「キングダム ハーツIII」×岡崎体育|爽快アクションでストレス発散!20年来のゲーマーミュージシャンが“感動超大作”の世界を体験

ディズニーとスクウェア・エニックスによる、多くのゲーム好きを魅了してきたアクションRPGシリーズ「キングダム ハーツ」の最新作「キングダム ハーツIII」がPlayStation®4(PS4®)とXbox One向けに発売中。

音楽ナタリーの特集には、幼い頃からゲームに慣れ親しみ、さまざまなタイトルをプレイしてきたという岡崎体育が登場。オリジナルタイトルが発売された当時13歳だった岡崎体育は、ナンバリングタイトルとしては14年ぶりとなる「キングダム ハーツIII」の映像美やより爽快さを増したアクションに感激したという。PlayStaion4®VRで「キングダム ハーツ」の歴史を振り返るVRミュージックビデオコンテンツ「キングダム ハーツ VR エクスペリエンス」も体験してもらい、シリーズの魅力を語ってもらった。

取材・文 / 清本千尋 撮影 / 曽我美芽

岡崎体育、「キングダム ハーツ」の世界に入り込む

「キングダム ハーツ VR エクスペリエンス」を体験する岡崎体育。

インタビューの前に岡崎体育は「キングダム ハーツ」シリーズの歴史を、タイトルを彩ってきた名曲と共にPlayStaion4®VRで振り返るVRミュージックビデオコンテンツ「キングダム ハーツ VR エクスペリエンス」を体験した。VRヘッドセットを装着し、ワールド間を移動する乗り物・グミシップに乗り込んだ岡崎体育は「すごい! アトラクションみたいやな!」と大はしゃぎ。旅の仲間であるドナルドとグーフィーがうしろのシートに座っているのを確認したあと、「鍵が導く心のままに」という言葉をヒントに主人公のソラと同じようにキーブレードを進行方向に向ける。グミシップがワープホールに突入すると、そこには「キングダム ハーツ」シリーズの名シーンが万華鏡のように映し出されていた。

「キングダム ハーツ VR エクスペリエンス」を体験する岡崎体育。

「懐かしい感じがするなあ」と言いながらグミシップでの旅を楽しんだあと、岡崎体育はソラの生まれ故郷であるデスティニーアイランドへ。「食べさせ合った2人はどんなことがあっても必ず結ばれる」という言い伝えがある星型の木の実・パオプがなった木に腰かけ、リクとカイリとの会話を「僕も知りたいわ」「哲学やな……」と独特の相槌を入れながら楽しんだ。「光 -KINGDOM Orchestra Instrumental Version-」が流れる中、岡崎体育は海上に映し出される「キングダム ハーツ」シリーズの名シーンの数々を堪能。ときどきリクとカイリの横顔を眺めながら、シリーズの歴史を振り返った。

「キングダム ハーツ VR エクスペリエンス」を体験する岡崎体育。

岡崎体育インタビュー

ずっと画面で見ていたワールドに入り込めて感激

──まずは「キングダム ハーツ VR エクスペリエンス」を体験してみていかがでしたか?

「キングダム ハーツ」の世界でディズニーのキャラクターたちと一緒に冒険できるだけでもすごく楽しかったのに、VRでは自分がソラになってずっと画面で見ていたワールドに入り込めて感激しました。ドナルド、グーフィーと一緒にグミシップに乗れたり、パオプの木に座ってリクとカイリとお話しできるのは「キングダム ハーツ」ファンにとってはたまらないですね!

──第1弾コンテンツはグミシップの中やデスティニーアイランドを舞台に、今までの「キングダム ハーツ」シリーズの名シーンをテーマ曲と共に楽しめる内容でした。

自分自身がソラになって、フラッシュバックを味わっているような感覚でした。

──岡崎体育さんはしきりにドナルドのことを気にしていましたよね(笑)。ソラとドナルドはずっと張り合っていて、よくケンカもしていましたけど、ドナルドを気にする様子を見て、岡崎体育さんもすっかりソラになりきってしまったのかなと思いました。

左からドナルド、ソラ、グーフィー。

そりゃそうですよ。ドナルドが何をしてるか、ものすごく気になるんです。本編では決して振り返ることができないタイミングでも見てやろうと振り返ったら熱心に前を見つめていましたね(笑)。

“見る派”だった13歳の岡崎体育が自らゲームショップへ

──岡崎体育さんの「キングダム ハーツ」シリーズとの出会いを聞かせてください。シリーズ1作目が発売されたのは2002年で、当時岡崎体育さんは13歳でした。

そうそう。あれは中学1年生の頃でしたね。基本的に小中学生の頃の僕は友達がやっているゲームを見ているタイプで、自発的に買うことはあまりなかったんです。でも「キングダム ハーツ」は友達がやっているのを横で見ていて、どうしても自分でやりたくなってゲームショップに買いに行きました。

──「キングダム ハーツ」のどこに惹かれたんですか?

