音楽ナタリー PowerPush - KNOCK OUT MONKEY
ネット時代に問う「本物に触れる大切さ」
ライブ定番曲を静かなルームミュージックにリアレンジ
──もう1曲の「TODAY ~another one~」は、ライブの定番曲「TODAY」のリアレンジバージョンですね。
w-shun 「TODAY」はものすごくやり慣れていて、何も考えないでもバッとやれる曲なんですよね。
dEnkA 人気もあるしね。
w-shun 歌詞の共感率で言ったら、1番か2番じゃないですかね。それを新しいアレンジでやってみようっていうことですね。こういうトライもどんどんやっていきたいんですよ。このアレンジもカッコいいと思うし、新しい発見も多いので。レコーディングは大変でしたけどね。これが一番時間かかったんじゃないかな、今回のシングルの中で。
ナオミチ うん、めっちゃ難しかった。
dEnkA そうやね。
──ジャズのテイストですからね、このアレンジ。
w-shun そうですね。ルームミュージックというか、部屋で静かな音楽を聴くのも好きなんですよ。洗濯物を畳みながらボサノバを聴いたり(笑)。ロックは気持ちを上げてくれるものだけど、心を落ち着かせるのも、音楽が持っている力のひとつですからね。そういうことを自分たちもやってみたいって言ったら、メンバーの皆さんも快く受け入れてくれて(笑)。
dEnkA 未知の領域でしたけどね。ずっと指弾きしてるんですけど、それも初めてだったし。音の並べ方も、全部考え直したんですよ。どういう響きが一番いいだろう?ってずっと考えて……。こういうアレンジって、若い子にはどんなふうに聞こえるんだろう?
──ライブでも聴いてみたいですけどね。シングルの初回盤には7月25日になんばHatchで行われたワンマンライブの映像を収録。KNOCK OUT MONKEY史上、最大の動員人数だったわけですが、今振り返ってみるとどんなライブでしたか?
w-shun めっちゃ好き勝手にやりましたね(笑)。最後のほうで「もっと来いよ、コラ!」って女の子が叫んで、いきなり1曲増やしたりとか。
ナオミチ ワンマンツアーのファイナルだったんですけど、曲のつながりを含めて、かなり綿密にリハをやったんですよ。そこはちゃんとできたと思うし、映像からも感じてもらえるんじゃないかな、と。
アウェイには慣れてる
──最後に今後の展開について。大型イベントへの出演が続いていますが、中でも「KNOTFEST JAPAN 2014」に参加が決まったときはかなり驚きました。
亜太 俺らもビックリしましたよ。普通に観に行こうと思ってたイベントなんで。
w-shun そう、この日は休みにしてましたから(笑)。
ナオミチ そしたら、いきなり出演が決まって。
w-shun 俺らはメタルバンドではないですけど、自分たちのライブを遠慮しないで全力でやれば、そこから得られるものはめちゃくちゃあると思うんですよね。どうなるかはフタを開けてみないとわからないですけど、まあ、俺らはずっとアウェイでやってきたし……。
亜太 そうね(笑)。
w-shun 7、8割はアウェイだったと思いますよ。どこに行っても「なんだ、おまえら?」みたいな状況だったし、それが普通だと思ってたので。
亜太 自分たちのイベントでも、呼ぶメンツのジャンルはバラバラですからね。ずっと前ですけど、SiM、Fear, and Loathing in Las Vegas、俺らっていうイベントをやったこともあるし(笑)。
w-shun どこかのシーンに属していたわけではないですからね。そのおかげで、いろんなタイプのバンドと仲良くさせてもらってるんですけど。なんて言うか、どこかで“一匹狼”みたいな感じもあるんですよ。自分たちの音楽、楽曲に対する信念さえブレてなければ、それでいいというか……。もちろん、友達は欲しいですけど(笑)。
──新しい曲の制作も続いてるんですか?
w-shun そうですね。リリースは続いてますけど、不思議と「もう作れない」という感じは全然なくて。むしろ、やればやるほど、ずっと作れそうな気もするんですよね。個人的に新しい音楽を発掘するのも楽しくなってるし、どんどん幅も広がっていくんじゃないかな、と。いい状態ですね、今は。
- ニューシングル「How long?」2014年11月19日発売 / Being
- 初回限定盤 [CD+DVD]1944円 / JBCZ-6011
- 通常盤 [CD]1296円 / JBCZ-4012
CD収録曲
- How long?
- If you fly
- TODAY ~another one~(通常盤のみ収録)
初回限定盤DVD収録内容
Live at 2014.07.25 Namba Hatch
"INPUT ∝ OUTPUT" Tour -Final- セレクション
- I still
- Paint it Out!!!!
- Greed
- Challenge & Conflict
- realize
- You have got freedom
- BREAK
- Flight
LIVE INFORMATION
MERRY ROCK PARADE 2014
- 2014年12月21日(日)愛知県 ポートメッセなごや
ROTTENGRAFFTY presents ポルノ超特急2014
- 2014年12月23日(火・祝)京都府 京都パルスプラザ
rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 14/15
- 2014年12月29日(月)千葉県 幕張メッセ国際展示場1~11ホール / イベントホール
KNOCK OUT MONKEY TOUR 2015
"Mr. Foundation"
- 2015年1月28日(水)東京都 CLUB PHASE
- 2015年1月31日(土)北海道 BESSIE HALL
- 2015年2月5日(木)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
- 2015年2月7日(土)香川県 DIME
- 2015年2月8日(日)広島県 ナミキジャンクション
- 2015年2月14日(土)福岡県 DRUM Be-1
- 2015年2月15日(日)長崎県 DRUM Be-7
- 2015年2月21日(土)岩手県 Club Change WAVE
- 2015年2月22日(日)宮城県 darwin
- 2015年2月28日(土)新潟県 CLUB RIVERST
- 2015年3月1日(日)石川県 vanvan V4
- 2015年3月7日(土)岡山県 IMAGE
- 2015年3月8日(日)愛媛県 松山SALONKITTY
- 2015年3月15日(日)静岡県 HAMAMATSU FORCE
KNOCK OUT MONKEY(ノックアウトモンキー)
神戸で結成。w-shun(Vo, G)、dEnkA(G)、亜太(B)、ナオミチ(Dr)からなる4人組バンド。ラウドロック、レゲエ、ヒップホップ、メタル、エモといったさまざまなジャンルの要素を取り入れたキャッチーなサウンドと、感情むき出しに咆哮するボーカルが魅力。2012年にはアンドリューW.K.の来日公演でサポートアクトを務めたほか、「SUMMER SONIC」をはじめ数々の大型フェスに出演し、その名を広く知らしめた。2013年10月に1stシングル「Paint it Out!!!!」でビーイングよりメジャーデビューし、同年12月にはZebraheadの来日ツアーにゲストアクトとして参加。2014年2月にフルアルバム「INPUT ∝ OUTPUT」を発表した。同年7月に大阪・なんばHatchでのワンマンライブを大成功させ、同月に「Wonderful Life」、8月に「Greed」というシングル2作品を連続発売。精力的にリリースを重ね、11月に4枚目のシングル「「How long?」を発表する。