秘めたる面白さが出てきたみーにゃん
──新体制になってメンバーそれぞれ変わった部分はありますか?
一ノ瀬 YouTubeでの活動を始めた頃かな? みーにゃん(みき)の秘めたる面白さが如実に出てきたんですよ。みーにゃんはそれまでライブとかでしゃべることが得意じゃなかったんですけど、YouTubeを始めてからめっちゃキャラが濃くなって。ド天然というかアホというか(笑)、計算もできないし漢字も書けないけど、なんか愛されて面白いっていう。
みき ありがとうございます(笑)。前の体制のときよりは今のほうがMCでしゃべってますね。なんならうるさすぎて、みんなを困らせるくらい(笑)。自分だけではオチを付けられないというか、まとめられないので、全部放りなげてます。
めい ホントに雑! ライブに全然関係ない話をするんですよ。
──塩見さんから見て、4人の印象は最初の頃と変わりましたか?
塩見 それぞれ全然違いますね。みきさんの印象が一番変わったかもしれない。かわいくてキャッキャしているイメージだったんですが、実際はすごくしっかりしていて。「塩見、あれやった? 大丈夫?」って心配してくれるし、ママみたいな感じです。みかさんはオーディション期間中に印象が変わりましたね。加入するまでは“アイドル一ノ瀬みか”としてのキラキラした姿しか見てなかったんですけど、一緒に活動していたら、最年少なのにいろんなことを考えていることがわかってすごく尊敬しています。あと、ひなぷぅはかわいいですね。
みき ざっくり!(笑)
塩見 でも、私が入ってから変わったのかな。それまでは「かわいいね」ってひたすら甘やかされてきたと思うんです。たぶんね(笑)。
一ノ瀬 言われとる(笑)。
塩見 私より歳上だし、「メンバー間に先輩後輩関係はない」と言ってくれているんですけど、心配してくれたり助けてくれたりして。赤ちゃんみたいなイメージだったのがお姉さんになったのかなって。
みき 幼稚園生くらいじゃない?(笑)
小山 しおみぃは「かわいいねー!」ってめっちゃ言ってくれるんです。それがうれしくて(笑)。ほかのメンバーはもう甘やかしてくれないんですよ。
──(笑)。自分では変わったという自覚はないんですか?
小山 うーん……あまりないかな。
一ノ瀬 耳にいっぱい穴が空いたくらいじゃない?
小山 そうですね。ピアスの穴を10個くらい空けました(笑)。
リケジョの言葉にハッとさせられる
──めいさんについては?
塩見 同い歳なんですけど、神宿に加入してからは「お姉さんだな」と感じるようになりました。でも、いい意味でちょっと怖いんですよ。甘やかしてくれるけど、「ちゃんとしなきゃ」と思わせてくれる存在です。振りもちょっと違うだけですぐ指摘してくれて……。
めい 「ちょっと違うだけで」って言い方(笑)
一ノ瀬 めちゃくちゃ厳しい人みたいな(笑)。
塩見 (笑)。でも、そのちょっとの指摘がすごく助かるんですよね。自分では気付けないこともあるし、ライブにも熱量を持って臨んでいて。前に別のインタビューでめいさんのことをおバカと言ったんですが、おバカなのかもしれないけどすごくしっかりしてるんですよ。
めい 思ったより褒めてくれてうれしい。……いや、褒められたのかな?(笑)
──塩見さんはすごく冷静にメンバーのことを見ていますね。
めい リケジョなんですよ。
みき 分析がすごい。
塩見 いやいやいや(笑)。
──そういう性格がグループにもたらすものも多い?
一ノ瀬 そうですね。やっぱり言葉でのコミュニケーションは大事だなと思っているんですが、塩見は言葉にするのがうまいというか、現状を理解して言葉に表すことができて。それにハッとさせられることが何度もあります。
塩見、入れてよかった
──塩見さんはここまで神宿の一員として活動してきていかがですか?
塩見 最初の頃は付いていくのに必死で、ライブ中にお客さんの目を見る余裕すらなかったんですけど、ちょっとずつ成長できているのかなと思います。ファンの方に「なじめてきたね」と言ってもらえることも増えてうれしいですね。人生で一番濃い4カ月だったので、この夏は一生忘れられないです。
──その濃かった4カ月の中で、特別強く印象に残っていること、よくも悪くも忘れられない思い出はありますか?
塩見 ありますけど、あまり言いたくないなあ(笑)。いつだったっけ……越谷でのライブだったかな。すごくボロボロで、そのときに「ちゃんとしなきゃ」と思いました。私が入ったばかりでライブの本数が少ない状態でのスリーマンライブだったんですけど、全然できなくて。すごく悔しい思いをしたことが今でも忘れられないです。夢に出てくるくらい(笑)。
一ノ瀬 めっちゃトラウマじゃん!(笑) そういう思い出って必ず1つはできるものだよ。私にもあるもん。
塩見 私はポジティブなので、そういうことがあってよかったと思います。ただ、「1つひとつの公演を大事にしなきゃ」という思いもあるので、あの日来てくださった方にはいいライブを見せられなかったことの申し訳なさも感じていて。それからはより一生懸命になりました。よくはないけど、ある意味いい思い出になったかなと(笑)。
──新体制で臨んだ今年の「TOKYO IDOL FESTIVAL」はどうでしたか?
めい 間違いなく自信にあふれてましたね。今年の「TIF」は本気で勝負したというか、攻めていく気持ちで臨んで。どのステージでもお客さんにとってその日一番の思い出にするという自信がありました。しおみぃが入って初の大型フェスだったので、「そう言えば神宿の緑、変わったんだよね」と物珍しさでライブを観に来た人もいたと思うんですけど、そういう人たちにも新生神宿のパワーをしっかりと見せられたんじゃないかと思います。
一ノ瀬 グループ名は知られていても「あー、神宿ね」という印象だけで終わっている人も多いと思うんですよね。そんな中で「とりあえず神宿のライブ観てみようかな」と思ってフェスで観てくれた人がツアーにもたくさん来てくれて、それは塩見のおかげです。
めい そうだね。私たちがこうやってパワーアップしていろんな人に知ってもらえるのも塩見のおかげなんで、入れてよかったなと。
塩見 (笑)。これ、いっつも言うんですよ。何かあるたびに「入れてよかった」って(笑)。
めい みんなが忘れていたことに対してしおみぃが「あれ? これやんなくていいんですか?」と言ってくれることがあって、そういうときに「あー! 塩見入れてよかった」と返すんです(笑)。
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ステージからの景色が変わった
2019年9月24日更新