「トイ・ストーリー2」へのオマージュに感激
──世界中の「キングダム ハーツ」ファンが待望していた新作が1月に発売されました。ナンバリングタイトルとしては、実に14年ぶりの新作です。
いやー、長かった!
──でも待ったかいがありましたよね。初登場のワールドがたくさんですし、メインストーリー以外のやりこみ要素も含めて充実した作品になっていて。岡崎体育さんがプレイしてみて気に入ったワールドはどこでしたか?
今回はやっぱりトイボックスですね。僕は「トイ・ストーリー」が大好きなので、ウッディとバズと一緒に冒険ができてワクワクしました。
──ディレクターの野村哲也さんによると「トイ・ストーリー」のワールドは、最初にプロット制作に取り掛かって、ピクサーに直接許可をもらいにいったりなどしながら、2年以上の月日をかけてシナリオを完成させたそうなんです。そんなこともあって、野村さんも一番思い入れのあるワールドにトイボックスを挙げていました。
そうなんですか。トイボックスは冒頭の演出から最高なんですよ。「VERUM REX」(架空のゲーム)のCMから始まって。あれは「トイ・ストーリー2」のオープニングのオマージュで「何これ……?」とプレイヤーが思っていると、実はレックスがアンディの部屋で観ていたテレビCMだったという。あの演出は「トイ・ストーリー」ファンとしてめちゃくちゃうれしかったですね。
──そしてアンディの部屋を自分がおもちゃサイズになって自由に走り回れるなんて夢のような体験ですよね。
当たり前のように映画で観たままのアンディの部屋がそこにあって、「全部アンディのやつや!」とうれしくなりました。部屋だけじゃなくてアンディの家の外まで再現されているのも最高でしたね。みんなで家を飛び出して道路を走るのは映画の中でもあるシーンだし、自分の操作でウッディたちとそれができるのは本当に興奮しました。
──トレーラーや画面写真が出て一番みんなが熱狂した「トイ・ストーリー」が舞台のワールドがこんなに序盤に登場することにも驚きましたし、それと同時にこれから先に「トイ・ストーリー」のワールド以上のワクワクするワールドが待ち受けているんだと期待も膨らみました。
もったいぶることなく序盤から出しちゃうのか……と僕も思いました。トイボックスもそうですけど、今回はディズニー作品の中でもCGアニメ作品のワールドが多くて、本当に映画の世界に入り込んだ感覚になれましたね。なんというか……再現度が完璧だなと思いました。
──確かに言われてみればそうですね。「モンスターズ・インク」の世界が舞台のモンストロポリスや「ベイマックス」が舞台のサンフランソウキョウも、映画作品の続きの世界が描かれていて、それにも感動しました。あと「モンスターズ・インク」のサリーはものすごく毛並みがきれいでした。
確かに。あの毛並みはスクエニさんの努力の賜物ですよね。本当にすごい技術だと思います。毛並みと言えばスクエニですよ。あと今回もそれぞれのワールドの秩序を守るために3人の姿が変わるワールドがあるのですが、モンストロポリスではソラたちもモンスターになっていて、それもまたかわいいんですよ。単眼になったドナルドを見てブーが「マイク・ワゾウスキ!」って言ってるのもいいんですよね。
──そういえば今日、マイクみたいな色のお洋服ですね。
そうですね。フォルムは完全にサリーなんですけど、色はマイクの色にさせてもらってます(笑)。
爽快感に拍車をかける「アトラクションフロー」
──あと今作にはモバイルポータルという現代では欠かせないスマホのようなアイテムが登場します。モバイルポータルは、シリーズおなじみの「ジミニーメモ」を見ることができたり、写真を撮ることができたり、テレビ電話ができたりと、まさにスマホのような働きをします。そして今回は各ワールドに、“幸運のマーク”と呼ばれる王様の形をしたマークが散らばっています。これを撮影して記録するという、モバイルポータルのカメラ機能を使ったサブクエストも用意されていますが試してみましたか?
いや、まだ「幸運のマーク」は集めてないんです。でも「幸運のマーク」集めやミニゲーム「クラシックキングダム」みたいなやりこみ要素がたくさんあるところも素晴らしいですよね。
──「キングダム ハーツ」シリーズは派手なアクションエフェクトも魅力の1つだという話が先ほどありましたが、今回は「アトラクションフロー」というより一層派手なアクションも用意されています。こちらはテーマパークのアトラクションにソラたちが乗り込んで敵を倒していくというものですがプレイしてみていかがでしたか?
