人にはそれぞれいろんな色があって、人と出会う中で自分の色も変わる
──リード曲「さよなら人色」のMVでは、原曲にはないアコースティックアレンジの演奏が冒頭に追加されてますよね。あのハイトーンボイスも新鮮でした。冬の匂いや儚さがじわっと感じられて。
横山 あれは本編の歌よりも難しかったです。
秋月 急に俺が振ったからな(笑)。「絶対にファルセットで歌って」って。
横山 CDでは聴けないやつなんで、気になる方はぜひMVをチェックしてください!
──どの曲もリードとして出せる自信がある中、「さよなら人色」をリードとしたのはどうしてですか?
横山 「さよなら人色」もアルバムを構成する13色のうちの1つではあるけど、この“人色”っていうワードや歌ってる内容がアルバム全部をまとめてくれるような気がしたんです。いろんな感情を織り交ぜたラブソングになってるし。
秋月 恋愛に見立ててはいるものの、“THEバラード”的なしんみりするラブソングではないんですよね。出会って別れてを繰り返して生きていく人生の趣と言うか。「人にはそれぞれいろんな色があって、人と出会う中で自分の色も変わる。人生もやっぱり人それぞれ」みたいなことを歌ってるんです。「切ない」だけで終わらない、聴くタイミングによって捉え方がすごく変わる曲かもしれません。
横山 サビに行くまではメロディが淡々としてて、サビでガツンと声が高くなって音量が上がるのは、感覚ピエロにとって新しい曲調だよね。
俺はミッキーマウス
──ちなみに皆さんは自分のことを、どんなプレイヤーだと認識していますか?
秋月 ドラマー的にはどう?
西尾 僕はあまり自分のことをドラマーって思いたくないんですよ。
滝口 あー、僕は逆にがっつりベーシストらしくありたいと思ってる。西尾は何? アスリート?
西尾 アスリートって言うか、肩書きが1個だけなのが嫌なんですよ。
秋月 エンタテイナーでありたい?
西尾 そうそうそう。俺はミッキーマウス。
全員 わはははは!(笑)
横山 どんな役にもなれるってことね。
秋月 横ちゃんが声をいろいろ変えられるのと一緒の感じでありたいんだと思う。
西尾 俺はほかのバンドでドラム叩ける気せえへん。
秋月 それは俺もあるんですよ。ギタリストっぽくないし、楽譜もまったく読めないから。ほかのバンドマンとスタジオ入るとしたら、ギターやめたくなると思います(笑)。このメンバーやから大丈夫なんです。
横山 琢登はデザインもするし、社長業もするし、ギターも弾くけど、どれも全部感覚でやっちゃう人だよね。「理論はわからないけど、これがいいと思うんで!」みたいな。
滝口 制作してるときも、ギターを鳴らして「コレ! この音が使いたい!」って言ってくる。
秋月 コードで言われても呪文を唱えられてるみたいでわかんないんで、「音をちょうだい」って。
滝口 ある意味、一番音楽的なプレイヤーですよ。
秋月 けっこうレコーディング当日にフレーズを決めたりするしな。
西尾 滝口以外は全員そうちゃう?
滝口 俺は作り込んでいくタイプ。
──ベースはメロディアスなラインが多いですもんね。
滝口 「give me」「無い ナイ 7i」なんかはシンプルにまとめたけど、逆に「変幻」はセクションごとに違う曲のように聴かせたかったので必死こいて作り込みました。ベース単体で聴いてもアルバムを通して緩急を付けられたと思います。
──メンバーも“色色人色”なわけですね。
秋月 ドラマーじゃない人、いろんな歌い方ができる人、適当なギタリスト、ちゃんとするベーシスト。感覚ピエロはそんなバンドです(笑)。
前回できへんかったことが全部できるくらいパワーアップしてるはず
──そしてそんな4人が、3月から2度目の47都道府県ツアーに挑むと。
秋月 大丈夫かなって不安もありますけどね。僕ら、階段をカンカンカンと何段飛ばしかで駆け上がってるように見えて、ギリギリのラインを攻めてるだけなんで。
滝口 「チケット即完!」とか一切ないもんな。
秋月 「行き慣れてない土地の方々が、僕らみたいなモンを受け入れてくれるのか」って気持ちもありますけど、来てくれる人に対しては今できる最大限のことを尽くしたいですよ。
横山 大阪、東京、名古屋以外の場所でも僕らの音楽を待ってくれてる人が必ずいるので、自分たちでその土地に行って直接届けられる機会を楽しみたいですね。自信持って音楽やってるから、もちろんたくさんの人に来てほしいし。
秋月 約3年ぶりやもんなー。前回できへんかったことが全部できるくらいパワーアップしてるはず。ケチョンケチョンなライブになって悔しい思いもしたので、それは晴らします!
──最後に、西尾さんの意気込みもお願いします。
滝口 お、来たよ。
横山 締めてや。
秋月 頼むで、ミッキー。
西尾 が、がんばります!(裏声で)
秋月 いや、ちょっとおもろい言い方したけど、それは文面じゃ伝わらんて!(笑)
- 感覚ピエロ「色色人色」
- 2018年2月21日発売 / JIJI INC.
