いったい日本はどうなってしまったんやろう……

──「This is なめんなよ」はメジャーデビュー後初のアルバムになるわけですが、完成した感想を教えてください。

ラン坊　速い。上手い。安い。

──え!? 安い？

ラン坊　この値段やったら、このアルバムはお買い得ってことですよ。おっ、完璧やろ？ この言葉完璧やろ？

よーかい　つまりこのアルバムは牛丼、っていうことですね。

JUNZØ　つゆだくのね。

ラン坊　このアルバムには僕らの血と汗と涙とおしっこがつゆだくで入ってます（笑）。

──いやだなぁ、それ（笑）。

昭和過激　僕はこのアルバム、ほんまにすごいと思うんやけど。メジャーとかインディーズとか関係なくこんなん初めてやと思う。今まで聴いたことないし、とんでもないもんやなと思うのに、しかもこれがメジャーから出るんかっていう。まったく……、いったい日本はどうなってしまったんやろう……。

よーかい　そこまで悩んどったんか（笑）。

JUNZØ　これが国民が理解できへんのやったら、国民全員アホです。ほんまに。

よーかい　聴きやすいのにパワーがある。アホでもわかる音楽ですわ。

──「こんなん初めて」ということは、たとえばインディーズ時代に発表したアルバムと比べても、やっぱり今回のは特別すごいと感じますか？

昭和過激　うーん。今まで作ったもんは全部最高やし、昔のものは気に入らんとか別に思わへんけど、やっぱ新しいものを作るたびに前に出していったものを乗り越えていきたいからね。

よーかい　こんなアルバムを作ってもうたら「次はどうしよう」って焦るもんな。

JUNZØ　うん。それが悩みなんですけど。でもまぁ、いけますけどね。

昭和過激　ほんまに良すぎて。ジャケも何もかも、すべてが。

JUNZØ　自分らでもビビってるもんな。

昭和過激　そうそうそう。だからもう2ndアルバムとか、まったくこれと同じモンでええんちゃうかみたいに思うわ。

一同　（笑）

昭和過激　なんていうの？ 製品番号みたいなのだけ変わんねん。

JUNZØ　それで10年くらいいけるで。いや、売れると思うわ。

昭和過激　新作って言って毎年同じものを出し続けても、5枚目くらいまでは絶対に売れる。

JUNZØ　売り上げはゼロではないと思う。ってことは商売になるはず。

──なるほど、いつもこういう話をしているうちに曲が生まれるわけですね（笑）。前作を超えて最高のものができたというのは、やっぱりバンドの状態が昔と比べてどんどん良くなってるってことなんでしょうかね。

JUNZØ　うん、そうですね。もともと結束が固かったけど、さらに一段と固まったなって感じ。

昭和過激　やっぱまあインディーズの頃と比べたら、練習時間だったり、なんか考える時間とかも増えるわけやしね。バンドに対する意識はめちゃくちゃ上がってるわな。

よーかい　そうやなあ。上がりすぎて、もうどうしていいかわからんくらいになってる（笑）。

──逆にこのアルバムを聴いて、今の自分たちに足りないと感じる部分などもあるんですか？

よーかい　山ほどあります。っていうか、そういうことのほうが多いな（笑）。

JUNZØ　まあ、このアルバムに関してはもう全力ですべてやり尽くしたけど、まだ今は見えへんところがこれから先もっともっと見えてくるしね。絶対。

──狂撃は自信満々で迷いなく突き進んでいるイメージがあるんですけど。

よーかい　俺らが突き進んでいく道については、迷いは一切ないですよ。でも、それをやった後の「ここをこうしたほうが良かったな」とか、「ここってもうちょっとこうしたら良くなるな」っていう反省はしてます。

昭和過激　迷い……、強いて言うたらあれやな。何をしてもカッコよすぎてどっちにしようか迷う、っていうくらいのもんかな。

ラン坊　とにかくカッコええことをやるだけですから！ ……どう？ この言葉カッコええでしょ？