アルバムを出すのは10年後かな

——まず、バンドの結成の経緯について教えてください。

JUNZØ　もともとは昭和過激と僕が同じバンドで、よーかいとラン坊もそれぞれ別のバンドやってて。昔からよく対バンとかしとって仲良かったんですよ。そんで5年前に僕らのバンドのメンバーが2人だけになったから、「すごい最強メンバー見つけて新しいバンド作ろうやー」言うて。ちょうどそんときにラン坊君がギター弾いてるの見て、シブいなあ、ウチにほしいなあって思ったから声かけたんです。よーかい君に関しては、もともと別のバンドではボーカルやってたんやけど……。

——えっ!? ボーカルだったんですか！

JUNZØ　そう（笑）。アイツとやりたいわーって思って。

よーかい　JUNZØから「来いやぁ！」って電話かかってきたから。「今から殺しに行くから待ってろぉ！」って返事して（笑）。

過激　神戸の実家にかけたから、電話に出たのはおかんやってんな？ 「よーちゃぁああん！電話よぉぉー！」とか言われて（笑）。

JUNZØ　なんか知らんけど電話の向こうで「もうええわ！」「はよ電話代われやぁ！」ってキレとったよな（笑）。

よーかい　そんで会いに行ったら「ベース弾けやあ！」言われて。ベースなんかぜんぜん弾かれへんのに「ええから弾けやあ！」言うから、「おっしゃあ！ やったるわあ！」って答えて。そんな感じでバンド結成ですわ。

——どうしてベースを弾いたことのないよーかいさんにベースを担当してほしいと思ったんですか？

JUNZØ　いや、違うんすよ。別にベースでもギターでもボーカルでも何でもよくって。

過激　人柄やな、誘った理由は。ベース弾かせたのはそのときたまたまベースが空いてたから。

JUNZØ　ギターはどうしてもラン坊君がいいなあと思ってたし。

ラン坊　押忍。

——ということは、よーかいさんは今のバンドに入ってからベースが弾けるようになったんですね。

よーかい　今もさっぱり弾かれへんです……。でも現代の技術を使えばどないでもなるんですわ。

JUNZØ　2000回くらいレコーディングして。失敗したら物差しでバシバシ叩いて。

過激　去年の11月に契約したのにリリースが今年の11月になった原因は……。

よーかい　オレやな（笑）。1曲録るのに2カ月以上かかってるから。

過激　アルバム出すの10年後かなー。

よーかい　……いや、嘘ですよ。ホンマにちゃんと弾いてます（笑）。

ラーメン食いながら日本一の名前を考えた

——バンド名の由来は？

JUNZØ　狂うってことですわ。もうその言葉がいっちゃんシブいなって、みんなで話してて。

よーかい　ラーメン食いながらバンド名考えたんです。

過激　「狂撃（くるう）」って言葉がおもろいなって。日本語でわかりやすいし。

——まず「狂撃」っていう2文字があって、そこから今の「JAPAN-狂撃-SPECIAL」というバンド名になったんですね。

JUNZØ　そうですね。正式にはもっとほんま長いんですけどね。

——長いというと、横浜銀蝿の正式名称みたいな感じですか？

JUNZØ　そうっすね。アレは超えなあかんやろって。とりあえず名前の長さで日本一になろうか言うてね。

——正式にはどういうバンド名なんですか？

過激　「JAPAN KAMIKAZE ROADRUNNERS 狂撃 THE SPEED MUSIC SPECIAL」。普段はアタマのJAPANとケツのSPECIALをとって「JAPAN-狂撃-SPECIAL」。

JUNZØ　そんで、メジャー行ったら「カミカゼ・ロード」っていうタイトルでデビューしようなってみんなで決めて。

——へえ！ そんなところまで決まってたんですか。

JUNZØ　嘘ですけど（笑）。

過激　メジャーデビューしたらナタリーのインタビューでこう言おうなーって。

——5年前にナタリーありませんけどね（笑）。

JUNZØ　5年後にナタリーってサイトができるだろうって。それも計算のうちです。

ラン坊　だいたい、そんな「メジャー行ったら」なんて話は一切してないですよ（笑）。

JUNZØ　せやな（笑）。

——“最強のバンド”を結成した時点で、メジャーに対する意識はなかったんですか？

JUNZØ　ないですねえ。その当時は。

過激　おもくそかっこいいことをする。それしか頭になかったです。

JUNZØ　そうっすね。だから当時も今も、おもくそいっちゃんシブいと思うことをやってるだけです。