ナタリー PowerPush - KNOCK OUT MONKEY
激動の1年をINPUT、次の一歩へOUTPUT
満足は一切してない
──「INPUT ∝ OUTPUT」というタイトルについては?
w-shun さっきも言いましたけど1年かけてずっと作ってたんで、去年のライブであったり日常生活がすごく凝縮されてると思うんですよ、このアルバムは。吸収すること(INPUT)、吐き出すこと(OUTPUT)は自分たちの中でイコールでつながっていたりもするし。アルバムを聴いてくれた人もこのアルバムをなんらかのインプットにしてもらって、それぞれのアウトプットにつなげてくれたらいいな、と。
──確かにインプットが多い1年でしたからね、去年は。
w-shun そうですね。例えばライブにしても、表情を見たり、声を聞いたりしてお客さんと正面から相対することでインプットさせてもらってる感覚があって。
亜太 月並みですけど、去年は激動の年でしたからね。メジャーっていう舞台に上がって、真新しい経験、出来事が増えたんですよ。大きいフェスやイベントにもたくさん出させてもらって。
w-shun フェスに出させてもらうのは大いなる一歩なんですけど、まだまだこの位置かって思うことも多くて。もっと遅い時間だったり、もっと大きいステージでやるためにはどうしたらいいか?ということも考えるし、それが次の一歩につながりますからね。苦虫を噛み潰すじゃないですけど、悔しい思いもいっぱいしたし、満足は一切してないですから。去年の「COUNTDOWN JAPAN」のときに、Dragon Ashのメンバーに会ったんですよ。3年くらい前のDragon Ashのツアーでオープニングアクトのオーディションがあって、僕らは大阪で出させてもらったんです。それをきっかけにしてさらに勢いよく進んでいけたところもあったし、自分たちにとってはすごく大きなことで。で、年末に挨拶しに行ったらケツを叩かれるようなことを言われて……。ガチで影響を受けた人たちなんで、そんなことを言ってもらえるのはすごく光栄だったから、自分の中の欲もさらに出てきましたね。
ワンマンで感動
──去年の12月にはZebraheadのツアーにも帯同してましたよね。
w-shun はい。とんでもない野郎たちでした(笑)。
ナオミチ 英語はしゃべれないんですけど、ノリでコミュニケーションをとりながら。
w-shun 初日の大阪が終わったあと一緒に打ち上げに行ったんですけど、それがホントにヒドくて。国境を越えた飲ませ合い(笑)。超仲良くなりましたね。
──Zebraheadもルーツの1つになってるバンドなんじゃないですか?
w-shun 完全に聴いてましたね、高校生のとき。Limp bizkitとか、ちょっと重めのバンドに行くまではずっとZebraheadとかを聴いてて。今回のツアーは3日間だけだったんですけど、「あれ?」って不思議な気持ちになる瞬間が何度かありましたね。「このベロベロに酔っ払ってる外人、自分が好きなバンドの人たちやんな?」って(笑)。それもうれしかったし、貴重な経験でした。
ナオミチ あとはやっぱり大阪と東京のワンマンですよね。大阪はBIGCAT、東京はクアトロだったんですけど、ありがたいことにどちらもソールドアウトになって。去年の頭にはそんなことができるとはまったく思ってなかったので、いまだに信じられないほどインパクトがあって……。
亜太 「ウソやん!?」って(笑)。
ナオミチ そうそう(笑)。大阪は地元(神戸)に近いんですけど、ずっと苦しんでましたからね。お客さんの動員が少なくて、ライブハウスの人に「おまえらもうちょっとがんばれよ」って言われたこともあったし。
w-shun 「次もこんな結果やったら、二度と出さへんぞ」って言われたしな。ワンマンって全員が自分たち目当てのお客さんじゃないですか。曲を知ってくれてるし、全員が歌ってくれてたりすると「苦しみながら作ってよかったな」って思ったり。バンドをやってて楽しいって思うことは多いですけど、そこまで感動することって滅多にないですからね。
dEnkA 「MINAMI WHEEL」も印象に残ってますね。4年連続で出場させてもらったんですけど、最初は小さいハコから始まって、去年一番大きい会場(BIGCAT)でトリをやらせてもらったんですよ。しかも入場規制になるくらいお客さんが来てくれて。初めて出たときとかはもう……。
w-shun 始まる15分前くらいまで全然客がいなくて「おい、大丈夫か?」っていう(笑)。そうやって悔しい思いをしながら、ちょっとずつ大きくなってきたんですよね、ホントに。
──一段一段、階段を上ってきたバンドですからね。
w-shun そうですね。いきなりバーンと売れたバンドにはわからないことも経験してると思う。
- ニューアルバム「INPUT ∝ OUTPUT」/ 2014年2月26日発売 / Being / JBCZ-9003
- [CD] 2625円 / JBCZ-9003
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収録曲
- Prologue ~Battle against the Apes~
- I still
- You have got freedom
- Paint it Out!!!!