岡崎体育

「キングダム ハーツ」と出会うまで、僕はターン制のRPGしか知らなかったんですよね。だから自分のタイミングで主人公を動かして敵を倒していくアクションRPGがすごく新鮮に感じられて。あとバトル時の派手なエフェクトも爽快感があっていいなあと思いました。

──「キングダム ハーツIII」ではアクション時のエフェクトの派手さに拍車がかかっていますよね。そのことについてはまたあとで聞かせてください。そして「キングダム ハーツ」シリーズに欠かせないのがディズニーのキャラクターたちですが、岡崎体育さんはディズニー作品はお好きですか?

好きですね。子供の頃からディズニー映画をよく観ていたので、最初に「キングダム ハーツ」をプレイしたときは、子供ながらにその作品のキャラクターが仲間になって、一緒に戦ってくれるなんてすごい世界だなと感じました。今、29歳になってディズニーとスクウェア・エニックスというとんでもないビッグネーム同士の作品で遊べることのすごさを改めて実感しています。きっとこの作品が生まれるまでにはすごい労力がかかってるんだろうなとか……本当にぜいたくな作品ですよね。

ミュージシャン的目線で見た「キングダム ハーツ」の魅力

──ミュージシャンの視点から見た「キングダム ハーツ」の魅力を教えてください。

カーソルを1個動かした音とか、敵を倒したときの音とかマニーを拾ったときの音とか、サウンドエフェクトまで計算され尽くしているなと思いました。初めて「キングダム ハーツ」シリーズに触れたときに、全部の操作にワクワクが詰まっているなと思ったんです。これはねえ、本当にスクウェア・エニックスさんのすごいところですよ。

──シリーズを通して宇多田ヒカルさんがテーマソングを担当していることも「キングダム ハーツ」の特徴ですよね。

宇多田さんの「光」がCMやゲームのオープニングで流れるだけですごく感動したことを覚えています。歌ありの楽曲がゲームの本編で使われることはあまりないと思いますし、宇多田さんの歌がまた「キングダム ハーツ」の世界観にピッタリで、スッと心に入ってくるんですよね。

──「光」は「キングダム ハーツIII」でも「このタイミングで来るか……」という絶妙なタイミングで流れて涙を誘いますよね。

「光」は「キングダム ハーツ」ファンにとって特別な曲ですからね。さっきVRでもアレンジ違いのオーケストラバージョンが流れていたじゃないですか。本当に感情が高ぶる曲だと思いました。あの演出はニクい!

「キングダム ハーツIII」
2019年1月25日(金)発売
販売元:スクウェア・エニックス
対応機種:PlayStation®4 / Xbox One
「キングダム ハーツIII」

アクションRPG「キングダム ハーツ」シリーズのナンバリング3作目。2002年にリリースされた「キングダム ハーツ」から続いてきた物語“ダークシーカー編”の完結編となる。「トイ・ストーリー」「アナと雪の女王」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ベイマックス」などディズニーの作品を舞台としたワールドが多数登場。過去シリーズでも楽曲提供を行ってきた宇多田ヒカルの「Face My Fears」がオープニングテーマソングとして、「誓い」がエンディングテーマソングとして書き下ろされた。

宇多田ヒカル「Face My Fears」
2019年1月18日(金)発売 / EPICレコードジャパン
宇多田ヒカル「Face My Fears」

[CD] 1400円
ESCL-5150

Amazon.co.jp

収録曲
  1. Face My Fears (Japanese Version)
    ゲームソフト「KINGDOM HEARTS III」オープニングテーマソング
  2. 誓い
    ゲームソフト「KINGDOM HEARTS III」エンディングテーマソング
  3. Face My Fears (English Version)
  4. Don't Think Twice

宇多田ヒカルのライブを楽しめるVRコンテンツ「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 - “光” & “誓い” - VR」が1月18日より配信中

岡崎体育(オカザキタイイク)
1989年生まれ、京都府出身の男性ソロアーティスト。2012年より地元のスーパーマーケットで働きながら「盆地テクノ(BASIN TECHNO)」という架空のジャンルを掲げて活動を開始。自主制作アルバムを発表しながら、関西を拠点にライブ活動を展開する。キャッチーなテクノポップサウンドと独創的な歌詞の妙、口パクによる強烈なライブパフォーマンスが注目を集める。Twitterに投稿した「冷蔵庫に貼ってあったメモ書きを英語風に読んでみた」と題した動画や、歌詞世界を忠実に再現したミュージックビデオ「MUSIC VIDEO」が話題になる。2016年3月にメジャー(巻尺)に音源を付けた“メジャーデビューアルバム”「MEASURE」を、5月にSME Recordsから正真正銘のメジャーデビューアルバム「BASIN TECHNO」をリリース。2017年3月に「MUSIC VIDEO」のクリエイティブや話題性が評価され、「第20回文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門で新人賞を受賞する。同年6月に2ndアルバム「XXL」を、2018年4月にタイアップ曲や提供曲をまとめた「OT WORKS」を発表した。2019年1月に3rdアルバム「SAITAMA」をリリース。同作を携え6月9日に埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演に挑む。

2019年5月10日更新