テンポ落とさなじーさんばーさんの心臓止まるかもしれへん

——メジャー進出をきっかけに、これまでと比べて格段に多くの人が狂撃の曲を聴くようになると思うんですが、例えば「こういう人に聴いてほしい」という相手はいますか？

よーかい　道に迷ったガキどもに聴いてもらいたいですね。やっぱり自分が子供のときは将来不安やったし。受験だなんだ言われて中学3年生で人生を決めろなんて言われても、そんなもん決めれるわけないやんって感じでしょ？ 訳もわからず世の中にあわせなきゃいけないとか思っているやつに聴いてもらって、好きにやってもいいんやって思わせたい。迷いを吹っ飛ばしてあげたいですわ。

ラン坊　「ここまでアホやれるんやったら、オレがこれくらいやってもぜんぜん大丈夫や」とか安心してもらっても良いし（笑）。

よーかい　「こんなアホなったらあかんわ！ 勉強しよ！」と思うこともあるやろし（笑）。

JUNZØ　それでもいいよな。勉強もがんばって、行きたい方向に行ったらええしな。

ラン坊　じーさんばーさんにも聴いてもらいたいな。「わしはもうすぐ死んで終わりや～」みたいな気持ちの人も、聴いたら元気になるでしょ。

JUNZØ　ちょっとテンポ落とさな心臓止まるかもしれへんな（笑）。

よーかい　狂撃聴いて、じーさんばーさんも筋肉ムキムキんなってな（笑）。

JUNZØ　もちろんリアルでヤンキー時代を通ってきた人たちにも楽しんでもらえると思います。

過激　嫌いな人おらんと思う。嫌いとか言う人おったら、たぶん、反抗してるんやろな、なんかに。

——（笑）。

過激　いや、ほんまにそうやと思う。カッコわるいと思う人がおるわけないもん。

よーかい　せやなあ。それくらい本気でカッコええ思ってやってます。

「ノー・フューチャー」じゃなくてオレらは「イエス・フューチャー」

——バンドの練習っていつもどうしてるんですか？

JUNZØ　練習っていうか、カッコつけてるだけですよ。

よーかい　週一で行ってる街のスタジオにね、ライブハウスみたいなちっちゃいステージが組んである部屋があるんですよ。そこでいつもライブしとう気分でカッコつけて練習してます。

ラン坊　曲は家でちょこちょこ練習して覚えて。そんでスタジオ入ってみんなで「うおー！ さあ今日もかっこつけよかー！」って（笑）。

よーかい　後輩のマネージャーを真ん中に正座させて「見とけやー！」言うて、「シブいかー!?　シブいかー!?」って聞いて。マネージャーが「今日もシブいっすー！」って答える、みたいな（笑）。

JUNZØ　ノってなかったら怒られるからな。「おまえなんでノってへんねん」って。

よーかい　「どうした？ 体の調子悪いんか？」って。むっちゃダルい先輩やな、オレら（笑）。

——「カミカゼ・ロード」に続く新しい曲もどんどん作ってるんですか？

よーかい　アルバムに向けて、むっちゃくちゃいい曲をもう何曲も作ってますよ。どれもシブくて、楽しくて、感動もあって、最後は涙するような曲です。「なめんなよ」の精神を入れつつ、みんなで楽しく笑える、そんなアルバムになると思います。

——怖いことを歌っていそうな見た目ですけど、狂撃の曲って実は基本的にポジティブなんですよね。

JUNZØ　ポジティブやな、確かに。

よーかい　パンクの人ってよく「ノー・フューチャー」言うでしょ？ 確かにこんな世の中やったらそう言いたくなるのもしゃあないけど、オレらはそんなこと言いません。オレらは「イエス・フューチャー！」って言うんです。

過激　「ノー・ノー・フューチャー」です。

JUNZØ　「ノー・ノー・フューチャー」は2ndアルバムの4曲目に入れる曲のタイトルです。

——お、そうなんですか。では2ndアルバムの完成を楽しみにしています。

ラン坊　まだ1stアルバムもできてないのに（笑）。