バイキングみたいな船に乗ったりして敵をガンガン倒せるのなんかは、「キングダム ハーツ」シリーズのアクションの特徴である爽快感に拍車をかけていますよね。とにかく見ていて気持ちがよくて、敵がもうおらんくなってもずっとやり続けてしまう(笑)。
──ほかのキャラクターとの連携技もドリームマッチ感があっていいんですよね。トイボックスではウッディとバズと一緒にロケットに乗れます。
そうなんですよ! あのロケットは照準を合わせるのが難しいんですけど、バチッと合って敵を倒せたときは最高の気分になれますね。
──キャラクターを呼び出せるリンクの機能で、旧作に登場したアリエルやシンバたちと一緒に戦えるのもいいなと思いました。
懐かしいですね! あと「シュガー・ラッシュ」のラルフなんかも出てくるし、新旧作品から仲間を呼べて、ディズニー好きにはたまらないなと思いました。
──ほかに岡崎体育さんが、過去作品と比べて感動したところはありますか?
映像美ですかね。カットシーンなんかはまるで映画を観ているようでしたし、高い解像度の中で爽快なアクションを繰り広げられるのが最高だなと思いました。あとキャラクターの口の動きとかもセリフとバッチリ合っていてすごいなと。
──映像美を味わうためにぜひ大きなモニターでもプレイしてもらいたいですね。
そうですね。僕、いつもは学習机の上に置いた18インチのテレビでゲームをしているんですけど、これだけ映像がきれいな「キングダム ハーツIII」はリビングのデカいテレビでやらなきゃなと思いました。
「キングダム ハーツ」は感動超大作
──「キングダム ハーツ」シリーズで自分と重なるキャラクターはいましたか?
うーん、感情移入できるのはピートです。僕はいまだに実家暮らしで母親に「ああしなさい。こうしなさい」と言われているんですけど、マレフィセントにいいように使われているピートの姿はまるで自分だなと思って(笑)。敵ですけど、どこか憎めない感じがすごくいいなあと思っていて、ピートにはあの世界でなんとか幸せをつかんでほしいと願っています。
──性格的にはどのキャラクターに惹かれますか?
ソラのコミュ力にも憧れるんですけど、僕はリク派なんですよ。ちょっと闇を抱えている感じもいいし、弱さが見えるところにも人間味を感じてすごく好きなキャラクターです。
──カイリについてはどうですか?
僕は年上の女性が好きなのでカイリはちょっと幼すぎるかな。好みで言うとヘラクレスの彼女のメガラですね。大人の魅力のある女性で好きです。まあでもカイリもかわいいから彼女の将来にも期待したいですね。
──ゲーム歴の長い岡崎体育さんが、ほかのゲームにはない「キングダム ハーツ」の魅力を挙げるなら?
ほかのゲームでは味わえないアクションの爽快感がまず1つ。あとシナリオも素晴らしくて、相関図を描くと本当に複雑に絡み合っていて、まるで映画のように分厚いストーリーなんです。ストーリーもアクションも素晴らしいから、きっと世界中で愛されているんだと思います。
──まだ「キングダム ハーツ」シリーズをやったことがない人に「キングダム ハーツ」を勧めるなら?
操作もシンプルだし、ディズニーの有名なキャラクターもたくさん出てくるので、あまりゲームをやらない人でも楽しめるシリーズ作品だと思います。アクションの爽快感は病みつきになりますよ。ストレス発散にもなりますし。あと泣きたい人にもオススメしたい。映画のセリフとシンクロすると「おおっ!」と思うし、ソラたちの友情にもグッときます。本当に感動超大作だと思うので、みんなにやってみてほしいです。
──これまでのストーリーを追える「キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス」「キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ」も発売されているので、「キングダム ハーツ」に初めて触れる人はぜひそちらもプレイしてから「キングダム ハーツIII」に臨んでもらいたいですね。
そうですね! 僕もね、6月の埼玉公演・さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブが終わったら1から一気にやりたいなと思っています!
