悲しいこともうれしいことも、全部共有したい
──ステージに立ったり、振りを考えたりしていく中で、お互いを知れたこともあるでしょうね。
MIZYU そうですね。振りを考えるときにぶつかり合うこともあるので、それで逆に絆も深まったり。
KANON でもケンカはないよね。
SUZUKA ない。でも、ガチの言い合いはあります。
MIZYU いいものを作るための言い合いはするね。
SUZUKA でもホント、仲のよさには自信があります。すごいと思いますよ、こんなにバラバラな人が集まったのに。
RIN 「目指すものに向かってみんなで一緒にがんばりたい」という気持ちが団結力の強さにつながったのかなって。
KANON すごく信用してるから、自分に起きた出来事とか悩みとか、メンバーたちに一番先に言っちゃうし。
MIZYU 悲しいこともうれしいことも、全部共有したいと思うんですよ。
KANON いいこと言うねえ。
──すごく仲が深まったタイミングってありましたか。
SUZUKA 結成してちょっと経ったくらいのときに、どうしても納得できないことが起こってそれで自分だけかと思っていたら、メンバーみんな、同じ気持ちだったんです。その出来事を力を合わせて乗り越えたことで、すごく団結できたなって。
MIZYU きれいに言うと、困難に直面して、4人の気持ちが1つだったってことを確認できたって感じです。
KANON 今はそれは完全に乗り越えて、メンバーの関係も最高の状態だし、とてもいい環境なんです。
SUZUKA 最高の環境だからこそ、私たちはあとは突っ走るしかないと思ってます。
楽曲リリースをしない活動方法
──2015年の夏にグループでの活動を始めて、CMやミュージックビデオという形で音源を発表していくというのもユニークでしたね(参照:女子ユニット・新しい学校のリーダーズがtofubeats編曲「噛むとフニャン」ダンス)。
MIZYU 最初はロッテのチューインガム「Fit's」のCM曲「噛むとフニャン」のtofubeatsさんリミックスのMVを公開しました。360°映像を回転させながら視聴できる映像作品で、当時最新の技術だったのでガクガクブルブルって感じでした。
SUZUKA そのあといろんな楽曲ができていったけど、どれもCD化してないんですよ。
──「マエナラワナイ」とか「透明ガール」とかいろんな曲がありますが、「宮尾」という曲のタイトルはインパクト大だなと(笑)。
MIZYU 「宮尾」は歌詞が尖ってて音も攻めてて、ダンスをめちゃくちゃ踊る曲なんですよ。
SUZUKA 「宮尾」って誰かの苗字みたいなタイトルですけど、学校の音楽の授業でよく歌っていた「魔王」ってクラシック曲をサンプリングしてもらったナンバーなんです。「魔王」を作曲したのが、歴史的人物シューベルトパイセン(フランツ・シューベルト)で、諸説あるらしいのですが、どうやら10代のときにこの曲を作ったらしいんです。リスペクトをすると共に、我々もパッションを出してタイトルを考えていった結果、「まおう」→「みゃおう」→「みやお」→「宮尾」ってなったんです。
MIZYU これは今、初めて話しました。
──「噛むとフニャン」の次にMVが公開された「学校行けやあ゛」は、あいみょんさんが楽曲提供してるんですね。
SUZUKA そうです。己を貫きまくってはみ出しているあいみょんさんに書いていただけることになって。初めて聴いたときに「これを言いたいんだよ私たちは!」って、歌詞がズドンと体に入ってきました。
RIN 同世代の人にめっちゃ共感してもらいたい曲です。
──学校をモチーフにした歌詞や自分たちに近い目線の歌詞を歌っていくのが、グループのカラーになってますね。
MIZYU そういう曲が多いですね。
SUZUKA デビューシングルは今までよりも、歌詞も楽曲的にも毒っ気のある感じになってます。
セーラー服の女の子が歌うことで「はみ出す」
──初めてのリリース作品となるデビューシングル「毒花」は、ドラマ「女囚セブン」のテーマ曲ですね。楽曲の印象を聞かせてください。
SUZUKA 「毒花」は昭和の歌謡曲テイストを匂わせるピアノロックチューンです。
MIZYU 今回、H ZETT Mさんがプロデュースしてくださったんですよ。今まで出してこなかった女らしさを歌詞に表現した奥深い曲になってます。
KANON 「女に生まれて女に死んでいく」という歌詞があって。
RIN まだ私たちには、重たい言葉ですけどね(笑)。
SUZUKA こういう曲を大人じゃなく我々が歌っているところに、“はみ出し”を見出してます。
MIZYU いろいろ解釈ができる歌詞だと思うので、ぜひ聴いてみてほしいです。
──SUZUKAさんは、ここまで昭和的な哀愁のあるメロディを歌うことについてどう感じましたか。
SUZUKA 母さんがそこそこの年齢で(笑)、カラオケで昭和歌謡をよく歌っているから、そんなに遠い感じはしなかったです。若輩者なりに、“等身大の女の今”というニュアンスを出すことにかなりこだわりました。
MIZYU この曲、SUZUKAの声質に合ってると思う。
SUZUKA ほんま?
MIZYU この曲はSUZUKAしか表現できないと思います。私が歌っても「何言ってんの?」って感じになっちゃうので(笑)。
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「毒花」を意識したダンス
- 新しい学校のリーダーズ「毒花」
- 2017年6月7日発売 / Victor Entertainment
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[CD]
1296円 / VICL-37286
- 収録曲
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- 毒花
- ワカラナイ
- 「毒花」リリースイベント「無名ですけど何か?」
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2017年5月27日(土)
東京都 アーバンドック ららぽーと豊洲 (※「TOYOSU SeaSide Fes Next '17 ~SPRING~」への出演)
START 17:552017年6月5日(月)
東京都 タワーレコード渋谷店
START 18:302017年6月6日(火)
福岡県 タワーレコード福岡パルコ店
START 18:002017年6月7日(水)
愛知県 タワーレコード名古屋パルコ店
START 18:302017年6月8日(木)
大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店
START 19:002017年6月9日(金)
岡山県 HMVイオンモール岡山
START 17:002017年6月10日(土)
北海道 タワーレコード札幌ピヴォ店
START 14:00※詳細は各店舗のオフィシャルサイトにて確認を。
- 新しい学校のリーダーズ(アタラシイガッコウノリーダーズ)
- 2015年に結成されたMIZYU、RIN、SUZUKA、KANONからなるダンスボーカルグループ。キャッチコピーは「踊る、セーラー服と奇行癖。」で、アグレッシブなダンスとサウンド、独特なキャラクターで注目を集める。これまでコイケヤ、UNIQLO、ロッテなどさまざまな企業とコラボし歌やダンスを動画で発表してきた。2017年6月には1stシングル「毒花」でビクターエンタテインメントよりメジャーデビューする。