- Change
- The large world
- Dear
- Challenge & Conflict
- Gun shot2
- Flight
- Sunrise
LIVE INFORMATION
The BONEZ "Astro Tour 2014"
- 2014年3月4日(火)愛媛県 松山SALONKITTY
- <出演者>
The BONEZ / COUNTRY YARD / KNOCK OUT MONKEY - 2014年3月5日(水)香川県 DIME
- <出演者>
The BONEZ / COUNTRY YARD / KNOCK OUT MONKEY
MUSIC CUBE 14
2014年3月23日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO
となりのバンドマンツアー2014
- 2014年3月25日(火)岡山県 IMAGE
- <出演者>
グッドモーニングアメリカ / the band apart / KNOCK OUT MONKEY - 2014年3月26日(水)大阪府 BIGCAT
- <出演者>
グッドモーニングアメリカ / the band apart / KNOCK OUT MONKEY
ARABAKI ROCK FEST.14
2014年4月26日(土)~27日(日)
宮城県 みちのく公園北地区エコキャンプみちのく
※KNOCK OUT MONKEYの出演日は後日発表。
TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2014
2014年5月25日(日)東京都 江東区立若洲公園
KNOCK OUT MONKEY TOUR 2014 "INPUT ∝ OUTPUT"
- 2014年4月4日(金)兵庫県 チキンジョージ
- 2014年4月6日(日)福岡県 Queblick
- 2014年4月12日(土)北海道 COLONY
- 2014年4月20日(日)神奈川県 club Lizard YOKOHAMA
- 2014年5月3日(土・祝)愛知県 ElectricLadyLand
- 2014年5月10日(土)京都府 KYOTO MUSE
- 2014年5月11日(日)石川県 vanvan V4
- 2014年5月17日(土)広島県 ナミキジャンクション
- 2014年5月31日(土)香川県 DIME
- 2014年6月8日(日)宮城県 仙台MACANA
- 2014年6月14日(土)大阪府 BIGCAT
- 2014年6月22日(日)東京都 LIQUIDROOM ebisu
KNOCK OUT MONKEY(のっくあうともんきー)
神戸で結成されたw-shun(Vo, G)、dEnkA(G)、亜太(B)、ナオミチ(Dr)からなる4人組バンド。ラウドロック、レゲエ、ヒップホップ、メタル、エモといったさまざまなジャンルの要素を取り入れたキャッチーなサウンドと、感情むき出しに咆哮するボーカルが魅力。精力的にリリースを重ね、じわじわとロックファンの注目を集める。2012年にはアンドリューW.K.の来日公演でサポートアクトを務めたほか、「SUMMER SONIC」をはじめ数々の大型フェスに出演し、その名を広く知らしめた。2013年10月に1stシングル「Paint it Out!!!!」でビーイングよりメジャーデビュー。同年12月にはZebraheadの来日ツアーにゲストアクトとして帯同した。2014年2月に待望のフルアルバム「INPUT ∝ OUTPUT」をリリースし、4月からは全12都市を回るワンマンツアーを実施する。