ナタリー PowerPush - きゃりーぱみゅぱみゅ
本人が解説!クレしん主題歌+新成人ソング+武道館ライブ
武道館から家に帰ってガンガン泣きました
──そして、昨年11月に行った日本武道館公演のライブDVD / Blu-ray「ドキドキワクワクぱみゅぱみゅレボリューションランド2012 in キラキラ武道館」もリリースされます。武道館のライブを振り返っての感想を聞かせてください。
正直、すごい緊張してて、前日が緊張のピークでした。1日休みをいただいてたんですけど、DVDを7本観ました(笑)。気持ちを紛らわそうと思ったのに、岡村(靖幸)ちゃんのDVD観ちゃって、余計わからなくなっちゃって(笑)。当日武道館に着いたら、リハーサルは緊張しなかったんですよ。でも広いなって思いましたね。大きい会場のイベントに出たことはあるけど、ほかの共演者さんもいたし、今までのワンマンはライブハウスだったし。8000人ってどのくらいだろう?と思って、本番前にチラッと見たら、人がワーッといて緊張しました。でも、いざステージに出たら、広くてお客さんがギュッと詰まってるのが気持ち良くて。ペンライトが星屑に見えたり、空も飛べたので楽しかったです。
──ずっと空を飛びたいと言ってたのが実現しましたね。
ハイ。ついに、空飛んで妖精の粉を撒きたいって夢が叶いました。
──銀のキラキラがライトで輝いて、ほんと素敵な空間でした。ライブ自体もすごく楽しさが詰まってて、良いライブでしたね。
ありがとうございます! 私、ほんと泣き虫で、感動すると泣いちゃうんです。前回のツアーの最終日のSHIBUYA-AXは、最後思いっきり泣いてしまったので、あえて武道館ではササッと戻って、家に帰ってガンガン泣きました。感動しました、ほんとに。
──DVDになって、ここは観てほしいってところはどこですか?
全編見どころです。大きい会場で、セットも衣装も映えて、全曲振りも観れるし。きゃりーのライブがすべてわかるので、武道館に来れなかった方も、私のことを全く知らない人も、これを観て次のライブに来てくれたら、倍楽しめると思います。あとドキュメンタリーも入ってるんですけど、かなり素の私です(笑)。みんなが観たことない、ほんとに普段の私です。ライブ前にきゃりーキッズと話したり、円陣組んだり、終演後の様子も入ってるので観てほしいです。恥ずかしいけど(笑)。
──あと昨年末の話をすると、紅白歌合戦に出演したことも大きな経験になったんじゃないですか。
もう、ドキドキでした。特に裏が(笑)。こんなに有名なアーティストさんたちと目を合わせたら失礼だなって、ずっと下向いて歩くくらい豪華で。ひとりで心細かったですけど、YUKIさん、YUIさんとかソロの女性アーティストさんが「ひとりって心細いよね」って声かけてくださってありがたかったです。あいうえお順で並ぶので、後ろが香西かおりさん、倖田來未さんだったんですよ。
──それは緊張しますね。でもステージ自体は、「ファッションモンスター」と「つけまつける」のメドレーをばっちりキメましたね。
最初、重ね着してたんでデカくて動けなくて(笑)。衣装も無事はがれてよかったです。(ステージは)やりきりましたね。あと、出番待ちしてたら、ずっと紅白を夢見てたももクロちゃんが出演後、ステージ袖でみんなで号泣してて、それ見てがんばろうって勇気づけられましたね。
ワールドツアー裏テーマは……
──さて、そんなきゃりーさんは、2月から国内外を回るワールドツアー「100%KPP WORLD TOUR 2013」がありますよ。
早くもワールドツアーをやってしまうという(笑)。正直、どうなるかわからなくて、楽しみと不安が半々ですね。まず、人生で海外に10カ国も行けること自体、ほんと貴重な体験なので、そこも楽しみつつですね。英語もしゃべれないのに、10カ国も行けるのか?って感じですけど(笑)。でも、ライブでみんなと一緒にやる振りも多いので、音楽の力で言葉の壁を乗り越えられたらいいなと思ってます。
──移動距離も多いし、しかもこんなに長いツアー自体も初めてですよね。
あ、そうですね。痩せたらいいなあ(笑)。
──え、そこですか(笑)。
全部で20公演ですけど……うわ、考えてみると、ロックバンドとか40何公演とかやるんですよね。私、これで多いなと思ったけど、みんなすごいなあ、と改めて思いました(笑)。国内は初めてのZeppツアーなんです。武道館を終えて思ったのは、もちろん武道館は広くて楽しくて最高だったんですけど、ライブハウスはお客さんとの一体感がメッチャ生まれるので、それを楽しみに回りたいですね。
──国内も暴れ回ってください。海外で、個人的に楽しみな国はどこですか?
