音楽ナタリー Power Push - 「KNOTFEST JAPAN 2016」
クラウン（Slipknot）×Crossfaith
クレイジーなイベントを語る
11月5、6日に千葉・幕張メッセ国際展示場9～11ホールにてSlipknot主催のフェス「KNOTFEST JAPAN 2016」が開催される。音楽ナタリーではこのイベントを盛り上げるべく、3回にわたる特集を展開する。
2回目はSlipknotのショーン“クラウン”クラハン（Per, Cho）と、イベントに出演するCrossfaithのKenta Koie（Vo）とHiroki Ikegawa（B）にインタビューを実施。「KNOTFEST JAPAN 2016」への意気込みはもちろん、日本とアメリカの音楽シーンについてまで、たっぷりと語り合ってもらった。
取材 / 大抜卓人 文 / 小林千絵 撮影 / 三浦健太郎（対談）、Julen Esteban-Pretel（ライブ）
日本のバンドもピックアップしてくれる「KNOTFEST JAPAN」
──今回は2014年の「KNOTFEST JAPAN」にも出演したCrossfaithとの対談です。改めてお互いの印象を教えてください。
クラウン（Slipknot） Crossfaithのことは昔からよく知っているよ。前回の「KNOTFEST JAPAN」にも出てもらったしね。日本のバンドとして世界で戦っている姿がいいなと思って見ているよ。
Kenta Koie（Vo / Crossfaith） Slipknotは昔から追いかけてるバンドなので、そういうバンドと一緒にやり合えるっていうのはすごくうれしい。「KNOTFEST JAPAN」ではちゃんと日本のバンドをピックアップしてくれるのもありがたいですよね。いつかはアメリカの「KNOTFEST」にも出てみたい。アメリカ人をぶっ潰しに行きたいですね！
クラウン ワオ！（笑） アメリカは好き？
Koie 好きですね。やっぱり一番大きいロックシーンがアメリカにはあって。ロックが愛されてると思う。だから勝負しに行きたいですね。
ラジオでいかに求められるかが勝負
──Slipknotはそんな大きいロックシーンのあるアメリカで成功し続けています。ズバリ成功の秘訣は？
クラウン 一生懸命、働け！
一同 あははは（笑）。
Koie それはもうすべての職業に言えることですよね。
クラウン あとアメリカではラジオでいかに求められるかが勝負だと思う。
Hiroki Ikegawa（B / Crossfaith） 確かに僕らはプロデューサーとかアメリカのスタッフと仕事を一緒にすることも多いんだけど、みんなラジオが好きって言ってるね。
クラウン アメリカではラジオが大きなコミュニケーションツールなんだ。The Beatlesが広まったのもラジオからだからね。
──アメリカの音楽ランキングはEDMやR&Bが上位を占めていて、ロックが停滞している気がします。それについてはどう考えていますか？
クラウン そんなこと考えちゃダメだ。音楽が好きでいいじゃないか。ジャンルがなんだっていうことじゃなくて、音楽が好きってことでいいんだよ。
Koie シーンの先頭に立ってるバンドがそういう思考、価値観を持ってるのは素晴らしいですね。
「KNOTFEST JAPAN 2016」で気になるバンドは
──「KNOTFEST JAPAN 2016」の出演者で気になるバンドはいますか？
Koie そうですね、Slipknotってバンドが超気になります（笑）。
クラウン カッコいいバンドだと思うよ！（笑）
Koie あと、俺はLamb of Godが好きなんですよ。だから楽しみですね。逆に日本のバンドで楽しみなバンドはいる？
クラウン もちろんみんな楽しみ。前回出てもらったバンドも多いしね。MAN WITH A MISSIONは正体を明かさない美学がいいよね。観てて「暑そうだな」って思うけど（笑）。
日本で気になるのは富士の樹海
──クラウンさんは日本に来るのは何回目ですか？
クラウン 15回目くらいかな。
Hiro そんなに来てるんだ！
クラウン 日本は好きなんだ。なんだか落ち着く。だけど住むなら東京はイヤだな。なぜなら大自然が好きだから。中でも気になっているのは富士山の樹海で……呼ばれてる気がするんだよね。
Koie ヤバイ……。
クラウン 日本人に言うとダークな意味に捉えられるんだけど、僕はスピリチュアルで美しいものが好きでそういう意味で惹かれるんだよ。実は、明日行くんだ。すごくわくわくしてるよ。前回日本に来たときは奈良に行ったんだけど、アイスクリームを持っていたら鹿に腕を噛まれてね（笑）。今回はあんまり観光する時間がないから、またゆっくり日本に来たいな。
「KNOTFEST」のお客さんはクレイジー
──Crossfaithは日本で初開催された2014年の「KNOTFEST JAPAN」にも出演しましたね。そのときのことは覚えてますか？
