MUSIC」
- Google Play
LINE MUSICとは?
コミュニケーションアプリ「LINE」の定額制音楽聴き放題サービス。約150万曲を楽しめるだけでなく、音楽をLINEでシェアしてトーク画面で再生できるなど、LINEならではの新しい音楽体験が得られる。料金プランは気軽に利用できる300円から。
配信情報
LINEの生配信サービス「LIVE CAST」にCrystal Kay生出演!
配信日時:2015年6月11日(木)20:00~予定
LINE ID: @linelivecast
- Crystal Kayニューシングル「君がいたから」2015年6月3日発売 / Virgin Music
- 初回限定盤 [CD+DVD] 1836円 / UICV-9122
- 通常盤 [CD] 1296円 / UICV-5041
CD収録曲
- 君がいたから
- THE LIGHT
- My Heart Beat
- Monologue
- 君がいたから(Instrumental)
- THE LIGHT(tofubeats Remix)(※ボーナストラック)
初回限定盤DVD収録内容
- 「君がいたから」Music Video
- 「君がいたから」Music Videoメイキング
Crystal Kay(クリスタルケイ)
1986年生まれ、神奈川県横浜市出身の女性シンガー。1999年に13歳にしてシングル「Eternal Memories」でデビューを果たす。2005年4月にフジテレビ系ドラマ「恋におちたら~僕の成功の秘密~」主題歌となる「恋におちたら」がスマッシュヒットを記録。その後もCrystal Kay×CHEMISTRYのコラボ曲「Two As One」がロングヒットし、2007年6月リリースのアルバム「ALL YOURS」がオリコンウィークリーチャート1位を獲得するなど、確固たる地位を築き上げる。2011年にはユニバーサルミュージックに移籍し、2012年6月に移籍後初となる通算10枚目のフルアルバム「VIVID」をリリース。その後アメリカに渡って帰国したのち、2015年6月に3年ぶりのシングル「君がいたから」を発表した。
2015年7月29日更新