-
[CD+DVD]
3500円 / JICD-00003/B
- CD収録曲
-
- CHALLENGER
- 疑問疑答
- give me
- 無い ナイ 7i
- ワンナイト・ラヴゲーム
- A BANANA
- 0になって
- さよなら人色
- 触れてみればいいんじゃない?
- LOVE GENERAL
- 変幻
- ハルカミライ
- Just to tell you once again
- DVD収録内容
-
- ハルカミライ(Music Video)
- A BANANA(Music Video)
- ワンナイト・ラヴゲーム(Music Video)
- 疑問疑答(Music Video)
- さよなら人色(Music Video)
ライブ情報
- 感覚ピエロ 47都道府県ツアー2018
「KKP TOUR またイかせてもらいます!! 47都道府県全国津々ムラ×2!! デリバリー感覚ピエロ!!~チェンジだなんて言わせない~」 -
- 2018年3月4日(日)愛知県 Zepp Nagoya
- 2018年3月9日(金)東京都 Zepp Tokyo
- 2018年3月10日(土)埼玉県 西川口HeartsSOLD OUT
- 2018年3月11日(日)静岡県 Shizuoka UMBERSOLD OUT
- 2018年3月17日(土)大分県 DRUM Be-0
- 2018年3月18日(日)宮崎県 SR BOX
- 2018年3月20日(火)鹿児島県 SR HALL
- 2018年3月21日(水・祝)熊本県 熊本B.9 V2
- 2018年3月23日(金)福岡県 DRUM LOGOS
- 2018年3月24日(土)佐賀県 SAGA GEILS
- 2018年3月25日(日)長崎県 DRUM Be-7
- 2018年3月31日(土)山梨県 KAZOO HALL
- 2018年4月1日(日)長野県 ALECX
- 2018年4月4日(水)岩手県 Club Change WAVE
- 2018年4月5日(木)青森県 青森Quarter
- 2018年4月7日(土)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
- 2018年4月8日(日)千葉県 柏ThumbUpSOLD OUT
- 2018年4月13日(金)広島県 CLUB QUATTRO
- 2018年4月14日(土)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
- 2018年4月18日(水)愛媛県 松山サロンキティ
- 2018年4月20日(金)高知県 X-pt.
- 2018年4月21日(土)香川県 DIME
- 2018年4月22日(日)徳島県 club GRINDHOUSE
- 2018年5月16日(水)秋田県 秋田LIVE SPOT 2000
- 2018年5月17日(木)山形県 山形ミュージック昭和Session
- 2018年5月23日(水)群馬県 高崎clubFLEEZ
- 2018年5月26日(土)茨城県 mito LIGHT HOUSESOLD OUT
- 2018年5月27日(日)神奈川県 横浜BAYSISSOLD OUT
- 2018年5月31日(木)福島県 郡山CLUB #9
- 2018年6月1日(金)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
- 2018年6月3日(日)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE
- 2018年6月6日(水)石川県 vanvanV4
- 2018年6月9日(土)福井県 福井CHOP
- 2018年6月10日(日)富山県 MAIRO
- 2018年6月17日(日)北海道 Sound Lab mole
- 2018年6月23日(土)岐阜県 CLUB ROOTS
- 2018年6月24日(日)三重県 M'AXASOLD OUT
- 2018年6月30日(土)和歌山県 和歌山CLUB GATE
- 2018年7月1日(日)奈良県 奈良NEVER LAND
- 2018年7月6日(金)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
- 2018年7月7日(土)京都府 KYOTO MUSE
- 2018年7月8日(日)滋賀県 滋賀U★STONE
- 2018年7月14日(土)鳥取県 米子 AZTiC laughs
- 2018年7月15日(日)島根県 松江 AZTiC canova
- 2018年7月16日(月・祝)山口県 LIVE rise SHUNAN
- 2018年7月21日(土)沖縄県 桜坂セントラル
- 2018年7月28日(土)大阪府 なんばHatch
チケット一般発売中
- 感覚ピエロ(カンカクピエロ)
- 横山直弘(Vo, G)、秋月琢登(G)、滝口大樹(B)、西尾健太(Dr)により2013年7月に大阪で結成。同時期に自主レーベル・JIJI RECORDSを設立し、事務所や音楽レーベルに所属せずにセルフプロデュースで活動を展開している。2015年6月に初の全国流通盤となるミニアルバム「Break」を発売し、このリリースイベントとして47都道府県ツアーを完遂。同年発表のオリジナル曲「拝啓、いつかの君へ」が、2016年4月から放送された日本テレビ系ドラマ「ゆとりですがなにか」の主題歌に採用された。その後、2017年6月に公開された映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」に主題歌「疑問疑答」を書き下ろし。テレビアニメ「ブラッククローバー」のオープニングテーマとして「ハルカミライ」を提供し、同曲を収めた初のシングル「#HAL」を2017年11月にリリースした。2018年2月に初のフルアルバム「色色人色」を発表。同年3月にスタートする47都道府県ツアーにて、先行チケット購入者全員にこのアルバムを無料配布するという施策が行われ話題になった。