Koie 覚えてますね。憧れのバンドはいっぱい出てたけど、「ステージに立ったら一緒や。全部ぶつけたれ！」っていう気持ちでライブをしました。
Hiro 僕たちは国内外でいろんなフェスに出させてもらってるけど、2014年の「KNOTFEST JAPAN」は忘れられないくらい、とにかくお客さんの反応がよくて。お客さんがクレイジーでものすごく盛り上がったんです。
Koie そうだったね。お客さんがみんなSlipknotへの愛でいっぱいだったのはもちろんなんだけど、Slipknotの狂気的なパフォーマンスに共鳴して、みんな感情を爆発させてたんだよね。とにかくすごかったな。今年もそういうライブになるといいな。
──では最後に今年の「KNOTFEST JAPAN」に向けての意気込みを聞かせてください。
Koie Slipknotをぶっ潰します！
クラウン グッドラック！（笑） 楽しみにしてるよ。
- CONTENTS INDEX
- クラウン（Slipknot）× ROTTENGRAFFTY 座談会
- クラウン（Slipknot）× Crossfaith 座談会
- 「KNOTFEST USA 2016」SiM密着レポート＆MAN WITH A MISSION、Slipknotライブレポート
- 2016年11月5日（土）
千葉県 幕張メッセ国際展示場9～11ホール - ＜出演者＞
Slipknot / Deftones / Disturbed / A Day To Remember / Hoobastank / Issues / SiM / RIZE / ROTTENGRAFFTY / OLDCODEX / coldrain / Crystal Lake
オープニングアクト：a crowd of rebellion / Survive Said The Prophet / jealkb / THE SIXTH LIE - 2016年11月6日（日）
千葉県 幕張メッセ国際展示場9～11ホール - ＜出演者＞
Slipknot / Marilyn Manson / Lamb of God / In Flames / Anthrax / Butcher Babies / MAN WITH A MISSION / the GazettE / Crossfaith / MUCC / HER NAME IN BLOOD / CRAZY N' SANE
オープニングアクト：THE冠 / 魔法少女になり隊 / 彼女 in the display / SALTY DOG
Slipknot（スリップノット）
アメリカで結成されたヘヴィメタルバンド。1999年にリリースした1stアルバム「SLIPKNOT」が世界的な大ヒットを記録した。各メンバーがそれぞれユニークなマスクを被ってパフォーマンスをすることでも知られ、2000年2月には初来日公演を成功させた。2012年から開催していた自主企画イベント「KNOTFEST」を、2014年には「KNOTFEST JAPAN」として日本で開催。ONE OK ROCK、MAN WITH A MISSION、SiM、Crossfaithら日本のアーティストが出演した。2016年10月に2度目の「KNOTFEST JAPAN」を開催する。
Crossfaith（クロスフェイス）
2006年11月にKenta Koie（Vo）、Terufumi Tamano（Programming, Vision）、Kazuki Takemura（G）、Hiroki Ikegawa（B）、Tatsuya Amano（Dr）により結成。2009年4月にリリースした1stアルバム「The Artifical theory for the Dramatic Beauty」が国内メタルコア、スクリーモシーンを活気付ける起爆剤に。その後「Warped Tour UK」「Sound Wave Festival 2013」「Download Festival 2014」「Reading / Leeds Festival 2014」など海外の大型フェスにも多数出演し、各国のメディアに取り上げられる。2014年10月にキャリア初となるシングル「MADNESS」をソニー・ミュージックレーベルズからリリースするが、2015年1月にKazukiが脳内出血の治療によりライブ活動を休止。サポートギタリストを迎えてライブ活動を行いながら新曲レコーディングを実施し、9月にメジャー1stアルバム「XENO」をリリースした。同月にKazukiが復帰。2016年7月にシングル「New Age Warriors」をリリースし、9月よりバンド史上最長のツアー「New Age Warriors Tour 2016」を開催している。
2016年10月19日更新
