「ボイプラ」の“恩師”が参加
──デビュー曲「overture~the blue wave」は、KJRGLを象徴する曲になっていますね。
AKIRA そうですね。「prologue~the deepest blue」と比べると明るい雰囲気になって、まさに深海から浮上しているイメージ。でもまだ海から上がりきれていない感じがあって、「ここからどうなっていくんだろう?」と想像を膨らませられる楽曲になっていると思います。
──この曲のパフォーマンスのポイントを教えてください。
RIKU 曲に比例して、振付もさわやか。サビには「手を伸ばした」という歌詞で手を伸ばす、といったわかりやすさもあるし、みんなで腕を組むシーンはかわいいかなと。楽しくて真似しやすいパートも多いと思います。
SAERON 僕は、ファンの皆さんに見てほしい部分があります。AKIRAくんが飛ぶシーンです。
一同 あー!
AKIRA メンバーの中で僕が圧倒的に重いのですが、みんなで僕を持ち上げるシーンがあって。そのときに、僕がSAERONの肩に座るんです。
SAERON 僕が下でがんばっているのでぜひ観てください(笑)。
DIEN 振付をしてくださったのが、東方神起さん、SEVENTEENさん、EXOさん、THE BOYZさんなどの振付も手がけている1MILLION DANCE STUDIOのペク・グヨンさんなんです。
RIKU 僕とDIENくんが出演していた「BOYS PLANET」で“ダンスマスター”として指導してくださっていた先生なので、一緒に仕事ができてすごくうれしかったです。
DIEN 「BOYS PLANET」には100人近い練習生がいたから「僕のことは覚えていないかな?」と思っていたのに、踊っている僕らを見て「あ、このグループに入ったんだね。前よりもダンスが上手になったね」と、覚えていてくださったうえにダンスを褒めてもらえたんです! うれしかったなあ。
RIKU 「BOYS PLANET」の先生と再会できたのももちろんうれしかったですし、僕たちが憧れているアーティストの振付を担当してきた方にパフォーマンスを作ってもらえることがうれしくて。また一歩憧れに近付けた気持ちになって、モチベーションが上がりました。
──デビューできたのも、先生への恩返しになりますよね。
RIKU そう思ってもらえるように、もっとがんばります!
まず曲を渡されて……
──1st EPには「overture~the blue wave」が日本語バージョンで収録されています。日本語で歌ってみてどうでしたか。
DIEN 発音が難しかったけど、楽しかったです。韓国語だった歌詞を日本語で歌うのは、リズムも違うし、不思議な感覚でした。
KOUKI この曲の歌詞はすごく奥深いから、それを表現するのは日本語のほうが向いているのかもしれないですね。日本語って同じ発音でも意味が違う言葉がたくさんあるし、韓国語や英語よりも一人称が豊富じゃないですか。そういう細かいニュアンスが日本語になることで、世界観をより深く理解してもらえたらうれしいです。
──そんな歌詞への思い入れが強いKOUKIさんは、「Beautiful Dream」で作詞を手がけていますね。
KOUKI この曲はリリースまで約半年かかりました。ここにいるメンバーたちは、長い間デビューという夢に向かって練習生生活を送り、何もできなかった時期を乗り越えて集まりました。そのときの心情はもちろん、いろいろな場所で僕らのことを知って、デビューを待っていてくれた方々に伝えたいこと、そして、これから出会うVOISEA(KJRGLファンの呼称)のみんなに伝えたい思いを歌詞に込めました。「このパートのこの歌詞は、このメンバーに歌ってもらうとファンの方に喜んでもらえるかな」といったことなども考えながら書いたんです。
──ファン1人ひとりのことを考えながら書いたんですね。
KOUKI はい。最初はこの曲が1st EPに収録されることを知らなかったんです。まず曲を渡されて、「ファンの皆さんへの思いを歌にして」と言われて。「どうしようかな?」から始まって、ここまで来ました(笑)。すごくいい形にできたと思っています。
──作詞をするにあたり、どのような思いを込めましたか?
KOUKI 1人でも多くの人にこの曲を届けたいという思いで書きました。どんな環境の人が聴いても、聴き手が主人公になれる曲にしたかった。こちら側の気持ちを押し付けると重くなりすぎるから、軽く聴ける歌詞にしたかったんです。
──メンバーの皆さんは、KOUKIさんが書いた歌詞を見てどう思いましたか?
