5人で演奏すると、この5人の音になる
──「ヒトシズク」は“あなた”と通じ合うことや人と人との本質的なつながりみたいなものが描かれている曲ですが、大人になったからこそ描けた部分はありますか?
太志 そうですね。昔の曲には昔の曲のよさがきっとあると思うんですが、今には今の伝え方がある。僕たちの音楽は難しい言い方はせず、誰にでもわかるということを一番大切にしています。難解なものが崇高だという考えとは真逆で、どの年代の人にも伝わってほしい。僕たちのライブには若い子もいますが、おじいちゃんおばあちゃん世代の方もいらっしゃっていて、客席を見ると「人間は年齢や流行り関係なく通じ合えるんだな」と思うんですよね。音楽をやっててよかったなと思う瞬間の1つです。
神里 僕は今、まさに毎日「ヒトシズク」に背中を押されています。デモをいただいたときから「ヒトシズク」ばかり聴いていますが、仕事が忙しかったり、悩んだり、そんなときにこの曲を聴くとものすごく励まされます。先日ファンクラブ限定ライブを拝見させていただいたんですが、自分の青春が詰まった体験でした。いろいろなことを思い出しましたね。
太志 僕らも今回大変でしたが、それはよかったです。やっぱり1人でも多くの人に今回の楽曲を聴いてほしいです。
──MV撮影も兼ねて「ヒトシズク」をファンクラブ限定ライブで演奏したときはどんな気持ちになりましたか?
太志 実はマスタリングが終わったのが今日で、ライブ前も練習する時間があまりなくてぶっつけ本番くらいの感覚だったんです。MV撮影とはいえ、ファンのみんなを前にして当て振りはできないなと思ったので「ヘタでも演奏しよう」という覚悟がありました。演奏は粗かったかもしれないけど、ライブで披露できてよかったなと思います。
大介 再結成後1発目の曲なので、僕らとしてもどういう反応があるか不安でした。でもライブで披露したときにファンの方たちがいつも通り曲を受け止めてくれている感じがあったのでうれしくもあり、「Aqua Timezが本当に戻ってきたんだな」という感覚になりました。そういう意味でも「ヒトシズク」はすごくいいスタートの曲になったと思います。これからまたライブでどんどん演奏していって、僕たち自身この曲をもっと理解していくんでしょうし、ライブのたびに育っていく曲だと思います。そういうことを楽しみながら再結成の活動をやっていきたいですね。
mayuko 2つの雫が近付くと、自然と1つになるようなイメージが歌詞には表現されているんです。8月2日のライブは、来てくれたファンのみんなと配信を見てくれた方たちと私たち5人が近寄って1つになるような感覚だったなと思いました。心に沁みる曲ですね。
TASSHI この5人で演奏すると、この5人の音になるんだなということが実感できた曲でもあります。ファンの皆さんはライブで初めて「ヒトシズク」を聴く状況だったので、ノるというよりは必死に聴いてくれている感じが伝わってきましたね。演奏していても、もちろん太志の歌詞とメロディも素晴らしいけれど、mayukoのピアノがあって大介のギターがあって、OKP-STARのベースがあって……と、今の5人のエキスが集結した曲に仕上がったなと思いました。「ヒトシズク」が復帰第1弾楽曲で本当によかったです。
OKP-STAR まさに今TASSHIが言ったように、5人の空気感がすごくよく出ている曲ですよね。僕たちは2005年にデビューしましたが、その頃デビューしたバンドでポップスをやっている人たちってあまりいなかったんですよ。ロックバンドやダンスユニットはいっぱいいるんですが、いわゆるど真ん中のJ-POPをやっているバンドはほとんどいなくて、昔「5人組ユニット」と言われてショックを受けたこともありました。「俺たちはバンドなんだ」と思ってがむしゃらになっていた時期があった。「ヒトシズク」をライブで演奏していて、その頃の感じを今になって強く出せているような気がしたんですね。しかも気負わず自然にそれができている。「俺たちはバンドです」って声高に言わなくても、「ヒトシズク」を聴けば感じ取ってもらえるものがあるんじゃないか。ファンの人以外にも「Aqua Timezがんばってるじゃん」ということがちゃんと伝わる曲になったんじゃないかなと思います。
太志 OKP-STARが言ったようなことは、5人の共通認識として無意識レベルで感じていたことではあって。世間の評価と自分たちがありたい姿のズレに対する悔しさはみんな一緒に抱えてきました。「ヒトシズク」はそういった苦しみをパワーに変えられた曲でもあると思います。
「香るエール」は特別感がある
──先ほどOKP-STARさんはかねてより「香るエール」を愛飲しているとおっしゃっていましたが、ほかの皆さんはいかがですか?
mayuko 私、「香るエール」大好きなんです。もともとビールはそこまで得意じゃなかったんですが、暑い日に飲むとおいしいのでいろいろな種類を試していったんですね。その中で「香るエール」を初めて飲んだときに、めっちゃおいしいと感じて。それ以来、ビールを買うときは「香るエール」を選んでいます。そう、今回のコラボのお話をいただいたあとにZoomで打ち合わせをしたんですが、太志はそのとき「香るエール」を飲んでたよね(笑)。
太志 飲んでたね(笑)。
mayuko 「『香るエール』ってこれでしょ?」と言って缶を出してきたからびっくりしちゃった。
──ご自宅に常備してあるんですか?
