Who is Kyunchi♡? 海の向こうのhyperpopアーティストはなぜnonameraとコラボしたのか (2/2)

「WORLDWIDE☆GIRL」の制作過程

──8月31日にリリースされた「WORLDWIDE☆GIRL feat. nonamera」では、syvaさんプロデュースに加え、nonameraさんがボーカルとして参加されています。このコラボの経緯を教えてください。

コラボレーションのコンセプトを考え始めたとき、nonameraは、KAQRIYOTERRORに復帰する前で、ソロアーティストとして楽曲リリースしていました。当時はちょうど「Dye in Lily」(好きすぎて1000回は聴いている曲)をリリースした頃で、彼女の音楽性はハイパーポップの分野にピッタリだと感じました。syva、nonameraと一緒にどんな曲が作れるかを試したくなりました。私がこのコラボレーションのアイデアを話すと、nonameraも興味も持ってくれました。これが「WORLDWIDE☆GIRL」の始まりです。

──nonameraさんのどのようなところに惹かれましたか?

nonameraはとてもクールで個性的でかわいいアーティストです。彼女は、自身の音楽とスタイルの中で、「キュート」と「ダーク」の要素を完璧に組み合わせています。「Dye in Lily」のMVで私は彼女の唯一無二のスタイルとパーソナリティに惹かれていきました。「めちゃくちゃかわいい。彼女と友達になりたい!」すぐにそう思いました。一般的に強いアイデンティティを持ち、自分自身を表現することを恐れないような人が好きですね。楽曲を一緒に作ってくれてとてもうれしいです。

Kyunchi♡

Kyunchi♡

──「WORLDWIDE☆GIRL」は高速ビートのダンスミュージックをベースにしつつ、曲展開が激しく、カオティックな要素を持った日本のアイドルソングらしさもあります。syvaさんには楽曲についてどういうオファーをしましたか? また楽曲が届いたときの感想を教えてください。

スクリームパート、ガンガン鳴らすサウンド、かわいいボーカルという、華やかでありながらカオティックな雰囲気の曲を作るのは面白いと思いました。曲の歌詞が英語と日本語半分ずつになるようにしたかったのは、この曲がより国際的な魅力を持ち、「世界中を旅するゴージャスな女の子」という「WORLDWIDE☆GIRL」のコンセプトを体現してくれると思ったからです。こういったビジョンは、この曲を本当にユニークなものにしたと思います。楽曲を受け取ったあとは、とにかくずっと聴いていました。この楽曲の持つ美しいカオスに夢中になっていたので、早く世界に解き放ちたくて仕方がなかったです。

──nonameraさんと実際にコラボしてみての感想をお願いします。

アーティストとしてのnonameraを尊敬しているので、一緒に楽曲を作れて感謝しています。とてもクールな作品を一緒に作ることができたと思います。この楽曲を皆さんと共有できる日を楽しみにしています。世界中の人々が私たちの曲だけでなく、nonameraのソロ楽曲を聴くようになってほしいです。彼女は最高です。

──「WORLDWIDE☆GIRL」は有名でホットになりたい女子を盛り立てるような歌詞です。この曲にはどんなメッセージを込めましたか?

表面的な部分においては、歌詞の描くアイデアで遊びたいという気持ちがあったのですが、より深い根底の部分には別のメッセージを込めました。一聴すると「WORLDWIDE☆GIRL」の歌詞は「ホットになりたい、有名になりたい」ということについてです。しかし、私が暗示したかったのはグラマラスな外見の裏に隠されたさまざまな葛藤で、これをリスナーの皆さんに感じてもらいたいと思っていました。「WORLDWIDE☆GIRL」とは特定の人を指しているわけではなく、その精神を指しています。聴き手に自由を感じてもらい、未来に限界を感じてもらいたくないと思っています。どこにでも飛んでいけるプライベートジェットのようなものだと感じてほしいです。つらいときでも、ゴージャスでいて、笑顔を見せ、決してあきらめない。そんなふうにリスナーに感じてもらいたいです。私たちそれぞれが、夢に向かうフライトに乗る「WORLDWIDE☆GIRL」なのです。

──カバーアートはdodleyzさんによるものです。クリエイティブディレクションはKyunchi♡さんですが、どのようなイメージを伝えましたか?

