Lienel「ギラサマ」インタビュー|最高に盛り上がる準備、できてる?EBiDAN最年少グループの現在地

2023年4月にデビューし、2回目の夏を迎えているLienel。8月21日リリースの4th両A面シングル「Curry on love / ギラサマ」のリリースイベントで全国を回ったり、初出演となったイベント「コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE」でトップバッターを務めたりと、充実した日々を送っている(参照:ICExとLienel「サマステ」で熱い夏の幕開け、最後は「恋のDing Dong」コラボ)。

音楽ナタリーではメンバー全員にインタビュー。BUDDiiSのFUMIYAが振付を手がけた夏曲「ギラサマ」と、バラエティ豊かなカップリング3曲について話を聞いた。特集後半では「EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024」出演にあたり、“今アピールしたいLienelの魅力”について質問。さらに新規のLien(Lienelファンの呼称)に向けて、メンバー同士で“推しポイント”を挙げてもらった。

取材 / 三橋あずみ文 / 湯澤穂波撮影 / 藤記美帆

「キャー!」よりは「フゥー!(笑)」

──4th両A面シングル「Curry on love / ギラサマ」からカレーがテーマの楽曲「Curry on love」が先行配信されましたが、反響はいかがですか?

高岡ミロ EBiDANの先輩から「ミュージックビデオ撮影でインドに行ったの!?」とよく言われます。HARUKI(BUDDiiS)くんと会ったときに「そう言えば、カレーの曲のMV観ました!」「ありがとうございます!」という話をしました。あとLienel全員でいたときに、SUPER★DRAGONさんとみんなで話をしたよね。(松村)和哉くん、(古川)毅くん、ジャン(海渡)くんとかと。

武田創世 先輩方、いっぱい話してくれるよね。ライブで「Curry on love」を披露すると最初から最後までずっと笑いが起きている感じで、Lienのみんながすごく盛り上がってくれています。

芳賀柊斗 ライブで初めて「Curry on love」を聴いた人は「……何!?」みたいな感じで(笑)、笑って楽しんでくれて。2、3回目の人は笑いながらも「フゥー!」っていう反応をしてくれることが多いのかなと思います。

芳賀柊斗

芳賀柊斗

高岡 「キャー!」よりは「フゥー!(笑)」という感じ。

近藤駿太 僕たちも「Curry on love」のパフォーマンスに徐々に慣れてきました。

Lienと一緒に盛り上がる夏曲

──それではもう1つの表題曲「ギラサマ」のお話を。この曲を初めて聴いたとき、どんな印象でしたか?

高桑真之 タイトルに「サマー」の「サマ」が入っている通り、「夏やなあ」って思いました。

森田璃空 僕も、この夏Lienのみんなと一緒に盛り上がれそうな曲だと思いました。

高岡 ただ正直、カレーの印象が強すぎて(笑)、ちょっと初めて聴いたときの記憶が……。

芳賀 決して「ギラサマ」が弱い曲とかじゃないんですけど、カレーが強すぎた(笑)。

近藤 僕は最初に聴いたとき、ラップが入っているし、今までやったことのない雰囲気のカッコいい曲だなと思いました。同じ夏曲でも「Summer Boy! Summer Girl!」(2023年7月発表の1st CDシングル「Love Me Madly」収録)より、僕の感覚ではちょっと昔に感じるような、レトロな印象でした。

──では、この曲を歌うときに意識したことを聞かせてください。

森田 僕は最初のAメロでラップしているので、そのパートから盛り上げられるように意識しました。頭の「Ah」というフレーズでちょっとガナリを入れています。

森田璃空

森田璃空

高岡 強いラップ口調もあれば、さわやかに歌い上げるところもあるので、その差を大きく見せられるように歌っています。

武田 サビ以外に盛り上がりポイントがたくさんあるからこそ、サビの始まりの「ギ・ギ・ギラサマ」というフレーズに、「最高に盛り上がる準備、できてる?」的な気持ちを込めています。

芳賀 「ギラサマ」には合いの手や掛け合いがあるんですよ。レコーディングでもそこでお客さんと一緒に盛り上がることを意識して歌いました。

近藤 僕は基本的にはカッコよく歌おうと意識したんですけど、3番のサビで転調するところがあって、曲のクライマックスだからカッコよくというよりは元気に、みんなで盛り上がれるような歌い方をしています。

近藤駿太

近藤駿太

──ではこの曲を歌ううえで、挑戦だったと思うことは?

武田 僕はラップが初めてだったので、それが挑戦でした。「とにかく明るく!」とスタッフさんから教えていただきレコーディングに挑んだんですけど、だいぶ難しくて、ただ明るいやつみたいになってしまって……。

高岡 そんなことなかったけどね。

武田 自分がイメージしていたものと仕上がりが違ったので、これからもっと成長して、自信を持てるようにがんばります!