太志 前々からありますね。いろいろなビールがありますが、「香るエール」は特別感があると思うんです。大人が飲む高品質なビール。だからなんの罪悪感もなくたくさん飲めます。先日神里さんから「香るエール」を1ケースいただいたんですが、もうほとんどないです(笑)。
mayuko 早すぎる(笑)。
大介 僕も好きです。芳醇な香りがして、太志が言ったようにちょっと高級感がある。やるべきことを全部終わらせて、1日の終わりにのんびりテレビとかを観ているときに飲みたいビールです。ちょっとずつ飲んでいたんですが、僕はすでに1ケースなくなりました(笑)。僕の中ではご褒美感があるビールですね。
TASSHI 僕はもともとビールが大好きで、ファンクラブ用の企画でオリジナルのクラフトビールのジョッキを出していたくらいなんです。もちろん「香るエール」も好きで、やっぱり「俺今日がんばった!」みたいなときのご褒美として飲みたくなるビールですね。だから今日も家に帰って「俺、撮影と取材がんばった!」と思って飲みます(笑)。
大介 今日は飲みたいよね。
TASSHI 飲みたいよね。神里さんにいただいた「香るエール」を冷蔵庫でキンキンに冷やしています。
OKP-STAR 僕はもともと「ザ・プレミアム・モルツ」が好きなんですが、日によって「かろやかなビールが飲みたい」「でもちょっとしたぜいたくな気分は感じたい」と思うときがあるんです。そういうときに「香るエール」はちょうどいい。初めて飲んだとき「こういうビールを求めてた!」という感覚があって。
神里 ありがとうございます。ビールは大きく分けるとラガービールとエールビールの2種類に分かれるんですが、海外のエールビールは苦みがあったり、ホップの香りが強かったり、なかなか日本人の嗜好に合わないんです。そこで「日本人の嗜好に合うエールビールを作りたい」という想いから「香るエール」が生まれました。今おっしゃっていただいたように「香るエール」はエールとしての香りのよさはありながら、かろやかで飲みやすいですし、プレモルブランドとして素材にこだわっているのでぜいたくな気分も味わえる。OKP-STARさんのような方も多いからこそ、たくさんの人に受け入れられていると思っています。
「ヒトシズク」がリリースできるのはいい1歩目
──改めて、活動再開のタイミングでこういったコラボレーションができたことをどう思いますか?
太志 たくさん新曲はあるけれど、「どの曲を活動再開1発目にすればいいんだろう」と思っていたところを導いてもらえた感じがありますし、ライブで演奏してみて「この曲でよかったな」と思えました。自分たちで操作できるものではない、運命みたいなものがあったのかなと思うぐらい、大きな力が働いた気がします。2025年がAqua Timezの20周年にあたるのですが、周年に向けて「ヒトシズク」がリリースできるのはいい1歩目だなと思います。
──神里さんが青春時代にAqua Timezを聴いていたからこそ生まれた出会いですね。
太志 巡り合わせですよね。その頃の俺らは必死に音楽をやっていましたが、いろいろな方に曲が伝わっていたんだなということを今になってより実感します。
mayuko それはすごく思うよね。
そんな想いから生まれたAqua Timez ×「ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエール」のコラボ楽曲「ヒトシズク」。そしてオリジナルのWeb CMをぜひ一度ご視聴ください。
プロフィール
Aqua Timez(アクアタイムズ)
太志(Vo)、OKP-STAR(B)、大介(G)、mayuko(Key)、TASSHI(Dr)からなるロックバンド。2003年結成。2005年発売のインディーズ盤「空いっぱいに奏でる祈り」がクチコミを中心に話題を集め、80万枚を超えるセールスを記録する。2006年4月にミニアルバム「七色の落書き」でメジャーデビュー。さらに同年リリースのシングル「決意の朝に」「千の夜をこえて」が立て続けにスマッシュヒットし、その年の「NHK紅白歌合戦」に出場した。以降、さまざまなジャンルを融合させた独特のサウンドと、エモーショナルな歌声、メロディを武器に16枚のシングルと6枚のオリジナルアルバムをリリース。2018年4月に8枚目のオリジナルアルバム「二重螺旋のまさゆめ」を発表し、同じく2018年の年末に惜しまれながらも解散。しかしながら、2025年8月24日にデビュー20周年を迎えるにあたり、2024年7月に再結成を発表。2025年いっぱいまで活動を行う。
Aqua Timez | ソニーミュージックオフィシャルサイト
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