似ても似つかない男の人が女装してるMV

──ミュージックビデオも撮影されたそうですが、どんな感じになってるんですか？

やつい　とにかく、ばってんさんが僕らの周りをぐるぐる回ってるんですよ。大人がみんなにディスられて戸惑ってる。で、今度はオレらもやるぞって感じで動いて、最終的にはみんなで大団円っていうMVです。撮影は朝5時集合で大変だったけど、あっと言う間に終わったよね。

ばってん少女隊　はい！

やつい　僕が予定があって、午前中で撮影から抜けなきゃいけなかったんです。でもそのあとにも出演シーンがあったらしく、そこは全然知らない人が僕の役をやってます。似ても似つかない男の人が女装して立ってるシーンがあるんだよ。

ばってん少女隊　えー！

やつい　背丈もまったく違う人だからね。知らない人がいるシーンがMVの観どころです（笑）。

ばってん少女隊　アハハハ！（笑）

やつい　撮影中は、ばってんさんがおっさん3人に戸惑ってたので、気合いを入れたら生き生きし始めたっていうのはありましたね。

上田　やついさんに肩を揺らしてもらって、楽しかったです。

やつい　自由演技のシーンで、1人の肩を揺らしたらすごく顔が生き生きするのを発見したので、そこから全員を揺らしていきました（笑）。

上田　それで私たちもこれからテンションアゲるときは、肩を揺らし合おうってことになりました（笑）。

ばってんメンバーの人を振り向かせる強い力とは？

──曲の中で「今うちらに必要なのはただ 人を振り向かせる強い力」とばってんの皆さんは歌ってますが、自分ならではの人を振り向かせる魅力はなんだと思いますか？

やつい　自分じゃ言いづらいと思うから、みんなで言い合おうか。リーダーの上田さんはどんな強い力があると思う？

西垣　情熱の塊みたいです。すごい気合いがあって、赤い色に染まってる感じです。

春乃　話が面白いです。でも、うるさいんです。

上田　私、声が大きいみたいで、よく人に、コショコショ話がコショコショ話じゃないって言われるんです。音がないより、音があったほうがいいかなと思って。

やつい　それはコショコショ話じゃないね（笑）。でも、声が大きいことはいいことだよ。

上田　あと、空手やってます。

やつい　空手やってるの！ だから声が大きいんじゃない？ 小さい声だと怒られるでしょ。

上田　はい。「押忍！ 押忍！」って言ってます。

やつい　じゃあ、西垣さんはどう？

春乃　有彩は独特なので、いきなりぶっ飛んだ話をしてくるんですよ（笑）。

上田　あと、自由演技がうまいんです。

西垣　演技とか習ったことがないんですけど、演技をするのが好きなんです。自分でアドリブで物語を作って、人を巻き込みながら演技して、最後は華麗に終わるのが好きです。

やつい　すごいじゃん。エチュードができちゃうんだね。演劇で、設定だけ決めて自由に舞台を作るエチュードっていうのがあるのよ。それが得意ってことでしょ？ それはまさに演劇の手法ですよ。

西垣　そうなんですか？ 私、いつか役者もするし、脚本も書くし、監督もやりたいんです。

やつい　北野武さんみたいじゃない。それはすごい力だよ。

西垣　1回、すっごい大作を書いたんです。「バリー・フラナガン」ってタイトルの劇で……。

やつい　それは一体何？（笑）

春乃　福岡の福岡 ヤフオク!ドームのそばにウサギの銅像があって、それを作ったのがバリー・フラナガンって人なんです。

西垣　物語の概要を簡単に言うと、バリー・フラナガンを探しに行く、子供たちの物語なんです。

やつい　おー、西垣さんすごいね。興味が尽きないよ。それは、メンバーみんなでやったの？

西垣　はい！ それで、先週、蒼良と一緒にバリー・フラナガンごっこをしたんです。理子がバリー・フラナガン役で、私が主人公で、蒼良が親友で大きな手助けをしてくれる役。

やつい　それ観たいね。今度ライブでやったほうがいいよ。福岡の人はみんな知ってるでしょ。映画化もあるかもよ。

西垣　うわー、映画になったら観に来てください！

やつい　行きますよ（笑）。