メジャーデビューにピッタリな曲

──デビュー曲「BANG BANG 鼓笛サンバ」を最初に聴いたときの印象はいかがでしたか？

タイトル通り、サンバ調の楽しい曲だなって。私の原点はやっぱりライブなので、ステージで盛り上がれそうなのもうれしかったです。

──サビはファンの皆さんとの掛け合いも楽しめそうですよね。

そうなんです。「Yeah! Yeah!」とか「Bang! Bang! Bang!」は一緒に言ってもらいたいし、この曲でも旗を振って民族大移動をするので、ぜひ一緒についてきてほしいです。先日、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2013」の野外のステージで披露させてもらったんですけど、何千人規模の過去最高の民族大移動は、すごい迫力でした！

──歌詞で共感する部分はありましたか？

「みんなの（軌跡が）ひとつになる 重なって 作り出す 道しるべ…」ですね。これまでが本当にファンの皆さんと一緒につないできた道だと思うので、ここは歌ってて気持ちがこもります。あと、サビの「今ここで 走り出す」はちょうどメジャーデビューにピッタリだなって。レコーディングでは何万人という人が一緒に動いてくれたり、盛り上がってくれたりする様子をイメージして歌いました。

──4種類のかわいいコスプレが見られるPVも素敵な仕上がりですね。

今まではメイドとかナースとか、ちょっと萌え系の感じのコスプレをしてたんですけど、今回はまったく別の方向で（笑）。ピエロ、囚人……過去にやったことのないスタイルに挑戦しました。

──新たなチャレンジだけに、ファンの方の反応も楽しみですね。

最初は怖かったんですけど、先行公開したショートバージョンの反応がすごくよかったんです。特に囚人が人気で、ペイントのヒゲを「あれ、最高だね」って言ってもらえたりして。囚人だけ悪い面を出そうと足かせを振り回してるんですけど、そこはバンバン体に当たりながらがんばったので（笑）、ぜひ観てもらいたいですね。コスプレをした4人の私が民族大移動をするシーンも、ライブの予習を兼ねてチェックしてもらえるとうれしいです。

まいにゃの「ここだけの話」

──カップリング曲「ピンクのヒミツ」は、どんな曲でしょうか？

少し昭和っぽいというか、メロディが懐かしい感じですね。歌詞も王道のアイドルソングだなって思います。レコーディングではキュンキュンしながら歌おうと思って、合間に少女マンガを読んで気持ちを盛り上げました。

──かわいいヤキモチを焼いてしまう女の子が主人公ですが、自分と重なる部分は？

私は共感するというより「こういう女の子、いたらかわいいなー」って思っちゃうんです。こんなこと、自分は恥ずかしくて言えないと思うので（笑）。

──もう一方のカップリング「ここだけの話 ～椅子取りゲーム～」（初回限定盤のみ収録）は、赤裸々な歌詞にビックリしました。だって、頭から「ここだけの話ですが、私ちょっとしたたかです」ですよ？

はい！ 私も最初は「これは衝撃作だ」って思いました（笑）。でも、女の子はみんな生まれながらに小悪魔というか、こういう面は少なからずあると思うし、それに共感してもらえたらと思って。男子は女子の本音を知ってドキッとするかもしれないですけど。

──タイトルにかけて、小桃音さん自身の「ここだけの話」って何かあります？

これ、まだ誰にも言ってないんですけど……最近、ミニトマトを育て始めたんです。ペットボトルの中で栽培できるキットがあって、これなら簡単にできそうだなって。まだ買ったばかりなんですけど、半年後くらいには収穫できるそうなので楽しみです。

ソロアイドルの時代を作ってその一番になりたい！

──8月23日には、東京・Shibuya O-EASTでバースデーワンマンライブを開催します。今までで一番大きな会場ですね。

はい。だから、そのぶんたくさんの方にお祝いしてもらえるということで、今から本当に楽しみです。メジャーデビュー後初のワンマンライブでもあるので、今までとはちょっと違う、メジャー感を出したライブができたらなって思ってます。

──そこからいよいよメジャーアイドルの活動が始まるわけですもんね。今はアイドル界の椅子取りゲームが本当に熾烈ですが、そのへんの覚悟については？

ここ数年のアイドル戦国時代って、いわゆるユニットブームだったのかなって思うんですよ。だから「ソロはちょっと」って私もイベントに出してもらえないことがあったり、アイドル特集から除外されたり、椅子取りゲームにすら参加できない状態だったんです。でも、今やっと「ソロもいいね」っていう流れになってきたというか、ユニットからソロになる方も増えてきたし、これでやっと椅子取りゲームに参加できる！って。その喜びのほうが大きいかもしれないですね。

──なるほど。

だからこれからはソロアイドルの時代を作って、私がその一番上になりたい！って思います。

──最後に、その椅子取りゲームには何を武器に戦っていきましょう？

やっぱり年間300本以上やってるライブですね。ステージの楽しさだけは誰にも負けたくないと思っているので。華やかさや迫力ではユニットにかなわないかもしれないけど、私はトータルで観たときに「一番楽しい」って言ってもらえるのが大切だと思っていて。全力で気持ちを伝えて、盛り上がってもらって、「まいにゃのライブが一番楽しい」って言ってもらいたいんです。私のステージを見て「ソロもいいね」って言ってもらえるとすごくうれしい。イベントに1人で出て、ほかのユニットアイドルにも負けないくらい盛り上がったときは本気で「よっしゃ！」って思います。