Kyunchi♡「WORLDWIDE☆GIRL feat. nonamera」ジャケット

Kyunchi♡「WORLDWIDE☆GIRL feat. nonamera」ジャケット

dodleyzは才能ある素晴らしいアーティストなので、私は彼の作品が大好きでした。このカバーアートは非常に重要なものだったので、特定のファッションの参考文献やカラーパレットでムードボードを作りました。カバーアートの魅力と豪華さを伝えたかったのです。お気付きでないかもしれませんが、nonameraと私が血で覆われています。私は、血液がファッションと区別しにくいような形で、美と混合した「痛み」のイメージを伝えたかったのです。血はアクセサリーです。もはや痛みの対象ではありません。

Kyunchi♡のビジョン

──今後、アーティストとしてどのようなメッセージを発信していきたいですか?

自分の音楽を通して、世界中の人々に自信を与え、強いアイデンティティを築く手助けをしたいと思っています。生まれた場所、性別、年齢などで人が定義される必要はないと感じてもらいたいです。私たちは自由であり、制限なく自分自身を表現することができると促したいと思っています。

──最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

初めて聴いてくださった方も、昔から応援してくださっている方も、私の楽曲を聴き、またこのインタビューを読んでいただき本当にありがとうございます。日本は私の人生に大きなインパクトを与えてくれました。私の作品に対してもそうです。私の人生の源である日本にポジティブなエネルギーを恩返しできる日を願いながら、これからも楽曲を作り続け、楽しくてワクワクするようなことをしていきたいと思います。ありがとうございました! Kyunchi♡でした。またインターネットでお会いしましょう☆

Kyunchi♡

Kyunchi♡

nonamera メッセージ

nonamera

「WORLDWIDE☆GIRL」の聴きどころ

ダークなスタートから始まって、そんな時もあるけど、でもハッピーでいたい&自分の欲満たしたいっていう気持ちの感情ジェットコースター‼︎

欲張りちゃんでいいじゃん💕って、その感情を大事にしてこ~ってそんな気持ちでリリックかいたよ‼︎ だから自分を信じて生きようって、そんで全部手に入れちゃお~ね❤️‍🔥ギャルメンタル💗🏩💗

Kyunchi♡とnonameraの声のバランスも最強だと思うの‼︎

syvaさんのトラックもイケイケでぶっ飛び曲🐝✨

Kyunchi♡の魅力

"好き"を最大限に表現してて、インスタとかに載ってる写真ひとつひとつに作品名をつけたいくらい素敵なの!!
Kyunchi♡の曲もたくさん聴いてて、色気がある声も、強めの歌い方も、くらーい憂鬱そうな歌い方も、nonameraには絶対ない表現の仕方たくさんあるから、あ、学ぼうって思えるところたくさんあってほんとかっこいいなと思うの‼︎

早く一緒にライブしたいな~💎💙"とことん"が最高ね‼︎ こだわり‼︎ だから魅力たっぷり‼︎ さらにnonameraが引き出したいし、引き出してもらいたい🫧

※「引き出してもらいたい」のあとは泡の絵文字。環境によって表示されない場合があります。

syva メッセージ

「WORLDWIDE☆GIRL」の聴きどころ

誰もが持ってる承認欲求やセレブへの憧れ、コンプレックスといったコンセプトに基づいてアメリカと日本のアーティストそれぞれの解釈で一緒に作り上げていったので歌詞や曲の世界観を楽しんで欲しい。

Kyunchi♡の魅力

国境を超えて世界中のカワイイにアンテナ張っていたり、性別の垣根も越えていてニュータイプなところ!

プロフィール

Kyunchi♡(キュンチ)

年齢や性別、国籍、宗教などに縛られない、アメリカ・ニューヨーク在住の“ハイパーポップアーティスト”。2019年にアイシャ・エロティカがプロデュースした「Kyunchi Shopping Spree」でデビューした。2022年4月ににコドモメンタルINC.所属の作家syvaがプロデュースした「Mecha Angel Genesis♡」をリリース。8月31日にはsyvaがプロデュース、nonameraがボーカルとして参加した「WORLDWIDE☆GIRL feat. nonamera」を発表した。

nonamera(ノナメラ)

コドモメンタルINC.所属の歌手、アイドル。2017年に幽世テロルArchitectの「のなめら」として活動開始。その後ソロアーティスト「nonamera」としての活動を始め、2021年12月に1stデジタルシングル「NO NAME」、2022年3月に2ndデジタルシングル「Dye in Lilly」を発表。8月にソロ1stミニアルバム「My name is…」をリリースした。またKAQRIYOTERROR(ex. 幽世テロルArchitect)に再加入し、精力的に活動を続けている。

syva(シヴァ)

コドモメンタルINC.所属の作家。ぜんぶ君のせいだ。、KAQRIYOTERROR、ゆくえしれずつれづれといったアーティストの楽曲を手がけている。