BUDDiiS・FUMIYAくんらしさ全開の振付

──「ギラサマ」の振付はBUDDiiSのFUMIYAさんが担当されたそうですね。

武田 そうなんですよ。振り入れ当日にFUMIYAくんが突然「今日はよろしくね」とレッスン場に来て、めっちゃびっくりしました。最初は緊張したんですけど、すごく優しくて、いい意味でリラックスした状態で振付を教わることができました。

武田創世

武田創世

高岡 「本当に友達感覚で来て」「なんならタメ口で」と言ってくれて。それでもみんな敬語を使いますけど、本当に練習しやすくしてくれて、優しい先輩だなと改めて思いましたね。

芳賀 あと、すごくナチュラルに「アイスあるよ。食べていいよ」と言って差し入れをくれたんですよ。とてもうれしかったです。

森田 めっちゃ優しかったな。

──ダンスの見どころは?

芳賀 ヒップホップな感じです。FUMIYAくんらしさ全開の振付を考えていただいて、今までと違うLienelの一面が出たんじゃないかなと思います。ダンスセクション的な間奏はガッツリ踊っていて、3人、2人、1人に分かれるフォーメーションも見どころだと思います。

武田 アクティングみたいなパートもあります。動きだけじゃなく、表情も含めて、ちょっと演技チックな振りになっているので、飽きずに楽しんでもらえると思います。

インドの思い出「ギラサマ」編

──「ギラサマ」のMVも、「Curry on love」と同じくインドで撮影されたということですが、どんな内容になっているんですか?

高岡 プールの前で踊ったり、観光地などでメンバーそれぞれ分かれて撮ったりしたので、夏とインドを感じられるMVになっていると思います。8mmフィルムのカメラで撮影した、ちょっとレトロな映像も特徴です。

──それぞれ印象的な出来事は?

芳賀 最初にダンスシーンを撮ったんですけど、とにかく暑かったです。熱気が上からも下からも来る感じ。スタッフさんが「はい! いいよー!」って応援の声かけをしてくれたので、それにすごく元気をもらえました。

森田 僕は駅のホームで撮影したシーンが印象的やったな。個人的にあそこがインドで一番暑かった気がします。

武田 インドの電車はスピードと音がすごかったよね。ボーン! ガガガガガ!みたいな。僕はさね(高桑)と一緒に屋台のチャイティーを飲んだんですけど、目の前でガンガンガン!と何かを割ってチャイを作っていたのが印象的でした。おいしかったです。

近藤 僕は最後のシーンでインドのバニラシェイクみたいなドリンクを飲んだんですけど、日本のよりも甘く感じて、おいしかったです。

高桑 僕はトゥクトゥクに乗った撮影が一番楽しかったです。

芳賀 トゥクトゥク、風が入って気持ちよかったよね。

武田 周りの景色がすごすぎて、乗り心地をあんまり覚えてない(笑)。

高桑 確かに(笑)。“ザ・インド”みたいな景色が広がってました。

高桑真之

高桑真之

高岡 お寺みたいな建物があったよね。

武田 あったね。動物もたくさんいたし。

高岡 僕はソロカット撮影のときにとある場所に行って、道の反対側に渡ることになったんです。でも、インドは横断歩道がないんですよ。車がビュンビュン通っている中、僕とスタッフさんでぞろぞろ渡ったのも、日本では味わえない経験だったと思います。で、今みんなが話した場面はシングルTYPE-AのBlu-rayに収録されているので、ぜひ観てください!

芳賀 うまく回収したね!(笑)

高岡 日本に帰ってきてFUMIYAくんにインドのお土産を渡したのも楽しかったよね。僕はドリームキャッチャーを渡しました。鳥の羽が付いた幸せを呼ぶお守りなんですけど、そうとは知らずに「いい感じだな」と思って買って帰ってきて、お母さんから教えてもらいました。

武田 僕はチャイティーを渡しました。

芳賀 僕はカレーを渡したら「おー、あとで食べるね!」と言ってくれました。

──では改めて「ギラサマ」の推しポイントをお聞かせください。

高岡 掛け声や合いの手が多くて、今までで一番声を出す曲になると思うので、そこが推しポイントです。Lienの皆さんに参加してもらって一緒に盛り上がれたらうれしいです。

高岡ミロ

高岡ミロ

一番おしゃれな「Awesome day」

──続いてカップリングの話を聞かせてください。TYPE-Aに収録される「Awesome day」を聴いた最初の印象は?

高岡 ポップ。

森田 おしゃれ。

高岡 4thシングルの中で一番おしゃれで、「EBiDANで一番おしゃれなグループを目指す」というLienelのコンセプトに合っていると思いました。

──歌ってみて、いかがでしたか?

武田 この曲は語りかけるような歌詞が多いんです。例えば「真面目になりすぎは 疲れるだけ」という歌詞があるんですけど、そういうところを、目の前にいる人に伝えるような感じで歌ったのが印象的です。

芳賀 ロングトーンが多いので、ブレないように意識しながら歌いました。

Lienel

Lienel

──この曲には「ギラサマ」とは違うニュアンスのラップパートが入っていますが、何か意識したことはありましたか?

高桑 璃空やミロはラップパートをいつも担当しているので、僕はそれをマネしながら、うまい人のいいところを盗んでやろうと思ってがんばりました。

高岡 僕のラップは基本的にちょっと強めのスタイルなんですけど、ディレクターさんと話して、「Awesome day」ではしっとりとラップすることにこだわって何回も録り直しました。「素晴らしい日」というタイトルですし、“みんなで手を取り合おう”って感じの曲だと思っています。