ナタリー PowerPush - KNOCK OUT MONKEY
思いを吐き出せ! 暴れ猿、メジャーへ突撃
いろんなところでギャップを感じた
──シングルの2曲目に収録されている「CRASH」は、まさにそういう気合いが感じられる曲ですね。すごい音圧だし、めちゃくちゃアグレシッブで。
w-shun これはもう、やりたいようにやっただけですね(笑)。根を詰めて作り上げたというより、本能的にやった感じというか。「Paint it Out!!!!」はキャッチーというか、メジャーコードを使って組み立てていった曲だから、こっちは牙剥き出しな感じにしたいな、と。対照的かもしれないけど、僕らはどっちもナチュラルにやってるんですけどね。
亜太 「CRASH」は特に何もないです(笑)。リフにしても展開にしても、「これ、カッコいいんじゃね?」ってだけで作っていったので。
w-shun わりととがってた時期だったんですよ、この曲を作ったときって。それは歌詞にも出てると思うし。
──とがってる時期というと……?
w-shun 環境がよくなっていくのはもちろんうれしいことなんですけど、そのぶん、いろんなところでギャップを感じることもあったんですよね。去年、今年といろんな人と接する機会が増えて、そのなかで「え?」と思うことだったり、「なんでわかってくれへんのかな」ってことだったり。たぶんそういう時期なんだと思うし、それを目に見える形で出すのも潔いかな、と。
ワンマンではいい意味で裏切りつつ、面白いことを
──最後に、10月に行われるワンマンライブについて。会場は大阪BIG CATと渋谷CLUB QUATTROですが、「Paint it Out!!!!」も派手に披露されることになりそうですね。
w-shun いや、やるかどうかわからないんです……。
亜太 怒られるで(笑)。
w-shun もちろんやりますよ(笑)。前回のツアーファイナルが(DVDとして)パッケージされるっていうのもあるし、また違うことをやりたいので。いい意味で裏切りつつ、面白いことをやれたらいいな、と。ワンマン自体も2年ぶりだし、東京のワンマンは初ですからね。
──バンドにとっても新しいトライになりそうですね。
w-shun そうですね。自分らとお客さん、関係者の人たちも含めて、みんなが楽しむことで、その日が成り立つと思ってるので。まずは自分たちがやりたいこと、面白いと思ってることをできるだけ形にしていきたいですね。その上で、来てくれた人たちに何か爪痕が残せたら一番いいんじゃないかなって思ってます。
CD収録曲
- Paint it Out!!!!
- CRASH
DVD収録内容
Live at 2013.05.23 Shibuya O-WEST「reality & liberty」Tour -Final-
- Scream & Shout
- Blazin'
- Gun shot
- 実りある日々
- Bring it back
- TODAY
- realize
- Neverland
- Primal
- BREAK
- HOPE
- JET
- Climber
KNOCK OUT MONKEY(のっくあうともんきー)
神戸で結成されたw-shun(Vo, G)、dEnkA(G)、亜太(B)、ナオミチ(Dr)からなる4人組バンド。ラウドロック、レゲエ、ヒップホップ、メタル、エモといったさまざまなジャンルの要素を取り入れたキャッチーなサウンドと、感情むき出しに咆哮するボーカルが魅力。精力的にリリースを重ね、じわじわとロックファンの注目を集める。2012年にはアンドリューW.K.の来日公演でサポートアクトを務めたほか、「SUMMER SONIC」をはじめ数々の大型フェスに出演し、その名を広く知らしめた。2013年3月にミニアルバム「reality & liberty」をリリースし、同年10月2日に1stシングル「Paint it Out!!!!」でビーイングよりメジャーデビューを果たす。