DIEN 最初に聴いたデモには英語の歌詞が付いていたのですが、メロディがすごくよかった。だから、KOUKIくんの歌詞をとても楽しみにしていたんです。歌詞ができあがったとき、僕たちは韓国語に訳したものを見せてもらったけど、メンバー1人ひとりのストーリーが詞に反映されていてすごく感動しました。誰がどのパートを歌うかのパート分けもすごくしっかり考えられていたことにも感動しましたね。KOUKIくんが毎日のようにがんばって歌詞を書いてる姿を見ていただけに、すごく大変だったろうな……と胸が熱くなりました。
ISAAC 僕もデモのときからいい曲だと思っていましたが、僕たちの声が入った完成版ができたとき、すごく感動しました。「KOUKIくんが一生懸命歌詞を書いてくれたんだな」と思ったら、ちょっと泣きそうになった(笑)。僕たちの曲の中で、一番のお気に入りです!
AKIRA うん。レコーディングに向けて練習してるときは、「いい歌詞だな」という感覚だったけれど、6人の声で聴いたときに、「KOUKIが言いたかったことは、こういうことなんだ!」とわかった。メンバー1人ひとりのストーリーが、映像のように浮かび上がる歌詞だなあ、と感動したのを覚えています。
──「Beautiful Dream」でチームの絆がより強固になったんですね。ちなみに今、皆さんは日本で一緒に暮らしているそうですが、6人での共同生活も絆が深まる1つの理由ではないでしょうか。生活するうえでの各人の“担当”はありますか?
SAERON うーん、掃除エリアの担当があるくらいですね。
AKIRA 僕はトイレ。
RIKU 僕はリビング。
KOUKI 僕はお風呂場。
DIEN 僕はガレージ。
SAERON 僕は地下のスタジオの階段とトイレ。
ISAAC 僕は玄関と下駄箱です。
AKIRA それ以外の食事作りなどは、各人がやりたいタイミングでやっています!
──メンバーと一緒に住んでいて「楽しいな」と思うときは?
RIKU 暇なときでも誰かいるから、一緒にゲームができることですね(笑)。
SAERON みんなでボウリングしたりもしますよ。
「待っていてよかった」と思ってもらいたい
──デビューという夢を叶えたKJRGLは、これからどんなアーティストを目指していきますか?
RIKU いろいろな国籍のメンバーが集まってるので、まずはそれぞれの母国で愛してもらえるチームになるのが大きな目標かな。それと、「KJRGLといえばアレだよね!」と言われるような独自のカラーをもっとお見せできればと思っています。
──では、来年の目標は?
AKIRA とにかく、たくさんのファンの方々に会う。今年はそういう機会が少なかったので。
──その足がかりになりそうな初ライブ、「KJRGL DEBUT LIVE ~KJRGLad to sea you !!~」が12月23日に開催されますね。
SAERON たくさんのファンの皆さんの前でステージを見せられる機会なので、メンバー全員で「どうすればファンの皆さんに幸せを伝えられるステージになるかな?」と考えながら、さまざまな曲をがんばって準備しています。
AKIRA この6人が集まって初めてのワンマンライブです。ずっと会えない環境でも応援し続けてくれた方たちがたくさんいるので、このライブでお会いして、「KJRGLの活動を待っていてよかった」「KJRGLを応援してよかった」と思ってもらえるようなパフォーマンスをお見せしたいです。そして「これからもKJRGLを応援したい」と思ってもらえるようにがんばります!
プロフィール
KJRGL(カジャーグル)
SME Japan×SME Koreaの合同プロジェクト発の6人組グローバルボーイズグループ。日本人メンバーのAKIRA(川口明)、KOUKI(阪本航紀)、RIKU(町田陸)、韓国人メンバーのDIEN(ジョン・ホジン)、SAERON(イ・セロン)、そしてアメリカ国籍を持つISAAC(ジョン・アイザック)からなる。グループ名は日本語のクジラ(KUJIRA)と韓国語のクジラ(GOLAE)をかけ合わせて作られた。2024年9月にプレデビュー曲「prologue~the deepest blue」、デビュー曲「overture~the blue wave」を配信リリース。11月には初のフィジカル作品となる1st EP「prelude~the brilliant blue」を発売した。12月23日、東京・Spotify O-WESTでデビューライブ「KJRGL DEBUT LIVE ~KJRGLad to sea you !!~」を開催する。
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