※特集公開時に掲載していた一部キャラクターに関する発言に関して、著作権の都合により削除しました。
「キングダム ハーツIII」関連情報
無料ダウンロードコンテンツ配信
4月24日に無料ダウンロードコンテンツ「クリティカルモード」の配信がスタートした。
クリティカルモードでは、HPとMPが半分に低下、シチュエーションコマンドや魔法の使用頻度が低下するなど、RPGシステムとしての難易度が上昇する。代わりに、クリティカル専用アビリティの追加をはじめ、ゲーム開始時から使用可能なアクションが増えており、すでにプレイ済の人でも新たな遊び方で楽しむことができる。
また今回のダウンロードコンテンツでは、新たにキーブレードの引き継ぎ機能が追加されている。クリアデータがあれば、入手したキーブレードを強化していない状態で引き継いで「ニューゲーム」を始めることが可能になる。
本来の難易度でクリティカルモードを楽しみたい場合は、キーブレードを引き継がないでプレイすると歯ごたえのあるバトルが楽しめる。敵が強く、プレイヤー自身も強い状態で遊びたい場合は、キーブレードを引き継いでクリティカルモードをプレイするのがオススメ。
ゴールデンウィークセールを開催中
ゴールデンウィーク期間中、本作およびシリーズ作、3作品のセールを実施。「キングダム ハーツIII」を33%オフにて購入可能。
対象:「キングダム ハーツIII」
「キングダム ハーツ インテグラム マスターピース」
「キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ」
「キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス」
※いずれもダウンロード版のみ
期間:2019年4月24日(水)~5月7日(火)
- 「キングダム ハーツIII」
- 2019年1月25日(金)発売
販売元:スクウェア・エニックス
対応機種:PlayStation®4 / Xbox One
アクションRPG「キングダム ハーツ」シリーズのナンバリング3作目。2002年にリリースされた「キングダム ハーツ」から続いてきた物語“ダークシーカー編”の完結編となる。「トイ・ストーリー」「アナと雪の女王」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ベイマックス」などディズニーの作品を舞台としたワールドが多数登場。過去シリーズでも楽曲提供を行ってきた宇多田ヒカルの「Face My Fears」がオープニングテーマソングとして、「誓い」がエンディングテーマソングとして書き下ろされた。
©Disney. ©Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX
- 宇多田ヒカル「Face My Fears」
- 2019年1月18日(金)発売 / EPICレコードジャパン
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[CD] 1400円
ESCL-5150
- 収録曲
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- Face My Fears (Japanese Version)
ゲームソフト「KINGDOM HEARTS III」オープニングテーマソング - 誓い
ゲームソフト「KINGDOM HEARTS III」エンディングテーマソング - Face My Fears (English Version)
- Don't Think Twice
- Face My Fears (Japanese Version)
宇多田ヒカルのライブを楽しめるVRコンテンツ「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 - “光” & “誓い” - VR」が1月18日より配信中
- 岡崎体育(オカザキタイイク)
- 1989年生まれ、京都府出身の男性ソロアーティスト。2012年より地元のスーパーマーケットで働きながら「盆地テクノ(BASIN TECHNO)」という架空のジャンルを掲げて活動を開始。自主制作アルバムを発表しながら、関西を拠点にライブ活動を展開する。キャッチーなテクノポップサウンドと独創的な歌詞の妙、口パクによる強烈なライブパフォーマンスが注目を集める。Twitterに投稿した「冷蔵庫に貼ってあったメモ書きを英語風に読んでみた」と題した動画や、歌詞世界を忠実に再現したミュージックビデオ「MUSIC VIDEO」が話題になる。2016年3月にメジャー(巻尺)に音源を付けた“メジャーデビューアルバム”「MEASURE」を、5月にSME Recordsから正真正銘のメジャーデビューアルバム「BASIN TECHNO」をリリース。2017年3月に「MUSIC VIDEO」のクリエイティブや話題性が評価され、「第20回文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門で新人賞を受賞する。同年6月に2ndアルバム「XXL」を、2018年4月にタイアップ曲や提供曲をまとめた「OT WORKS」を発表した。2019年1月に3rdアルバム「SAITAMA」をリリース。同作を携え6月9日に埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演に挑む。
2019年5月10日更新