ロンドンです。なぜかチケットが即売り切れたんですよ。なので、どんな感じなのかなって気になってます。でもいろんなとこあるなあ、不安だなあ。でも台湾はイケるんじゃないかな。
──なぜ台湾だけ自信があるんですか(笑)。
いろんな人から「きゃりーは台湾でウケるよ」って言われたので(笑)。
──台湾は日本のアーティスト人気も高いですしね。食べものおいしいし。
いろんな国のおいしいものたくさん食べたいなあ。前にフランスに行ったときは、やたらパンばっかり食べてました。カビみたいな固いの。おいしかったなあ(しみじみ)。
──あれ、痩せるが裏テーマでは?(笑)
そうでした(笑)。前に激ヤバのスケジュールがあったんですよ。福岡、上海、香港、新潟、沖縄、連続みたいな。そのとき痩せたんです。なので今回もチャーンス!(笑)
──ますます体重減が目的のワールドツアーみたいじゃないですか(笑)。
違いましたね(笑)。ライブをするので、体力使う分は思いっきり食べて、表のテーマの、言葉の壁をきゃりーの音楽の力で乗り越えてきます!
- ニューシングル「キミに100パーセント / ふりそでーしょん」
- ニューシングル「キミに100パーセント / ふりそでーしょん」 / 2013年1月30日発売 / unBORDE / 初回限定盤[CD+フォトブック] / 1800円 / WPCL-22288
- 通常盤 [CD] / 1200円 / WPCL-11289
- クレヨンしんちゃんバージョン [CD] / 1400円 / WPCL-11293
収録曲
- キミに100パーセント
- ふりそでーしょん
- CANDY CANDY -extended mix-
クレヨンしんちゃんバージョンのみ収録
- キミに100パーセント(アニメバージョン)
- ライブDVD / Blu-ray「ドキドキワクワクぱみゅぱみゅレボリューションランド2012 in キラキラ武道館」/ 2013年2月13日発売 / ワーナーミュージック・ジャパン
- 初回限定フォトブック仕様DVD [DVD2枚組+写真集] / 6500円 / WPBL-90211
- 初回限定フォトブック仕様DVD [DVD2枚組+写真集] / 6500円 / WPBL-90211
- 通常盤 [DVD] / 4200円 / WPBL-90213
- 通常盤 [Blu-ray-Disc] / 5200円 / WPXL-90017
収録曲
- ぱみゅぱみゅレボリューション
- おねだり44℃
- みんなのうた
- 100%のじぶんに
- スキすぎてキレそう
- チェリーボンボン
- ピンポンがなんない
- ちょうどいいの
- CANDY CANDY
- きゃりーのマーチ
- キミに100パーセント
- ぎりぎりセーフ
- おやすみ
- RGB
- ファッションモンスター
- PONPONPON
- でもでもまだまだ
- きゃりーANAN
- ちゃんちゃかちゃんちゃん
- つけまつける
きゃりーぱみゅぱみゅ
1993年東京生まれ。フルネームはきゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ。高校生のときにファッション雑誌のスナップコーナーにピックアップされたことをきっかけに、原宿系ファッションモデルとしてキャリアをスタートさせる。個性的なルックスとブログでの奔放な言動が話題を集める。2011年8月にはワーナーミュージック・ジャパンから中田ヤスタカ(capsule)プロデュースによるミニアルバム「もしもし原宿」でメジャーデビュー。2012年は5月に1stフルアルバム「ぱみゅぱみゅレボリューション」をリリースした後、初の全国ツアー、初の日本武道館ワンマンライブ、「NHK紅白歌合戦」初出場と怒涛の快進撃を続ける。2013年は1月に両A面シングル「キミに100パーセント / ふりそでーしょん」をリリースし、2月からワールドツアーを開催する。