「As I Am」は恥ずかしいぐらい自分の思いを歌ってる

──「As I Am」という曲もすごく興味深かったです。ものすごくリアルな内容ですよね。「特別じゃないとこもあたしなのに」っていう、スターと呼ばれる人ならではの葛藤が歌われていて。

そうですね、うん。恥ずかしいぐらい自分の思いを歌ってますね。私の場合は、芸名のときと本名のときでテンションがけっこう違うので、そういう葛藤みたいな部分はもしかすると芸名がない方に比べて敏感に感じてしまうのかもしれないですね。

──そのほかに、メイサさん的にトライした曲ってあります？

「LOVEHOLIC」ですかね。この曲ではプロデューサーのカミ（カオル）さんがものすごく挑んできたんですよ（笑）。すごく楽しかったですね。曲のテンションがほかとはちょっと違いますね、歌い方もそうですし。

──ちょっとけだるいボーカルですよね。すごく新鮮でした。

カミさんは黒木メイサという“もの”を使って、いろんな妄想をしてくださるというか、新しい世界観を持ってきてくれるんですね。なので私としても、売られたものは買いますみたいな（笑）。

──このアルバムができたことで次のビジョンも見えてきました？

ライブをやって気付いたこともたくさんあったし、曲を届ける対象も見えてきたし、やっと弱さも見せられるようになってきたので、次をどうするかっていうのは考えどころですよね。ただ私の場合、どんなに計画を練っても、現場で形が変わっていくことが多いので、そのときどきの気持ちとテンションでやっていこうと思います。あとライブに関して言えば、次は地方にぜひ行きたいですね。