音楽ナタリー Power Push - 舞台「怪獣の教え」特集
豊田利晃×中村達也×太田莉菜
映像×演劇×音楽が生み出す三位一体のセッション
コメント
- 行定勲(映画監督)
- 俳優たちの視界には確かに小笠原の原始的な風景が広がっていた。観客はそれを実感しながら、抗いたいが身動きさせない音圧と映像に底知れぬ恐怖を纏うことになる。映画とは違う豊田の新しい世界を観た。
- 板尾創路(芸人、俳優)
- 子供の頃からずっと見たかった怪獣がやっと見れた! 大きくて恐ろしくて踏み潰されそうになった! 無防備に観る事を許されない舞台だった!
- 瑛太(俳優)
- 初演を観ました。また怪獣たちが私たちを現実から遠ざけ、目に余る光景に背かず、五感が擦り切れるのをただ味わいたい。
- 女王蜂・アヴちゃん(ミュージシャン)
- この舞台は「怪獣」のお話。欲望に忠実な役柄三人の演者と、匠!としか言いようのない演奏者によってもたらされる「挑戦」のお話。見終わった帰り道、現実私たちにとっての怪獣は、科学、そして白くて触れられない日本だと思う。胸に溜まる作品です。是非。
- 森永博志(編集者、作家)
- 横浜に上陸した怪獣は、六本木へと進撃。確かに、小笠原にはじまるこの怪獣の旅は、まだ見えない何かへと向かってく。破壊すべきは、人間の想像力を封じる、この世界のシステム。豊田は小笠原の島民となった。怪獣の教えを受けて。今回、新たな試みも期待する。
- 千原ジュニア(芸人、俳優)
- クソー。めちゃくちゃオモロい。
- 北村道子(スタイリスト、衣裳デザイナー)
- 古代の獣は人間と混血し共生していた。現代の獣は科学の犠牲となり海底に隠れてしまった。抑えきれない悲しみの鳴き声は聞こえる者と聞こえない者とに分かれてしまった。舞台は鳴き声を聞くことに問いがあります。
- 東出昌大(俳優)
- 激烈な映像と音の衝撃に、舞台に抱く陳腐な常識の敗北を知る。血を沸かし、肉を狂わせ乱舞する名演は、帰路に就いた我々の口を噤んだ。あの世界に再び立ち会える事を、心から嬉しく思う。
舞台「怪獣の教え」
ストーリー
国家秘密を暴露する事件を起こして政府から追われる天作(窪塚洋介)は、従兄弟である島育ちのサーファー・大観(渋川清彦)を頼り東京から小笠原諸島へやって来た。しかし天作には、祖父から教えられた「怪獣」をよみがえらせるという別の目的が。一隻の船に乗り込み海へ出た2人は前夜、1人の女性と出会っていた。その女性は、世界の島を転々としながら暮らすアイランドホッパーのクッキー(太田莉菜)。クッキーは“怪獣の教え”の秘密を知っていると言うが……。
スタッフ
演出・脚本・映像:豊田利晃
音楽:TWIN TAIL 怪獣の教えVersion [中村達也(Dr) / ヤマジカズヒデ(G) / 青木ケイタ(Sax、Flute)]、GOMA(Didgeridoo)
音響:zAk
照明:高田政義
衣装:伊賀大介
怪獣デザイン:ピュ~ぴる
サウンドアドバイザー:堀江博久
キャスト
天作:窪塚洋介
大観:渋川清彦
クッキー:太田莉菜
公演日程:2016年9月21日(水)~25日(日)
会場:東京都 Zepp ブルーシアター六本木
料金:7800円(全席指定・税込)